2話

「て、天使⁉」

 突然の非日常的な言葉に葉月は驚く。

「そうだ。……今から一緒に天界に来てもらう」

 快斗が葉月の手を取る。

「行くぞ!」

 快斗に羽が生えて、一緒に飛んでいた。

「天使、本当に天使⁉」

「ああ、手を放すなよ」


 雲の中に入っていき、浮いた扉が見えた。

 その中に入って行くと……、

「お~、快斗。新人回収お疲れさん」

 20歳くらいの男性が、手を振りながら、待っていた。快斗と似たような真っ白な制服を着ている。

「俺の名前はコノハ。お前らの上司みたいなもんだ」

「上司?」

 葉月の疑問を無視して、コノハと名乗った男性は声を張り上げて言った。

「天間葉月! お前は今日から天使だ! おめでとう!」

「わ、私が、天使⁉」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る