6話

「ついに最上階だね!」

「待っていたぞ、天使よ」

 黒魔導士の後ろにベッドに寝かされた姫が見えた。

「ボス戦か~。頑張るぞ!」

「前向きだな。果たして、どんな攻撃が来るやら」

「ブラックボール」

「さっきのより数段デカいぞ!」

 丸い黒炎が葉月とノインを襲う。

「魔法陣ガード!」

「おい、圧されてるぞ」

「ノイン、さっきみたいに攻撃に回って」

「おう」

 ノインが刀を抜き、黒魔導士に向かっていく。

「ホワイトサンダー」

 黒魔導士は片方の手で、雷を出す。

「げっ」

 間一髪のところで雷を避ける。

「こりゃ一筋縄じゃいかねえな」

「ブラックボール」

「おわっ」

 2発目の黒炎を避け損ね、死んだかと思った。

「魔法陣!」

 モモちゃんだった。

「待たせたわね」

「俺達もいるぜ!」

 ロッソとシアンも続けて出て来る。

 モモちゃんと葉月のダブル魔法陣で防御をし、ノイン、ロッソ、シアンが刀や短剣で攻撃をする。

「ぐっ」

 多勢に無勢、黒魔導士は倒れた。

「やった!」

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