第二十一話 哀調

さける風衆隠れ家へ帰還、違和感を感じたのはその時だった。木の枝に突き刺さりポタポタと血を滴らせるドレッド男性、辺りに争った形跡が無い血牙の者の仕事とすぐさま理解する。


     「おかえり、さける」


風衆は数日開けていた小屋を掃除していた、さけるも叔父の的確な“仕事“の痕を聞こうともしない、暗殺家系の常識なのだろう叔父は後で里から掃除屋がくるとだけ言った。

さけるを取り巻く日常、一般的には壊れた日々も特殊な血族ならではと受け入れている、明日久々の登校、今日を生き明日を迎える準備のために血牙流暗殺術道場(実家)へ帰るさけるだった。


ヘコイダー怒りのゴーゴン篇 完

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