第7話 縁切り

疾風とあれだこれだと話し合った結果2つの問題が出てきた。

「そうだな、問題は親御さんと設定か〜。」

と疾風が言う。

それに対して俺は

「設定に関しては不登校で突き通せばいい。問題はあのカス二人だ。」

問題は保護者をどうするかだった。

あの二人はただでさえ俺に対して無駄金を使っているという感覚のためどう説得するのかが問題だった。

そこで疾風が爆弾のような最高の案を出してきた。

「縁切ればいいんやないか。」

と言われて俺はハッとした。

何もわざわざあいつらとつながりを持つ必要がないと思ったからだ。

その代わり、保護者をどうするかになってくる。

そこで疾風が

「俺がなってやろうか。」

と唐突に言ってきたため俺は

「は?」

っという素っ頓狂な声が漏れ出た。

少し考えたが不利益が少し面倒くさいということ以外見つからなかったため

「いいのか?」

と聞いたら疾風は

「気にするな。俺らの仲だろ。」

と言われてふと笑みが溢れる。

それに対して疾風は信じられないものを見る目見てきて

「なぁ、もう一回笑ってくれん?写真に収めたい。ここで逃したら二度と見れないかもしれないから。」

とだいぶ失礼なことを言ってきた。

それに対して眉が寄るのがわかった。

「取り敢えずあのカス二人をどう説得するか話し合うぞ。」

と言うと疾風は

「金で行ける?」

聞いてきた。

客観的に見ればクズみたいな発言だがカスみたいな両親に対しては最適かもしれない。

そして更に話し合おうとしたときドアをノックする音が響く。

「社長、仕事はどうですか。」

その発言で疾風はヤバいといった表情に変わり

「ま、まぁまぁだ。」

と返した。

俺はどうすればいいか分からなかったったため

「俺はどうすればいい?」

と聞くと

「まぁ、保護者の件に関してはこっちでどうにかしておこう。終わったら報告するからそんときはここにまた来いよ。」

と言われたため

「またな。」

と言い部屋を出てく。



取り敢えずやることがないためいつもの大樹の元へ向かう。



いつも通り大樹に寄り掛かりながら空を見る。

頭の中では学校に関して考えていた。

今まで基本的に病院生活で抜け出したとしても年上の奴らと関わりを持たなかったため同年代に対してどういうふうに関わればいいかが想像つかない。

その瞬間、ふとこないだあった天音というやつが頭をよぎった。

しかし、次いつ来るかわからないし、更には、あまり関わりを持ちたくないタイプだからどうすればいいか悩んだ。


そう言えば薬を飲んでいないことを思い出した俺は薬を飲もうとしたが切れてしまってた。

その為、仕方なく病院に戻らざるを得なかった。

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