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2023年3月5日 00:05
丁寧な感想をありがとうございます。北北西でしたか。今まで三作読んで頂きましたが、全部「北北西」でしたね。褒めてくださっているなぁと思いながら、ニヤニヤしながら読みました。嬉しくて幸せです。この作品はタイトルを決めてから、お酒を出そうと思い、大人の男主人公にしました。大学生の男主人公の短編を書いたことはあるのですが、働いている大人の男性を主人公にしたのは初めてです。それで、主人公がお酒を飲んで酔っているので、どんどんと酔っていっているなぁと、読者さんに思ってもらえるような描写を意識したのですが元カノとの出会いからのいろいろなことは過去の話で、酔っていたわけではありません。恋に、酔っていたかもしれませんけれど。なので、読者さんが北だと感じることになったのだと思います。わたしとしては、主人公が隣にいる感じで、彼が語る言葉をそのままにできるだけ自分を出さずに書いた結果、このようになったのですが(あと、苦手だと思っていた恋愛を書くことが楽しかったので、たくさん書きました)、過去の恋愛が、読者さんに伝わるように書けているとは「北北西」になるほど、しっかり北が出ていたとは気づかなかったので、そうか……と勉強になりました。西向きなら細かく書いた方がいいと思ったというか、自分ができるだけ、深く濃いと感じられるものを書きたかったので、書けるだけ書いた結果、このようになったのです。男の人を書くと、おかしいとか中二病だという感想を頂くことが昔あったので、そう思われないといいなという気持ちもあったと思います。恐れの気持ちから、しっかりと伝わる「恋愛」を書いていたのかもしれません。北が苦手だと思い込んでいましたが、北もあるということは、すごいことだなと感じています。北も、書けているところがあるのだなと、認めることができたというか。「真北」なんて無理。今のわたしが書いても下手だし、変になるに決まってるって思っているので、苦手意識がありますけれど、「北向き」が、書けているところはあるのだなと。たくさん教えて頂き、今回も気づきがあり、でも、今、言葉にできるのはこれくらいなのですけれど、とても感謝しています。ありがとうございます。この話を書いたあと、次は「真西」を書いてみたいなと思い、何度か書いてみたのですが、うーんという感じで、満足できない、面白いと感じる作品にならないわたしがいて、考えすぎて書けなくなっていました。感想を頂いてから考えようと思い、こちらを読ませて頂きました。わたしはなにが書きたいのかな?と、ちょっとわからなくなっていますが、また、何か書きたい気持ちになったら、書いてみたいなと思っています。
作者からの返信
―――――――――――――――――――わたしとしては、主人公が隣にいる感じで、彼が語る言葉をそのままにできるだけ自分を出さずに書いた結果、このようになったのですが―――――――――――――――――――これが成功していると思います。桜庭さんが思っている以上に成功しているというか。成功しすぎて北になったと。「男の人を書くと、おかしいとか中二病だという感想を頂く」というのは私は桜庭さんの魅力のひとつだなーと思っているのですが、本作のような筆致ができることで(また評価されることで)桜庭さんにとって自信に繋がるなら幸いです。もちろん、じゃあ真北作品を書けるのかというとまたそれは別なんですけどね。起承転結などの真北構成が組めるかどうかとなると、また別なので。桜庭さんが元々持っている魅力と、本作で発揮された技術とが、上手く混ざってくれるといいなーと願ってます。あんまり考えすぎないほうがいいと思います。方角企画を開いておいて何ですが、方角を狙うという作業はそんなに重要なことではありませんから。狙って考えて何が何だかわからなくなるくらいなら、桜庭さんご自身の魅力を出すことに切り替えてもいいと思います。西という方角は考えすぎると遠ざかる方角ですし。
丁寧な感想をありがとうございます。
北北西でしたか。
今まで三作読んで頂きましたが、全部「北北西」でしたね。
褒めてくださっているなぁと思いながら、ニヤニヤしながら読みました。
嬉しくて幸せです。
この作品はタイトルを決めてから、お酒を出そうと思い、大人の男主人公にしました。
大学生の男主人公の短編を書いたことはあるのですが、働いている大人の男性を主人公にしたのは初めてです。
それで、主人公がお酒を飲んで酔っているので、どんどんと酔っていっているなぁ
と、読者さんに思ってもらえるような描写を意識したのですが
元カノとの出会いからのいろいろなことは
過去の話で、酔っていたわけではありません。
恋に、酔っていたかもしれませんけれど。
なので、読者さんが北だと感じることになったのだと思います。
わたしとしては、主人公が隣にいる感じで、彼が語る言葉をそのままに
できるだけ自分を出さずに書いた結果、このようになったのですが(あと、苦手だと思っていた恋愛を書くことが楽しかったので、たくさん書きました)、
過去の恋愛が、読者さんに伝わるように書けているとは
「北北西」になるほど、しっかり北が出ていたとは
気づかなかったので、
そうか……と勉強になりました。
西向きなら細かく書いた方がいいと思ったというか、
自分ができるだけ、深く濃いと感じられるものを書きたかったので、
書けるだけ書いた結果、このようになったのです。
男の人を書くと、おかしいとか中二病だという感想を頂くことが昔あったので、
そう思われないといいなという気持ちもあったと思います。
恐れの気持ちから、しっかりと伝わる「恋愛」を書いていたのかもしれません。
北が苦手だと思い込んでいましたが、北もあるということは、すごいことだなと感じています。
北も、書けているところがあるのだなと、認めることができたというか。
「真北」なんて無理。今のわたしが書いても下手だし、変になるに決まってるって思っているので、苦手意識がありますけれど、
「北向き」が、書けているところはあるのだなと。
たくさん教えて頂き、今回も気づきがあり、でも、今、言葉にできるのはこれくらいなのですけれど、とても感謝しています。
ありがとうございます。
この話を書いたあと、次は「真西」を書いてみたいなと思い、何度か書いてみたのですが、うーんという感じで、満足できない、面白いと感じる作品にならないわたしがいて、考えすぎて書けなくなっていました。
感想を頂いてから考えようと思い、こちらを読ませて頂きました。
わたしはなにが書きたいのかな?
と、ちょっとわからなくなっていますが、
また、何か書きたい気持ちになったら、書いてみたいなと思っています。
作者からの返信
―――――――――――――――――――
わたしとしては、主人公が隣にいる感じで、彼が語る言葉をそのままに
できるだけ自分を出さずに書いた結果、このようになったのですが
―――――――――――――――――――
これが成功していると思います。桜庭さんが思っている以上に成功しているというか。成功しすぎて北になったと。
「男の人を書くと、おかしいとか中二病だという感想を頂く」というのは私は桜庭さんの魅力のひとつだなーと思っているのですが、本作のような筆致ができることで(また評価されることで)桜庭さんにとって自信に繋がるなら幸いです。
もちろん、じゃあ真北作品を書けるのかというとまたそれは別なんですけどね。起承転結などの真北構成が組めるかどうかとなると、また別なので。
桜庭さんが元々持っている魅力と、本作で発揮された技術とが、上手く混ざってくれるといいなーと願ってます。
あんまり考えすぎないほうがいいと思います。
方角企画を開いておいて何ですが、方角を狙うという作業はそんなに重要なことではありませんから。狙って考えて何が何だかわからなくなるくらいなら、桜庭さんご自身の魅力を出すことに切り替えてもいいと思います。
西という方角は考えすぎると遠ざかる方角ですし。