怒りのゴーゴン篇

第十話 血牙 A Dian

「新任教師を紹介する、入って」

「ハジメマシテ、セイトノミナサン、ヨロシク、ケツガAディアン デス」


ラミアとの戦闘の後太と名乗る人物が外国人を血牙流暗殺術道場へ連れてくる、話を聞く限り旅行客では無く父と叔父の客人なのだそうだ。

男の娘だろうか女の子とともに血牙流暗殺術道場でしばらく預かる事となった男性&ガキ、職業もよく分からなかったその男性がたった今教壇で自己紹介をしている。

血牙一族は日本にのみいる血族ではない、血牙の郷出身者が名乗った姓のぶん国外に里の出身の末裔がいるという話は里の中の人と里から出てきた人、里を出た直後の人なら里の血が他国に流れている事を知ってはいたようだ。

さけるは放課後彼女と帰宅デートと興じようとしているところにディアンがそれを制止し戯けた事をぬかし出す「サッサㇳオウチㇸカエリナサイ、ミンナデオハナシシマショウ」

イラッとくる、

「クワシイ ハナシヲシマス ヨイコㇵホウカゴ チョッキ デス」

イラッとする話し方、渋々呑み込むさけるは放課後道場へ向かうのだった。

その晩の事血牙流暗殺術道場へ集まったのは 父 ディアン ディアンの連れてきた少女 太 長井 太が連れてきた薄手のマフラーした聖と言う名の寡黙な男 母親、(血牙 薫(ケツガ カヲル)…と、さける

のち母と太、長井とディアンが連れてきた少女が道場の外で待機する構図が出来上がる。

「サケルクンオオキクナッタネ」ディアンが言う、どうやら幼少期に会ったことがあるようだ、そう感じるさけるをよそに話は叔父 風集の話に変わる、「マスターㇵキョウドコへ?」ディアンは叔父が今重体で入院中の事実を知らなかったようで直に此処へ来ると思っているようだった。

さけるは聖と言う男とそれとは別に叔父とディアンの関係が気になり始めていた。

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