陰陽師の俺はいく。

夕日ゆうや

仕事

 陰陽師になった俺だが――。

 母代わりのAI搭載の人型ロボットが話しかけてくる。

光彦みつひこくんはなんのお仕事に就いたの?」

「陰陽師」

 ボソッと呟く俺。

「それはどんな職業かな?」

「え、ええっと」

 アニメは見たことあるが、実際の陰陽師が何をやるのか分からない。

 そんな俺に説明できるはずもなかった。

「陰陽師とは昔の占い師みたいなものなの?」

「あ、ああ。そうだ。そうだよ」

「今の時代には必要ないよ」

「Oh……」

 ごめん。

 俺はスイッチになっている耳たぶカチッと押す。

 これでうるさい人はいなくなった。


「自称、陰陽師、いい案だと思ったんだが……」

 就職したくない四十五才独身の男は部屋の中で呟く。



――――――――――――――


あとがき


 陰陽師ってどんなのだろうって調べてみたけど、よく分からなかったです。アニメでは見たことあるのですけどね。実際とはだいぶ違うみたいですし……。

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陰陽師の俺はいく。 夕日ゆうや @PT03wing

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