十一話
「ま、待って……」
「急げ。死にたいのか」
転がる岩だらけの上をラモンはすいすいと登っていく。こんな岩山を登るのが初めての僕は、ここまでで大分体力を消耗してしまい、一つの岩を乗り越えるのもやっとだった。これじゃ世界が終わる前に、僕の体力が先に尽きて死にそうだ……。
「もう時間がない。足を緩めるな」
前から大声で言ってくるラモンには僕ほどの疲労は微塵もない。っていうか、まるで何日も歩いてきたとは思えないほど元気だ。足取りは軽いし、表情にも余裕を感じる。自称この山に住む先住民だけはある。体力は相当あるのだろう。体を動かすことなんか滅多にない僕はもうへとへとだ。
この西の山に到着したのは出発から八日目だった。それまでの道程は、生きてきた中で一番苦しいと言っても過言じゃないくらい厳しいものだった。地震によって至る地面が裂けていて、僕達は何度も迂回するしかなかった。そこに嵐が暴風雨を吹かせ、身を隠す場所がない僕達はその寒さに耐えて歩き続けるしかなかった。山が見える荒野に出ると、天候は回復したものの、今度は草原オオカミと遭遇して、休憩したくても襲われる恐怖でまともに眠ることもできなかった。何日か追い回されて、仕方なく干し肉を投げて気をそらし、どうにか振り切ったけど、もう体はぼろぼろで、頭も朦朧とし始めていた。そしてやっと山に到着しても、この険しさだ。人生最大の過酷な時間は多分、今なのかもしれない。
岩をつかむ手は白くなって冷え切り、擦り傷だらけだ。こんなにどこで付けたのか、思い当たることが多すぎて逆にわからない。だんだん力も入らなくなってきた。足なんか結構前から言うことを聞かなくなっているけど、何とか惰性で動いてくれている。体中の筋肉に声を与えたら、きっと僕への罵声と怒号で大変なことになるだろうな。
「ここを登れば、里は目前だ」
僕にそう言って、ラモンは器用に岩をよじ登る。
「ちょっと、休ませて……」
「ここで? それは無理だ。大きな地震が起きたら岩の下敷きになる。休むなら里に着いてからだ」
その通りで文句も言えない。山に入ってからもすでに小さな地震は何度も感じていた。そのたびに小石が足下を転がっていく。これが大地震ならどこからどんな石が落ちてくるかわからない。命が助かりたいなら、動かない体を無理矢理動かして、早くここを抜けるしかない。
それにしても、ラモンの体力には本当に驚く。僕は短い休憩を何度も取っているけど、ラモンは自ら休むことはしていない。僕を待つ間も、座ったり寝転んだりはせず、ずっと立ち続けていた。日が暮れて寝る時も、横になった僕の側で立っていたと思う。休んだり眠ったりする姿を、僕はまだ一度も見ていない気がする。そんなんでよくこの山を登れるものだ。早く聖域に着きたい焦りからだろうか。だとしても、やっぱりラモンの体力は驚異的だ。人並み外れているとしか思えない。そんなラモンは、とうに限界を迎えている僕の辛さを理解できるのだろうか。
「ぐっ……手を、貸して……」
岩を乗り越えるため、僕はラモンに手を引き上げてもらおうと伸ばした。
「踏ん張れ。君ならまだ登れる」
そう励ますと、ラモンはさっさと上へ登っていった――そうだよな。休みなしでも元気な男が、ほとんど体力のない人間の辛さなんか、理解できるわけないよな……わかった。僕は僕でどうにか登ってみせるさ。意地でもお前に付いていってやる……!
