3−6

 新年明けましておめでとうございます

 もう3が日とっくに過ぎてるって?

 本当申し訳ございませんでした。3日までには1話投稿しようと思っていたのですが祖父母の家に行ったりしていたらいつのまにか3が日を過ぎてしまいました

 今年こそは週1投稿を続けられるよう頑張りますのでそうか今年もアルス・マグナを応援よろしくお願いします

 それでは本編どうぞ—————————————————————————————————————————


 迎撃の準備が整ってから3時間後ついに初めてのおもてなしの突破者が現れた


「おめでとう、君が最初の到達者だ」

「お褒めの言葉ありがとよ!でもありゃなんだ確かにあいつがお前にもてなす準備をしとけって送ったようだけどよ、お前のことだから俺たちがクリアできるギリギリを読んで迎撃してくるかと思っていりゃぁちと鬼畜すぎないか?」

「ちゃんと君たちがクリアできるギリギリの鬼畜難易度にしといたよ」

「Oh,sh⚫︎t!!」

「あっはっはっはっはっは!」


 大笑いする私の前にはボロッボロの革鎧をきた燻んだ灰色の毛並みの狼獣人が仰向けで荒く息を吐いていた


「スー、ハー。よしっ、それじゃぁまず自己紹介だ。ここでの名前はダイアだ。見ての通り狼の獣人で武器はナイフ、スタイルは盗賊兼アサシンでやってる」

「何?ダイアウルフってこと、仲間もいない一匹狼にはお似合いだね」

「余計なお世話だい!」


 彼の意図したものではないにしろ種族とプレイヤーネームを混ぜると絶滅した狼であるダイアウルフになってしまったらしい


「それにしても流石強襲野犬アサルトドッグと呼ばれてただけあるね。蟻たちの猛攻を被弾上等で突破してくるものだから驚いたよ」

「足さえ無事なら後は急所への攻撃さえ避ければ大抵はなんとかなるってもんよ」


 はー、相変わらず頭のネジぶっ飛んでんなー

 普通は急所じゃなくても脇腹切られたり腕の骨見えるほど抉られたら痛くて動けなくなるんだけどなー


「それにここじゃ痛覚が軽減されてるんだからそんじゃそこらの傷じゃ足を止める理由にも何ねぇよ」

「それじゃあ、入り口で倒れた君をここまで運んでくれたそこのスケルトンパラディンのミネルスにここの案内とルールを教えるように言ってるからついて行ってね」


「あ〜い」となんとも気が抜ける挨拶をしたダイアはミネルスに自己紹介してから一緒に部屋から出ていった

 あいつ律儀に初対面の人に自己紹介とかするところは常識あるんだけどな〜



 そして、ダイアが巣穴案内ツアーから帰ってきたのと同時に2人目のおもてなし突破者が部屋に入ってきた


「げっ、あなたが先でしたか」

「げってひどいな。久々に会ったのに酷いと思わない?メルト」

「その反応は昔のあなたの行いから考えれば妥当よ」


 がっくしと肩を落としたダイアをこえて部屋の中に入ってきたのは私よりも身長が一回り大きく胸部と臀部がとっっっても突出したナイスボディのお姉さんだった

 ほんとこいつのスタイルが羨ましい、何度その乳と尻をもいでやろうと思ったことか


「H〜i. 元気にしてた?」

「まずは2番目の到達おめでとう。そして、お陰様で元気に引きこもってますよ」

「あなたが引きこもり生活を余儀なくされた理由を私に押し付けないでくれない」


 ちっ!これ見よがしに胸の下で手を組んで胸を強調しやがって煽りか煽ってんのか?


