2-4 本戦第二、三回戦

 一回戦が終わって二回戦までの休憩時間だけど私は特にやることもないのでせっかくだし公式アンバサダーの2人が話してるのを聞いてよ♪


 カリン《そういえばピルちゃんとミレルちゃんは予選にも出たんばよね?》

 ピル《そうですね、アンバサダーとしてですが》

 ミレル《ん、本戦出れない》

 カリン《なるほど、それでお二人はどこまで生き残れました?》


 だからあの変語尾ちゃんが予選にいたのか、胸部装甲にイラついて周りにいたファン?たちごと虐殺しちゃってごめんね


 ピル《私はバフに全振りしてるから元々向いてなかったのですがファンの皆さんのおかげで少しは生き残れましたね》

 ミレル《廃村エリアに向かって火魔術使ったら引火して大変だった》

 カリン《ミレルちゃんはなかなかファンキーなことしますね。魔術などを直接当てなくても引火させたりすればダメージにはなりますから狙ってみるのもありですね》


 あ〜引火ね私も一回森で上級火魔術使ったら辺り一体焼け野原になって残火も落ち葉に引火して大変だったね〜

 森林火災の原因の大半は木に引火することじゃ無くて落ちている乾いた落ち葉に引火することらしいし今後も気をつけなくちゃ


 ピル《一回戦で注目した選手や楽しかった試合はありましたか?》

 カリン《第一試合のお二人はどちらもPSプレイヤースキルが高く地味といっちゃー地味でしたが私はとても楽しめた試合でしたね》

 ミレル《中級魔術いっぱい使ってた人、同じ魔術使いとして見てて興奮した》


 およ、私についての話かな?


 ピル《マギア選手ですね。確かにあの選手は他の魔術使いの選手とは違い接近すら許しませんでしたね》

 カリン《私が知る限りプレイヤーの中で最も魔術関係スキルが高いと思いますよ》

 ピル《それはどうして?》

 カリン《地水火風の魔術を中級まで強化して尚且つ、声に出しての魔術名の宣言、通称“詠唱”が必要ない代わりに発動までの時間と消費MPが増える詠唱省略スキルのスキルツリーを発動時間の短縮と消費MPが通常時に戻るのでそこまで強化していますから相当な廃人ゲーマーでしょうね》


 廃人とは失礼な多い日でも一日8時間しかログインしていない健康的なゲーム生活ですよ


 ピル《それでは時間になりました、第二回戦第一試合アンサー選手vs舞布団選手》


 さてさて始まりました第二試合アンサーくんは舞布団の戦斧が振り切られる前に避けちゃうのでかなり一方的な試合になった


 ピル《続きまして第十一試合マギア選手vsタピ丘選手》


 第二回戦の相手は…なん…だと…このゲーム体型はそこまでいじれないはずッ…なんなんだあの胸部装甲はッ


「あ、あの、対戦よろしくお願いします」


 腰を折って挨拶してくれたけどその動くたびに揺れるメロンがあまりにも理解できない


「つかぬことをお聞きしますがBサイズって」

「えっ‼︎えーっと一応Fあります。そちらは、あっすみません」


 よし!あいつは


 ピル《それでは試合開始》


 地魔術“クレイホール”

 風魔術“ダウンバースト”


 カリン《地面を粘土室にして落とし穴を作る中級地魔術クレイホールと前試合でも見せたダウンバーストでタピ丘選手の動きを止めた》


 地魔術“ロックエッジ”


 ミレル《決まった》

 ピル《勝者マギア選手》

 カリン《最後のは中級地魔術のロックエッジですね、見ての通り石の刃が地面から生えてくる魔術です》

 ミレル《私も使えるけどあれ当てづらい》

 カリン《そのとうりあの魔術は刃にあたればダメージはありますが他の魔術のように飛んでいったりしないので相手の移動さきにピンポイントで発動させるか先ほどのように身動きできなくした相手に使わない限り当たらない為、高威力ですが使い勝手の悪い魔術として有名です》

 ミレル《こんなのが多いから地魔術人気ない》


 あら解説の人が全部説明しちゃいましたね。これでもうこのコンボは使えませんね

 当たれば今のプレイヤーなら大体ワンパンできるいいコンボだったんだけどな〜

 ちなみにタピ丘は殴りヒーラーだったので一撃で決めないとめんどくさい相手だったはず。だから一撃で決着をつけた他意はない


 ピル《第三回戦もこのままやっていきますよ》

 ミレル《思ったより第一回戦長引いた》

 カリン《私たちの実況解説時間を巻きでやっていきます》


 イベント中は最新技術でもある時間加速をかけているらしいんだけど、それでも時間が押してきたみたいだね


 アンサーくんも順当に勝ち進んでいるみたいで関心関心

 どんどんアンサーくんの試合の描写が雑になってるって?ナンノコトカナ


 ピル《第六試合マギア選手vsネキニキ選手》


「マギア、今までの試合は見ていた我が同士よあのノンデリ点Pと天然メロンのタピ丘を排除してくれてありがとう」


 ネキニキはそういって握手をしてきたがその体格を見て納得した


「同胞よ、確認だ実況席で揺れるあれは」

「破裂しろ」

「戦闘中揺れてたあれは」

「もげてしまえ」

「自分より大きいやつは」

「全員敵だ」

「よき友になれそうだ」

「こちらこそ、試合が終わったらフレンドになってくれ」

「もちろん」


 ミレル《私もあの2人となら仲良くできそう》

 ピル《私じゃダメなんですか》

 ミレル《破裂しろ》

 ピル《なんでぇ》

 カリン《ピルさん試合開始の宣言がまだですよ》

 ピル《試合開始、グスン》


 火魔術“ファイアボール”


「アクアボール」


 相殺された!


 ピル《なんと!マギア選手がファイヤーボールを撃った後にネキニキ選手がアクアボールで相殺》


 なら

 風魔術“エアリアルブレード”


「ヴォルケーノ」


 ッチ、浅いな

 それじゃぁこちらも

 火魔術“ヴォルケーノ”


「ランドフォール」


 これは入った


 ピル《ネキニキ選手これは相殺できない》


「このまま畳み掛ける」


 水魔術“アルビオネ”

 地魔術“クレイホール”

 もういっちょ火魔術“ヴォルケーノ”


 ピル《決まったー!勝者マギア選手》


「流石に敵わなかったか」

「いやいや私が詠唱省略で放った魔術に即在対応したのすごかったよ」

「でも驚かないでしょ?」

「私もできるからね」

「それじゃぁゲーム内でまたあったら喫茶店で話でもしようや」

「約束だね」


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 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。

 作者のH2ゾンビと申します。

 あれ?メルトちゃん胸部装甲関係の相手としか戦って無くない、そうですこれからもそうです

 なぜかってその方が面白そうだから

 それでは2−5 準決勝でまたお会いしましょう

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