肩で息をして、歯を食い縛りながら、僕は全身の力を出し尽くして岩を登った。時間をかけて登り切った時には、体はもう抜け殻の状態で、しばらくその場から動けなかった。
「悪いが急ぐぞ」
三分ほど休むと、ラモンはそう言って急かした。
「まだ……息が……」
こんな短い時間じゃ休んだ気にもならない。
「乱れた呼吸は歩きながら整えろ。この先にはもう岩を登るような場所はない」
ラモンは真っすぐな視線で僕を急がせる。その表情は硬いけど、息はまったく乱れていない。これじゃ僕が大げさにあえいでいるみたいだ――側にあった岩に手を付きながら、僕はゆっくりと立ち上がった。力を出し尽くしたせいで少し足がふらついたけど、かろうじて歩ける体力は残っているようだ。先を行くラモンの後に付いて、僕は岩場の道を進んだ。
「ここを渡れば里に着く」
「ここを……渡るの……?」
開けた場所に出たと思うと、その目の前には無造作に積み上がった土砂と岩の道があった。いや、道と言っていいのか……。
「これが前に言った、山崩れでできた道だ。ここを渡れば里まで迂回する必要はない」
足下を見下ろすと、真下は高い崖になっていて、そこに土砂と岩は流れ込んでいるようだ。その上を通れば、確かに対岸の崖まで渡れそうだけど――
「さあ、行くぞ」
ラモンは足早に山崩れの道を渡っていく。様々な大きさの岩が転がっていて、それを避け、踏み越えながら、慣れた足取りで進むと、ラモンはあっという間に対岸に着いてしまった。僕に振り返ると、片手を振って早く来いと手招きする。不安定そうに見えるけど、案外しっかりした足場になっているのかもしれない――緊張と恐怖を抑えながら、僕は恐る恐る山崩れの道に足を乗せた。
数日前の暴風雨のせいで、土砂は湿って柔らかかった。そこで足を取られて転びでもすれば、山崩れの斜面を滑り落ちて崖下まで真っ逆さまだろう。できるだけ岩を足場にして、慎重に足を運んでいく。それでも湿った土砂を踏まないわけにはいかない。
「……うわっと!」
踏んだ土砂が思いのほか崩れて、体が大きく傾いた。でも咄嗟にかがみ、どうにか転ばずに済んだ。心臓が止まりそうだよ……。
ゆっくりと渡り切って、僕は安堵の息を吐いた。改めて崖下をのぞくと、自分がどれほど高いところまで登ってきたのかがわかる。
「ここからは下り道だ」
そう言ってラモンは高い岩壁が向き合う隙間を体を横にして入っていった。
「こんなところを通るのか?」
聞いてもラモンは答えず、どんどん進んでいく。しまいには這っていくんじゃないだろうな――少し警戒しつつ、僕も岩壁の隙間に体を進み入れた。
横歩きをして一歩ずつ歩くが、進むにつれて幅が少しずつ狭くなっていく。後頭部は壁にこすれて、膝はほとんど曲げられない。僕がもう少し体格がよかったら、挟まって動けなくなるかもしれない。これ以上狭まったら、さすがに僕でも通れなくなるかも――そんな心配をしていたけど、それはすぐに解消された。さらに狭まるかと思った壁は、逆に広がり始めると、横歩きが必要ない幅に変わったところで途切れた。岩壁の出口では先に抜けたラモンが待っていた。
「里は、あそこだ」
ラモンは指差した。そこには岩と緑に囲まれた広い空間ができていて、上からは弱い陽光が降り注いでいる。ここからは民家らしきものは見えないけど、確かに人が住めるような場所ではある。こんな山奥にこんなところがあったなんて驚きだ。それにしても――
「どうしてここには植物がたくさん生えてるんだ?」
山をずっと登ってきた僕だけど、その間に見た植物と言えば、名前もわからない枯れた雑草だけだ。でも里には雑草どころか、無数の木まで生えていて、しかも冬だというのにどれも青々としている。まるでここが植物のオアシスになっているようで不思議な景色だ。
「祖先がここで生活できるように願いを叶えたと言われている。だから植物は枯れにくく、農作物は毎年収穫できる。前に言わなかったか?」
そう言えばそんなこと、聞いた気も――記憶を探る僕には構わず、ラモンは里のほうへ向かっていく。その後を僕は慌てて追った。
里は窪地に作られていて、そこまで緩やかな坂道を下っていく。近付くにつれ、次第に里の細部が見えてきて、僕はそこで何が起きたのかを知らされた。
「あの山が崩れ、里は押し潰されてしまった……」
ラモンは視線を上げる。その先には、岩肌を大きく削られた山があった。そこから里の中央へ向けて、砕けた岩の帯ができていた。つまり、地震で起きた山崩れは、岩石の雪崩となって里の中まで押し寄せたということか……。ラモンと僕は無言のまま坂を下り、里に入った。
「本当に、人が暮らしてたのか……」
僕は目の前の光景に、ただ目を見張るばかりだった。ほとんど砂と岩に埋もれてはいるけど、その中には割れた壺や農具など、人間が作り出した物が数多く落ちていた。山崩れが及ばなかった里の端に目をやれば、今も青々とした葉を茂らす植物が畑のうねで育っている。こんなものを見せられては、もう信じないわけにはいかなかった。ラモンは本当にここで生活をしていたのだ。聞かされた話は嘘じゃなかった……じゃあラモンは、本物のイレドラ族、なのか? 歴史に消えたはずの先住民なら、これこそ大発見だけど、僕にはまだ判断がつかない。何かそのための材料でも見つけられればいいんだけど……。
「聖域はこっちだ」
ラモンに促されて、僕は砂に埋もれた里の中を歩く。人が生活をしていた跡は多くあるけど、その人が住む家はどこにもなかった。きっと全部この足下に埋まってしまったのだろう。見渡せば僕の背丈ほどの大きさの岩が至る所にある。こんなものがぶつかってくれば、人も家も一瞬で吹き飛ばされるだろう。一体どれほど怖くて、苦しかったことか。
「なあ、ここにはどれくらいの人がいたんだ?」
「六十人以上はいたと思う」
「あなたの家はどこにあったの?」
「……あそこだ」
立ち止まると、ラモンは左の方向を指差した。そこには石の瓦礫と共に、巨大な岩があった。
「まさか、あの岩で家が……?」
「そうらしい。気が付いて、家から這い出るまでわからなかったが」
ラモンは暗い声で答える。
「家族は? ちゃんと埋葬したの?」
「していない。今も潰れた家の中だ」
「えっ……」
思わず僕はラモンと家の跡を交互に見てしまった。まだ、あそこに家族の遺体が……?