「そうだまずは自己紹介ね。PLネームはコルデー、種族はちょっと特殊だけどゾンビよ」

「は?確かに肌は青白かったりところどころ内出血してるようだけどそれじゃちょっと打撲した吸血鬼にしか見えないね」

「だからちょっと特殊だって言ったでしょう?」


 そう言ってコルデーはおもむろにきていたワンピース型の装備をたくし上げ始めた


「ちょいちょいちょい、あなたいきなり何やってんの⁉︎ここ一応男いるんだけど」

「大丈夫よ。あいつは死体に性的興奮を覚えるような性癖は持ってなかったはずだから」


 そういう訳じゃないんだよなと思っているとへそあたりまでたくし上げたと思ったらそこにはある程度デフォルメされた剥き出しの内蔵があった


「最初は皮膚がところどころなかったぐらいでゾンビにしては綺麗な方だったんだけど内蔵ここだけ腐り落ちてたのよ」

「それじゃあなんで今は腹部以外の皮膚は綺麗なのよ?」

「さあ?多分だけど私の初期リスの墓地の教会に安置されていた保存状態の良い女性の死体の内蔵を腐り落ちてた元々の内蔵と交換したからじゃない?」


 私が驚いてる間にたくし上げていたワンピースを下ろし手でしわを伸ばしていた


「なんでそんなことしたの?」

「だってゾンビでも他人のパーツを繋げると拒否反応起こすのか気になるじゃない」

「相変わらずマッドだね」

「失礼ね」

「それで、プレイスタイルは?」

「デバッファーね、主に呪術と毒魔術を使うわ」


 あんたならそうだと思ったよ


「それじゃあそこにいる全身鎧の人にここの案内とルールを教えるようにってるからついって言ってね。ミネルス連続で申し訳ないけどよろしくね」


「初めましてコルデーよ」っとこちらも律儀にミネルスに自己紹介してから案内ツアーに向かっていった



 コルデーが部屋を出て行ってから少したちダイアも蟻たちの訓練場に行ってくるって部屋を出て行ったと思ったら次の突破者が現れた


「おめでとうございますボス、あなたが3人目のおもてなし突破者です」

「どうも魔術王くん」

「あなたに王と言われるとこそばゆくてたまりませんね撃墜王The Ace

「はっはっは、その称号も今じゃ私のものじゃなくなっておるわ!」

「あら?あなたは生涯現役とか言って誰にもその称号を渡す気がないのかと思っていましたが」

「なに、孫も成長して後ろで祭り上げられたり客寄せの偶像アイドルにされるぐらいならと思い辞表を叩きつけてきたわい」

「ボスがアイドルですか…確かに想像できませんね」


「ガッハッハッハッ」と豪快に笑う2m超えの大男は私のもと上司に当たる通称ボスである


「ボスはこのようなゲームに興味がないものと思っていましたがどういう経緯でこの世界に?」

「先も話したであろう孫がこのゲームをしたいと駄々を捏ねてな上も戻ってこいとうるさかったから日本に移り住んでこれから始まる隠居生活の娯楽ついでに始めたわけよ」

「お孫さんと一緒にやらなくていいんですか?」

「悪い虫がつかないように一緒にやろうと思ったのだが『ゲームの中ぐらい好きにさせてよ!ついてきたら家追い出すよ!!』っと割とガチめに言われての、諦めたわい」

「家主はあなたじゃないんですね」

「ハッハッハ、家でのヒエラルキーは私が最下位だよ」


 自分で言って悲しくなるなら言わなければいいのに


「それでこの世界での名前と種族はなんなんですか?」

「そういえば言ってなかったな名前はBOSSで種族はエルフだ」

「エルフってキャラクター生成時に現実よりも線が細くなるはずですよね?」


 目の前にいるBOSSは、私が知っている現役自体と遜色がないほどの体格と筋肉を持っている


「なに、引退したことで現役時代よりも鍛錬できる時間が増えたおかげで我の人生でいちばんの筋肉の状態に持っていくことができた」

「それでエルフを選んだのにここまでガチムチなんですね」

「安心しろビルド?とやらは孫に言われてエルフにあった魔術使いっていうのでやってるからな」


 その見た目で遠距離職なんかい!!


「何の魔術とったんですか?」

「火と風と強化魔術を孫にお薦めされたからとったぞ!あとは格闘術と脚力上昇と腕力上昇をとっている」

「それってただの魔術が使える格闘家じゃないですか!」


 どうりで着ている装備が金属製の胸当てとガントレットと脛当てなわけだ


「少し経てばコルデー、あの気狂い女医を連れて私の部下が来るのでその部下にここの案内とルールを教えるように言っているのでついて行ってください」

「まだあいつと仲が悪いのか」

「どことは言いませんがあいつの体の特定の部位が今の半分以下になるまであいつと仲良くなろうとは思いません」

「君も頑固だね」


 そんな風にBOSSと懐かし話をしているとミネルスとコルデーが帰ってきてBOSSがミネルスと一緒に部屋を出ていった



「ゼー、ハー、ゼー、ハー、こ、こんなに、マジな…歓迎の、準備を、してくるとは、思わなかったよ」

「言い出しっぺ、あなたが最後のおもてなし突破者ですよ」

「………」

「疲れて返事をする余裕もないか」


 今回ここにくると言っていた旧友の中で最後にここに到着したのはまさかの私にメールを送りつけてきた本人だった


「もうみんな着いてんの?」

「そうだよ、今はBOSSが私の臣下にここの案内をされてるところだと思うけど他2人はもう自由にやってるはずだよ」

「え!なにボスここでも名前ボスなの?」

「大文字表記のBOSSだけどね」

「自販機のコーヒーかよ」


 あの人カフェイン中毒の毛があったからプレイヤーネームの元ネタが缶コーヒーってことがありえそうなのよね…


「それじゃ、自己紹介をば」

「できるだけ短くね」

「…なんでそんなこと言うの?」

「初めて会った時の長ったらしい自己紹介のことみんな覚えてるよ」


 私がそう言うと自己紹介文を考え直しているのか部屋の隅でぶつぶつ言い始めた


「おっ!穴熊badgerもきたか」

「ボスお久しぶりです」

「げ、お前なんだよその見た目」

「あら?私たちを呼んだ張本人が最後ですか?」

「皆久しぶり!」

「挨拶はそこらへんで自己紹介してくれない?なんて呼べばいいのかわからないんだけど」


 案内ツアーからBOSSが帰ってきてその後ろからダイアとコルデーが帰ってきた


「え〜っと、プレイヤーネームはテレスコです。種族はイービルアイって言って見ての通り宙に浮いたでっかい目です。一応下瞼に口があって物も食べれるし喋れます」

「プレイスタイルは?」

「魔術士なんだけど種族特性のせいで武器も持てないし使える魔術も邪眼魔術っていうのしか使えません、よろしく」


 とんだ地雷種族じゃないですか⁉︎

 私のウィスプもなかなかの地雷種族だと思いますけどまだ取得できる魔術の種類とかは豊富だったぶんイービルアイがどれだけ辛いかよくわかりますね

 それと見た目ですが紫色の球体が浮かんでいて正面?に瞼と口があり種族の特徴である魔眼は虹彩が何かの魔術式に見える以外はただ単に大きい眼球ですね


「それでは全員自己紹介は終わったようなので私の仲間も紹介しましょう」


 —————————————————————————————————————————


 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。

 作者のH2ゾンビと申します。

 新キャララッシュどうでしたか中々個性豊かなメンツが増えたと思います

 ちなみに全員外国人です。BOSSだけは日本国籍を取ったから日本人でいいのか?

 まぁ細かいところは気にしなくていいか

 それではでまた3−7で会いましょう

 下↓の応援♡や⭐︎、レビューなどで応援してくださると励みになります

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る