第18話 ショッピング!
「ぐーーーーーっと!」
凛はベッドの上で大きく伸びる。最近、段々と睡眠時間が長くなっていっている気がする。
そんな事を思いながらも、凛は今日も元気に配信活動をする。
昨日の酔って潰れた伊織の余韻が残っていて、今日の朝はいつもより元気だ。
「今日は夜配信だからそれまで暇だなぁ。」
昔は暇なときはゲームをやり込んでいたが、最近はやりこみ要素があるゲームはほとんどしない。
むしろ、そういうゲームが少なくなってきたような気がする。気のせいかな。
「久々にショッピングにでも行こうかな。」
近頃はずっとネットショッピングに頼りきりで外に出てなかったし、ストック用のお菓子がなくなりつつあるので、今日は張り切ってショッピングへと足を運んだ。
ちなみに車の免許は持ってはいるが、取得してからは一回も乗ったことがないペーパードライバーなので歩いていくことにした。
「まぁまずはお着替えとかしなきゃだね。」
凛はベッドから離れて洗面所に向かう。顔を洗って歯を磨き、慣れない化粧をする。
化粧は本当に、三日間しなかっただけで忘れる。
「服はどれ着ていこうかな。」
凛は部屋に標準搭載されているクローゼットを開ける。大きなクローゼットではないが、一人暮らしでは十分な量の服が入る。
しかし、凛はそのクローゼットの半分くらいしか服を持っていないが。
高校生のとき、修学旅行が私服だったので、お洒落がしたいと思った一心で服を揃えて修学旅行に行ったが、みんなにダサいって言われてからお洒落をすることがなくなった。
今は服屋のマネキンをそのまま一式買っている。
「よし、今日はこれにしよう。」
凛は一式で収納しているカラーボックスから取り出して手早く着替えた。
白のTシャツにジーンズ、上からベージュのカーディガンを羽織った服装。前述の通り、これも服屋での一式買いだ。
「朝ごはんは……お腹すいたら向こうで食べればいっか。」
玄関に向かい、白いスニーカーを履いて家を出る。
これから少し歩くので運動靴にしようかとも思ったが、折角久々のお出かけなのでスニーカーにした。
このスニーカーを履くのも何日ぶりなのか……少なこともここ2,3ヶ月は記憶に無い。
「さて、歩くか。」
玄関のドアを開けて家を出る。ちなみに凛は家の玄関はオートロックなので戸締まりの心配はない。
お出かけは家から出るまでが面倒だが、一歩外に出てしまえばあとは気持ちが楽だ。
少しだけ上がったモチベーションを糧に、マンションの外に出た。
今日も今日とて空が青い。これでもかと言うほどぽかぽかとした天気だ。
「やっぱりこういう日は外に出るべきだね。」
何故か今日は、いい事が起こりそうだなと思った凛であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます