3−3
テスト期間など予定が立て込んでいたのとスランプに突入してしまいここまで遅くなって申し訳ございませんでした
完全とまでは言えませんがある程度スランプを脱せたと思いますので次回からは週に1話は投稿していきます
引き続きアルス・マグナを応援よろしくお願いいたします
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いきなり私の横に現れたのは驚くほどの美少女だった。ってそんなことより雷!
って、あれ?
いつのまにか目の前に木の根のようなものが地面から飛び出しておりそれが雷を防いでいる
『どちら様、ってあるじひどーい!私だよスーだよ!』
「あー!スーちゃんかっ…て嘘だ‼︎スーちゃんははもっと小さいはずだ。私は騙されない‼︎」
『ふっふっふ、あるじが地脈を堰き止めていた物を壊してくれたおかげで根っこを伸ばせて少し成長できたんだ。すごいでしょ〜』
う〜む…確かによく見ればスーちゃんの面影があるような?
全体が淡い黄緑色だった髪の毛は毛先にいくにつれて薄い緑になっておりクリッとした吊り目はそのままで虹彩が緑がメインの虹色になっている、背は140センチよりちょっと小さいから中学生ぐらいかな?
…ッチ、なんでその身長で胸部装甲が私よりデカいんだよ!世の中不条理すぎるでしょ‼︎
『我をおいて何をしておるのか!』
木の根の壁を極大の雷が貫いてできた穴から見るからに怒っている雷霆と威光の神の分体が見えた
『君がみんなを消そうとしたの?』
『それがなんというのだ?あまつさえ
『うん、分かったよ。なら私も君を消すね』
わ〜、今度はスーちゃんがそこの分体みたいに重い言葉を発したよ
重圧は相手に向けられているはずなのにこっちまで余波?が感じられるね
『やれるものならやってみたまえ』
雷霆と威光の神の分体、長いから分体でいいや。分体がまた手元に集めてできた青雷を私たちに向けて放つがスーが出したと思われる木の根の壁がまた防ぐ
『一度に止まらず二度までも我の神罰を防ぐとは不遜も不遜、
また分体が重圧を放ってきた
これ何なの⁉︎私みたいに膨大な魔力をぶつけている訳でもないのに
『あ〜‼︎またみんなを狙った!君の相手はスーだよ』
あの〜。スーさんや、スーさんや、いきなり目のハイライトを消して真顔で重圧を放つのはやめてください、余波だけで分体の重圧の中を跪かずにいたミールとフォス、アンバーが跪くどころか恐怖で動けなくなってしまったのですが
それと、2人で熱くなってるのはいいんですけどこの領域内で降っている雷、地味にめんどくさいので戦うのなら早くしてくれませんかね?
みんなに当たりそうなやつは私が防いでるんだけど防ぐための魔術に魔力使ってるからきついんですよ
『やはりその力、貴様も神か』
『?スーは神じゃないスーはセフィロト』
『
重圧をお互い放ち合い降着状態であったがスーの正体がセフィロトだと知った瞬間分体が今まで片手にしか集めていなかった雷を自分の周囲で何本も同時に作り出しスーに向かって集中砲火した
『無駄なの』
今度は何重にも木の根の壁を出して防いでいく
『我が雷は限りなし、雷霆でこの
限りなしなのに雷使いすぎるとその分体壊れちゃうんか〜い
『も〜鬱陶しいよ君!もういいや“
スーちゃんが領域を展開すると教会の石材にヒビが入りその下から樹木の芽が生えてくる。うん?これ樹木じゃなくて全部トレントだ!
『祝福魔法』
あ、やばい
転送地点“アインゼ内のどこか”、空間干渉術式正常、魔力充填多分大丈夫
オリジナル空間転送魔術“アサルトアーミー”緊急発動
…。ふ〜何とか間に合ったのかな?とりあえず全員で転移できたはずだけど
ここは北東に領主の館が見えるしアインゼの街の西側だね
“ゴゴゴゴゴゴゴォ!!”
