第二十話 ゴーゴン弐

ゴーゴンにはヘコイダーを倒す理由があった、最愛の妻メデューサを亡き者としたヘコイダーへの復讐、手段は選ばなかった。

メデューサとラミアもう一人思い出せないが二人と一緒にいた二人の友人、ゴーゴンは当時メデューサと付き合っていた。

二人は春を迎えてから同棲を始めた、夏は二人で観光旅行へ行く、秋は越冬のためにたくさん栄養をつけ冬は一緒に春までじっとしていた、そして春二人は結ばれる、メデューサの両親にも気に入られメデューサもまたゴーゴン親に可愛がられていた。結婚後の生活もお互いがとても相性がよく、仕事でも良きパートナーとなっていた、

それは誰しもが羨む夫婦像、二人は唯一無二の存在になっていた。

二人の幸せは崩れ去る…


     ヘコイダーカリバー!


      世界が色を失った


音や空からくる温度感頬を伝う涙の感触、この言い方もどうかと思うがありとあらゆる祝福の手が離れていく感情現状それは言い表せない穴、暗黒の空間と言っていい大きな感覚上の空白、白き闇。

ゴーゴンはメデューサを殺めた一族を根絶やしにするために活動を開始する。

愛するメデューサの友人の命を使い、5人の小鬼の命を犠牲にし神々を汚す。

もう一歩で卑弥呼を呼び出せる、その矢先逃げ出した小鬼、追って来たはこの世界。

そして小鬼の足跡を追いつつ掴んだ情報こそが血牙一族、その頭首の元へ向かうのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る