第十一話 さけると聖


昨晩父と叔父の元へ大勢の人が集まっていた、その中にいたマフラーをつけた男性、話はできなかったものの大手の布を首に巻いていてその姿は若干の異様さをかもし出していた。

さけるはその後一旦席を離れるよう言われたので離れて見たものの4人の会話が気になり聞き耳を立てていた、4人のうち聖という男の声は聞き取れなかったものの4人は何やら自分の事を話しているという事は理解できた。

翌日さけるは叔父の見舞いへ向かう。

病院に入るやいなや叔父は天井のスプリンクラーに人差し指と親指のみで掴まりぶら下がっていた。

「元気そうだね、じゃ」帰ろうと背を向けると天井から指を離して「待て」言った、“言うだろうね“さけるは期待通りの叔父の反応に勝ちを確信した、叔父は長井を呼び出す、病院に到着する長井、叔父が話し始める、「さける、おまえ長井と共に里へ向え」どういうことだと叔父に問うと「おまえ御穴へ向かったとき気失っろ、もっぺん確認してこい」叔父はそう言うとさけると長井を病室から締め出す。

さけるは長井に対しそういうことなのでよろしくデス言った。

一方聖は、学校でサイ男に対し果敢に挑む少年との再開に感動に近い高揚感に襲われているのだった。

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