さっきまで私たちがいた教会の方向を見ると教会を中心にどんどん巨大な木が出現している
やっぱり何度見ても不思議だな〜スーちゃんの祝福魔法は、そこに何かしら生きているものがいたら強制的に全盛期の姿に成るって
今巨大な木がいきなり現れた所とかは地面に芽吹かないまま埋まっていた種があったんだろうね
おっ!教会の真上の空にいきなり雷雲が出てきて木に向かった雷が落ち始めたぞ、でもさっきみたいに束ねた雷じゃないから一発落ちてもあまり効いてなさそう
「うわ、何あれ?巨大な樹木を樹魔術で棘を生やして全方向から叩きつけるって、スーちゃんやることえげつないねー」
『そうですね』
「およ、フォスちゃんもう大丈夫なの」
『ええ、少し震えが残っていますがおおむね。それにしてもスー様を少し、いいえ、かなり過小評価していたようですね私たち』
「そのようだね」
雷を束ねた青雷が大樹を貫いても、燃やしても、欠損した大樹の姿は全盛期ではないからというふざけた理由で祝福魔法が無かったことにする
しかも、本体は物理、魔術半減、HPもMPも超高速回復するし、扱う魔術はちゃんと高威力、領域内の植物を植物系魔物に変化させ超強化することができるというぶっ壊れっぷり
そんなスーちゃんと威光の神の王の分体が戦っている神殿があった辺りはすでに巨大な樹木と大量のトレント、そして空から絶え間なく落ちる青雷で見る影も無くなっていた
「周辺の魔力が濃すぎて魔力視が意味をなさないね」
久々にちゃんと目を使って見ているけどそれなりに近い距離に雷が落ちるせいで光が点滅して目も使い物にならなくなってきた
「目がチカチカしてきたんだけどフォスはスーちゃんが戦っている様子見える?」
『アンデットだからでしょうか?あれほど強力な光の点滅していても目が潰れないので見えますよ』
「それじゃあ、今どんな感じ?」
『相変わらず分体の雷がスー様が生やした巨樹を迎撃していますよ。あらっ!痺れを切らしたのか迎撃していた雷をやめて極大の青雷を作り始めました』
あ〜!絶対かっこいい光景なのに見れないのがもどかしい‼︎
『スー様も巨樹を捻り固めて槍を作り迎え撃つようですよ』
見たい!見たい!見た…え?
“ゾッ‼︎”
この感覚は危機察知、やばい今何も見れないのにどう回避か防御をすれば
『おいマスター、どこからかは分からんがやばいのが来るぞ!』
「了解、フォス北方向、アンバー東方向、ミールとミネルス西方向、私が南方向を守る」
『『『はっ』』』
“——— バシュッ ドッ ゴーーン!!”
今度は何⁉︎いきなり視界が白く染まって私たち全員が消え去る光景が見えた
『メルト様、今のは星霊様の加護による危険予知です』
フォスもさっきの光景を見たようだ。今まで見たことないほど焦っている
「みんなフォスが言った通り聖霊様の予知だと私たちは全滅するらしい、そして私が見た光景に覚えがある」
そう、先ほどの予知で見た光景は見覚えがある、いや、きっとそのままだと予知と同じようなことになってたであろう光景を知っている
「詳しく説明している時間わないから、全部私に任せてくれない?」
『主様が言うのであれば』
『すでに私の命はあなたに託しております』
『姉上と同じだ。だが王の鎧として守れないってのは情けないがな』
『王の御心のままに』
さぁ、かかってこい神の雷霆!
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初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。作者のH2ゾンビと申します。
投稿が遅くなり申し訳ございません(2連続)
書きたいことを書いても納得できるものができずにいたらここまで遅れてしまいました
そんなこんなで3−3いかがでしたでしょうか?久々の登場、世界樹のスーちゃんの活躍回でした
そして少しは神が上位の存在だと思ってくださるとありがたいです
それでは3−4でまたお会いしましょう
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