2-12
「レイちゃん、生意気になるってどういうことかな〜?」
『
あ〜、なるほどね生意気っていうよりも図々しくなるってことね…これは大変な子になったなぁ
「ちょっと待ってねレイちゃん、いきなり3つは厳しいかな」
『デハ兄妹ガ欲シイデス』
「???レイちゃん今生まれたばかりだよね」
『ハイ』
「兄妹とかいつの間に覚えたの?」
『擬似人格生成時ニ一定ノ情報ガ与エラレテオリ、ソコカラ今レイガ欲シイ物ヲ要求シテイマス』
『(メルト様がレイの目の前でふざけた自業自得ですね)』
フォス、だまらっしゃい。今過去の私に向かって怒っているんだから
っく!何で私は生まれたてのこの子の目の前であんな茶番をしてしまったのだろう
『
『ほらメルト様、あなたの子供がお願いしていますよ』
え〜っい!急かすな‼︎上目遣いもやめろ心に効く‼︎今どうするか決めてるんだから…でも絶対にどっちかはやらなきゃいけないんだよね
「なら、増設します‼︎」
『
ほんと、もう、こういう時だけデレるのは反則でしょ。よーっしお母さん(仮)頑張っちゃうぞー
今回は
まず取り出しますは思念によって振動する念動石と小さい振動を増幅する共振石これらを合成してできる霊声石が人間で言う声帯となり、特定の刺激に反応する感応石を下位錬成してできる感応砂の中から味覚を感じる砂を抽出し合成してできた味覚石を
最後にして最大の難関である消化器官は、まず最初に食べ物をオートマタの動力である魔力に変換する機構、次に変換した魔力を吸収する機構、第三工程に魔導核に貯蔵できる魔力の超過分を貯蔵するタンクの制作が必要になる
それぞれ胃などの消化器官、腸などの吸収器官、脂肪などの貯蔵器官の代わりになる
魔力への変換はミスリルに生き物の体を魔力に分解する魔力生命体であるスライム擬きを錬金術で合成したミスリルスライム擬きを球体に整形した物を使い、魔力の吸収はスライム擬きから直接魔導核に送ってもらうからよしとして、貯蔵は魔導核の下に魔力で変質した宝石をこれまたスライム擬きで繋げて貯蔵庫にした。…あれ?このスライム擬きすっごい便利?
なぜスライム“擬き”なのかって?私が作った魔力生命体は知能もなければ本能もなく魂すら無い、全部私の体の一部のような物なのでこの世界で生きているスライムとは決して違う物だから擬きなのだ
ちなみにスライムは地下にアリの巣を拡張していた時に見つけた地底湖に住んでいたのでゴミ処理と蛹から羽化したばかりのアリの戦闘訓練兼経験値集めの相手になってもらっている。あと1匹だけいたクリアスライムっていう透明なスライムは眷属にしてスーちゃんの遊び相手になっている
「はい、これでおしまい、っと」
「アリガトウゴザイマス
「どういたしまして、それじゃぁこれからもよろしくね」
「ハイ、コレカラ兄妹ノ作成オネガイシマス」
「…ヘ?」
「兄妹ノ作成ヲオネガイシマス」
「う、嘘でしょ。流石に今すぐじゃないよね」
「ハイ、今スグニトハ言イマセン。デスガ、早メニオネガイシマスネ、ママ」
グフっ‼︎ふ、不意打ちは、ずるいって……バタッ
『ほら!起きてください、メルト様まだやる事は残っていますよ』
「フォスちゃん、ちょっと空気読んでくれない?」
『そんなことをしていたらスー様を初めて見た時のように半日は使い物にならなくなるではないですか』
「可愛いものを見て悶えて何が悪い!」
『それでやるべきことがやれなくなるのは悪いですよ』
ごもっとも、正論だから何も言えない
それじゃぁ、続きをやりますか。今度は
今回の素材はトレント系の種に枝、そしてレイス系の魔力結晶、最後に魔力で変質した金属
用意したのは世界樹霊の種、世界樹霊の枝、天魔霊の魔力結晶、そして私の魔力で変質した天魔鋼を使います
材料をポンポン入れてって最後に限界まで魔力を注ぎ込み
世界樹天魔鋼
霊の魔力により樹精霊と魔鉱が融合した生体金属。天魔の魔力で世界樹が魔鉱と融合しており空気中の魔力を吸収し欠けても再生する。半霊体だが硬度も粘度も魔力の通りも最高峰
見た目は金属光沢を放つ木の苗で葉は無いがとても生き生きしている、ただ半透明なので生きているようには見えなかった
ちなみにこの金属は高位の霊体系の種族か樹精霊系、王、超越種でないと持つことすらできない
『これは、かつてから言っていたメルト様専用の武器の素材ですか?』
「そうそうアストラルマギアに進化した時に解放されたレシピだったけど作るのに必要な天魔鋼を作るのに1週間強も時間がかかるなんて思ってなかったからね」
『そもそも魔鉱は地中にある魔力溜まりの中で鉱物が長い年月をかけて魔力に馴染み変質したものをいうはずなのですが、なんで!力技で作っちゃってんですか!』
「いやー、魔力を金属が壊れないギリギリまで注いでいれば作れないかな〜って思ってたらできちゃったんだからしょうがないでしょ」
『まぁいつものことなのでもう気にしていませんけど』
それじゃぁこれを今ある天魔鋼の分だけ作ってあとは樹木の専門家のスーちゃんと金属の専門家の
完成するまでまだまだ時間あるし“調薬”スキルを取得してからの趣味のポーション類の効果上昇の研究でもしますか
最近やっと栽培に成功した月光草と日光草から薬の成分を抽出して今体力ポーションに使っている薬草と霊薬草、魔力ポーションに使っている魔力草と魔蜜草に合うか検証する
「う〜ん…どっちかというと魔力ポーションに反応はするけどこれじゃない感がすごいな」
『そうですね、私たちもポーションの研究は国でおこなっていましたが月光草や日光草などのそもそもが貴重な植物は観葉植物としては育てていましたが薬としては扱いはしませんでしたからね』
「もしかして状態異常系に適性があるのかな?」
ということで、解毒用の草や果実、着付けの葉などありとあらゆるポーションの素材と試してみたが魔力ポーション以上の反応は見られなかった
「いっそのことこれだけでポーション作ってみる?」
『そうの発想はありませんでしたね。いいんじゃないですか?』
そうれじゃぁ抽出した薬成分を魔力が染みた魔力水に溶かしてみる
月光薬
月光にあたっている間暗視と魔力の継続回復効果が付与される
日光薬
日光にあたっている間体力とスタミナの継続回復効果が付与される
「これ強くない?」
『時間帯の制限はありますが、破格の性能ですね』
「ねえねえ、フォスちゃんこれ混ぜてみない?」
『やってみますか?』
ということでやってみよう
二つの薬成分を魔力水に溶かす…あれ?何も反応が起こらない?
『これは、あれですね打ち消しあっていますね』
「やっぱりそう見える?」
『以前に毒草と解毒草を一緒に混ぜても効果が打ち消されない用にできないか実験が行われたことがありましたがいくら比率を変えても毒の強さや麻痺毒などに種類を変えない限り打ち消しあったという結果を目にしたことがありますがそれに書いてあったのと同じ状態だと思われます』
それからもフォスと2人で研究に没頭しすぎてミールに怒られ2人で反省した
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初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。
作者のH2ゾンビと申します。
今回も錬金術回でした。やっぱり生意気っ子は描くの難しいですね
次回は一回掲示板回と閑話みたいと思います
それでは掲示板2−1でまたお会いしましょう
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