「そんなの駄目だよ。聖域に行く前に埋めてあげないと。僕も手伝うから――」
「いいんだ。二人だけじゃあの瓦礫をどかすには時間がかかりすぎる。それよりも世界を救うほうが先だ」
「家族だろう? だったら最後まで大事にしてやるべきだ。世界が終わるまで、まだ少し時間もあるんだし」
僕は大岩に潰された家の跡へ向かった。
「おいっ! ……時間がないと言っているのに」
困惑顔を見せながらも、ラモンは渋々僕に付いてくる。
「本当にいいんだ。まずは早く聖域に――」
「駄目だって。瓦礫から出してあげるんだ」
家の跡に近付いて、僕は大量の瓦礫をのぞき込む。どうやら家は石を積み上げた造りだったようで、転がっている石はどれも綺麗に削られた長方形をしている。大きさも片手で持てるほどで、これなら簡単にどかせそうだ。僕は早速手前の石からどかし始めた。
「私の家族には構うな。それよりも聖域に――」
「冷たいこと言う暇があるなら、一緒に瓦礫をどかして――」
その時、不意に漂った悪臭に、僕の手は止められた。
「何だ、この臭い……」
これまで嗅いだことのないような、ひどい臭いがする……この瓦礫の下からだ。臭いを嗅がないよう口で息をしながら、石を一つずつ取り除いていく。と、そこに狭い空間があるのを見つけて、僕は奥をのぞいてみた。
「……手? 手がある!」
暗い中に手の形をしたものが見えた。間違いない。遺体はすぐそこにある。
「おい、手伝えってば。大事な家族だろう?」
言っても、ラモンは歪めた表情のまま突っ立っている。……冷たいやつだ。僕は構わず一人で瓦礫をどかし続けた。空間の入り口を広げるように慎重にどかして、ようやく上半身が入れるまでになった。これなら手を引いて出せるだろう――僕は片腕を穴に入れて、ぼんやりと見えていた手をつかむ。感触は冷たく、骨張っていて、生気はまったく感じられない。明らかな死人……それを少し回復した力で一気に引っ張った。
「よしっ……出せた!」
ずるりと引っ張り出した体を僕は両手で抱えた。その途端、さっきの悪臭を感じて慌てて口呼吸を意識する。これが死臭というものらしい……。うつ伏せになった遺体を見ると、一つに結った長い黒髪、その後頭部にへこんで切れた傷跡があった。大分出血したのか、脱げたフードに赤茶色の染みが大きく広がっている。よく見ればこの服装、ラモンと同じもののようだ。マントにフード、幾何学模様の刺繍と、ここに住んでいた人達は同じ格好をして暮らしていたのだろうか。
「……一目くらい、見てやんないのか?」
声をかけたラモンは、僕から顔をそむけていた。
「ひどい状態なのはわかっている。だから、見られないんだ。見ていられないんだ、私は……」
ラモンの肩は小刻みに震えていた。遺体が怖いんじゃなく、家族が死んだという事実を突き付けられるのが怖いのかもしれない。でもだからって、このままにしておくのはあんまりだ。瓦礫の下敷きになったまま朽ちさせるなんて気の毒すぎる。立派な墓は作れなくても、せめて安らかに眠れるように埋葬してあげないと。
僕は抱えた遺体を仰向けに返した。その状態を想像して覚悟したけど、後頭部の傷以外に目立ったものはなく、その顔は至って綺麗だった。と言っても、死んで何日も経っているから、頬はこけて、肌も黒ずんでいる。少し開いた口が、この男性の当時の苦しみを物語っているようだ――男性? 髪が長いから女性かと思ったけど、この顔はどう見ても男性だ。でも、この顔って、あまりに似ているような……。
「……聞きたいんだけど、あなたには兄弟がいたの?」
「いない」
答えを聞いて僕は遺体を見下ろした。
「じゃあ、この人は一体、誰?」
ラモンは怪訝な表情を浮かべると、静かに僕の元へ近付いてくる。
「僕の目には、あなたにそっくりな顔に見えるんだけど……」
遺体は痩せてしまっているけど、目の位置や、鼻、顎の形など、見れば見るほど似ている気がする。やってきたラモンは横から遺体をのぞき込み、じっと見つめる。兄弟じゃなきゃ、親戚か何かだろうか……。
