2-10

 遅れてしまいすみません。来週まで週一更新で行かせていただきます。気長に待ってくださると嬉しいです


 それでは本編どうぞ —————————————————————————————————————————


「それじゃあ、メルトさんたちも私を仲間にしたいんですか?」

「うーん、ぶっちゃけちゃうと自分から味方になってくれる分にはありがたいけどわざわざ勧誘してまで欲しい人材かというとそれほどでもないって感じかな」


 青ざめた顔で震えながらそう言うスパロちゃんはなんというか、見ていると妙な背徳感を感じた


「……………へっ?……えーっと、うーんっと、ほとんどの人たちは私みたいな強い人を仲間にしたくて、でもメルトさんたちは私のことは仲間にならなくてもいい、と」

「まぁそういうことだね」

「why?」


 あまりにもの流暢な英語私じゃなきゃ見逃しちゃうね、ってあれ?よく見たらスパロちゃんのメリハリある顔にくどくない自然な色の碧眼、もしかしてリアル外国人かハーフなのかな?ゲーム初心者っぽいしキャラクリで全く変更しなかったとか十分ありえる


「何故かって、簡単なことだよ。私には君より強い仲間が沢山いるんからさ」


“眷属召喚”

 カッコつけてフィンガースナップと同時にここにいないミールとミネルス、スーちゃんススちゃんと狼姉妹を私の後ろに召喚する


『あるじードラゴンのお姉さんとのお話終わった?』

「まだ終わってないけど、みんなをそこにいるスパロお姉ちゃんに紹介したくて呼んだんだ」


 スーちゃんは私の前にいるみんなの外見の情報を処理しきれないようで固まっているスパロちゃんをじーっと見上げて言った


『スーはねスーって言うの、この子はスコルでこっちはハチ』

『ススはスーねぇの妹のスス』

「よ、よろしくね」


 スーちゃんがハティをちゃんと言えてないところかわいい

 スパロちゃんは目の前でキャッキャと手を振っている世界樹姉妹とその2人を守るように睨んでくる巨大な2匹の狼のせいでさっきよりも居心地が悪そうに体を縮ませて手を振り返していた


「はいはい、スーちゃん話が進まないからこっちでハティたちと遊んでいてね」

『『はーい』』

『『Won』』

「それじゃ、フォスちゃん、アンバーちゃん改めて自己紹介よろしく」

『改めまして、スピリットシビルリビングネックレスのフォスフォフィライトと申します』

「リビングネックレス?…え!、フォスさんがネックレス」


 開いた口が閉まらなくなっちゃってる


『それとオレがスピリットプリンセスリビングドレスアーマーのアンバーだ』

「………」

『おい、どうした?大丈夫か?』


 またもやフリーズしたスパロちゃんの頬をアンバーがペシペシ叩いているけど続き行ってみよー


「次ミネルスちゃんどうぞ」

『あの、この状況で私自己紹介しなければならないのですか?』

「うん」

『これでスパロさんに嫌われたら主、恨みますよ』

「きゃー、おんりょうきしにのろわれるー」


 流石にふざけすぎたかな?ミネルスちゃんが無視を決め込み始めちゃった

 精神魔術“アウェイク”

 この魔術便利なんだよね睡眠も混乱も洗脳も大体解いちゃうんだから、ちなみに今回はスパロちゃんの混乱を解くために使いました


『主よ誰に向かって説明しているのですか?』

「うーん、誰だろ?ミネルス分かる?」

『聞いた私がバカでした』


バカとは何だバカとは


「ほらほら、ミネルスちゃん自己紹介」

『フェアリーカーススケルトンパラディンのミネルスと申します。以後お見知り置きを』

「スケルトンって骨ってこと?」


 スパロちゃんの質問にフルフェイスの兜をとって頭蓋骨素顔を見せてあげるミネルス、何気に初めて見るかもしれないな素顔……うん、肉がないから美形かどうかもわからないね


「最後にミール、お願い」


 召喚されてからずっとスパロの反応を伺ってピクリとも動かなかったミールが動いた


「やっぱりそれ置物じゃなかったんですね」

「虫大丈夫?」

「まぁはい」

『怖がられたりしたらと思っていましたが大丈夫なようですね、わたくしの名はクイーンビーアントのミールと申します』

ビーアント?」


 よかったねミール

 前に私が来訪者には虫がダメな人がそれなりにいるってミール言ったことがあるから新しい来訪者の仲間ができるかもと知ってから不安がってたもんね


『蟻と蜂は親戚といえるものなのでその女王はどちらでもあっても良いのですよ』

「おっ!ミールが珍しく冗談を言った」

『私も冗談ぐらいは言いますよ』

「いやいや全く冗談なんて聞いたこともないよ。何回も言ってるけどさ堅苦しすぎるんだよみんな、敬語を外せとは言わないけどそこまで仰々しくしなくてもいいって言ってるじゃん」

「………仲がいいんですね」

「?」


 スパロちゃんがなんか言っってたきがしたけどなんだろ?


「ここにいるのが私の眷属たちの中でも強さと信頼がおけるみんなだよ。多分今のスパロちゃんよりかは4、5倍は強いんじゃないかな」

「はい、ウチに友好的に話しかけてくれたはずなのに自然と刃向かってはダメだと思えてきます」


 あれ?事前にみんなには威圧系のスキルをOFFにするのと魔力遮断で圧がかからないようにしたはずなんだけど…あっ‼︎私が威圧スキル切ってなかったや、てへっ(*´ω`*)


「ご、ごめん。それは多分私の威圧スキルの効果かも」

『マスタ〜』


 や、やめてそんな目で見ないで。そんなどうしようもないポンコツ上司を見るような目で見ないで、事実だからダメージが心へのダメージが


「えっと、ウチは結局どうしたら?」

「ただ君が私たちの仲間になりたいかどうか決めて欲しいかな?もし仲間になるんならみんながやってるような普通のプレイが出来なくなる代わりに私が責任を持ってこのゲームが心の底から楽しめるようにしよう。仲間にならないとしても私たちのことをほこの人に教えないのならこの森から安全にてれだしてあげるよ。どうする?」


 さあ悩みたまえ、自分でも酷いことを言っている自覚はあるがあれだよ『君は知りすぎた』っていうやつさ、私を憎まないでね強いていうならここが初期リスにした乱数の女神ダイスの糞ビッチのことを憎んでくれたまえ


「ウチのことよろしくお願いします」

「あら、即決」

「変な人にナンパされるのがわかってるんなら事前に親切に警告してくれた人についていくのは自然じゃないですか?」

「君親から騙されやすいから詐欺には気をつけなって言われたことない」

「メルトさんもそう言うんですか!ウチはそんなにちょろく見えるんですか!」


 スパロちゃんごめんね、その金髪とか一人称が『ウチ』なところとかね、かなりチャラくてちょろく見えるよ


「う〜ん、そうだね。それで私たちの仲間になってくれるってことでいいんだよね?」

「はい、改めてこれからよろしくお願いします」


 こちらに笑顔でお願いする姿はまるで遊んでほしくて尻尾を振っている小型犬という言葉がよく当てはまっていた


 —————————————————————————————————————————


 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。作者のH2ゾンビと申します。

 スパロちゃん正式加入です。やったね小型犬系後輩ドラゴンっ娘だよ

 お次は作品タイトルにあるように錬金術で色々やります

 えっ今までタイトル忘れてただろって、ソ、ソンナコトナイヨ

 それでは2−11でまたお会いしましょう

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