「……!」
すると急にラモンの顔付きが変わったかと思うと、遺体の傍らに膝を付き、その顔を真剣な眼差しで凝視し始めた。
「……誰なんだ?」
聞いても答えは返ってこない。でもしばらくすると、ラモンはおもむろに立ち上がり、遺体を見つめながら言った。
「今頃、気付いた」
「何が?」
何のことかと首をかしげた僕に、ラモンは目を向けた。
「これは、私だ」
遺体が、私……? 隠喩のつもりだろうか――意味がわからないでいる僕を見て、ラモンはわずかに口角を上げた。
「これが私なんだ。私の命はとうに失われ……死んでいたんだ」
「何わけのわからないことを……あなたはこうして生きてるじゃないか」
ラモンはゆっくり首を横に振った。
「すべて、思い出せた。山崩れに襲われたあの日、自分の身に何が起きたのかを。私は崩れた家の中に閉じ込められながらも、世界が滅びることを誰にも伝えられず、防げないことに後ろめたさを抱き続けていた。それでもどうにか脱出しようともがいていたが、次第に意識が遠のき、とうとう力尽きてしまった。だがその無念さが私の魂だけを脱出させたんだ。そんなことにも気付かず、私は自分だけが助かったものと思い、魂が感じるままに君の元へたどり着いた。私の無念を晴らし、世界を救ってくれる唯一の人物だと確信して……」
僕は唖然としていた。この期に及んで、何を馬鹿なことを言っているのか。
「じゃあ、あなたは幽霊だってことになるね。こんなにはっきり見える幽霊なんている? ほら、触ることだって――」
僕はラモンの腕に軽く触れた――つもりが、手は何にも当たらずに腕をすり抜けていった。
「……え? な、何だこれ……!」
何度も触ってみるけど、どこをどう触ってみても僕の手はラモンの体をすり抜けてしまう。何で、何で触れないんだよ……。
「私は、もう死んでしまったんだ」
残念そうな声でそう言うと、ラモンの全身は少しずつ色を失い、透き通り始めた。
「こ、今度は何だ、どうなってるんだよ」
「君をここに連れてこられて、私の中の後ろめたさはもうない」
「だけど、世界はまだ救えてないぞ」
「聖域へ行けば、それもすぐだ」
ラモンの体はどんどん薄くなって消えていく。
「ま、待って! 聖域ってどこにあるんだよ。最後まで案内してくれないと――」
「向こうだ。砂に覆われてしまってはいるが」
ラモンは手で指し示すけど、ほとんど消えた手じゃどこを指しているのかもわかりづらい。
「消えるな! 勝手に成仏するな! 世界を救いたいなら最後まで責任持って見届けろ!」
「すまないが、もう、行かなければならないらしい……」
穏やかな表情でラモンは頭上を見上げた。
「妻や息子……皆が、呼んでいるんだ」
「呼んでるのは僕もだ。おい、あとは全部僕に任せる気か!」
必死に呼び止めるも、ラモンの視線は頭上に向けられたままで、もう僕の声なんか聞いてなさそうだった。つかんで引き止めたくても幽霊じゃそうもいかない。僕はラモンの形が完全に消える様を、黙って眺めるしかなかった。
どこからか吹いてきた冷たい風で、僕は我に返った。ついさっきまでいたはずのラモンは、もうどこにもいない。代わりに地面には変わり果てたラモンが横たわっている。
「……聖域の場所もわからないし、願いの叶え方もわからない。ちゃんと、教えてくれないかな」
遺体に聞いてみるけど、答えてくれるはずもない。まったくあいつめ、僕を連れてきただけで満足しやがって……。ここからは自力で世界を救うしかないらしい。残り時間はあと一日。一人で全部できるだろうか。でもわざわざ山を登ってきたんだ。目的くらいは果たしてやるさ。その前に、この遺体を埋めてあげるくらいはしないと。この臭いも嗅いでいられないし、ほったらかしておくのも気の毒だ。それと家族も見つけてあげないと。そう言っちゃったし――とりあえず僕は穴を掘れそうな道具探しから始めることにした。
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