2−3 本戦第一回戦

「たっだいま〜」

『『『………』』』

『キャッキャ』

「あれ〜?みんなそんな怒った顔してどうしたの」

『どうしたのではありません目立たないように使う魔術は3種類までと決めたのはどうしたのですか?』

「…ッスー、申し訳ございませんでしたー」


 こういう時こそ日本人の最終兵器  だ‼︎


『本戦での決め事は?」(圧)

「1つ、控え室でドッペルシャドウに憑依して戦う!

 2つ、使う魔術は地水火風の中級まで!

 3つ、物理攻撃は回避する!

 4つ、魔術吸収は使用禁止!

 5つ、大いなる魔術の王の玉座アンテ マニオル レクス マギアなんてもってのほか」

『よろしい』

「フゥー、覚えててよかった」(ボソ)

『何か?』

「いえ、何でも」


 フォスちゃんの目が全く笑ってない笑顔での説教は想像を絶する恐ろしさだった

 でもその後ろでハティの毛にリボンを着けて遊んでいるスーちゃんが可愛すぎて話が半分入らなかった



《時間になりました本戦に出場する来訪者は控え室に転送します》


 ここが控え室かな?見た感じ会場はコロッセオみたいだね

 さてここで本戦のルールを確認しよう

 まず本戦はこの控え室で武器の整備やアイテムの作成などの事前の準備ができて私の場合控え室でドッペルシャドウに憑依することで魔術王=メルトとバレないようにする

 勝敗は武器の破損やMP枯渇などで戦闘不能になるか気絶またはHPを全損すると敗北、時間切れの場合HPが多い方が勝ちになる

 それと神(GM)に申請することで匿名で出場できる、私もマギアとして出場してます


《は〜い‼︎みんな待ってた〜?》

「「「イエーィ」」」


 何々⁉︎


《第一回イベントworld of myths最強決定戦の実況をお送りする 公式アンバサダーのピルちゃんと〜《ミレル》で〜す!よろしくね》

《それと解説を担当しますプロゲーマーのK-リンカリンです。2人みたいに華は全くないけどよろしく》


 あぁ!あの語尾が痛い人公式アンバサダーなんてやってたんだ…流石にここまで大きな場では語尾はつけないのかな


ピル《それじゃぁさっそく第一回戦を始めよう》

ミレル《対戦表どん》

ピル《第一試合、木々キリン選手vsアンサー選手》


 あら、商会の護衛の時に一緒になったアンサーくんじゃないですか。本戦に出ているっていうことは意外と強いんですね

 私は第21試合と最後の方ですね


ピル《両者準備が整ったようですそれでは第一回戦第一試合開始‼︎》

カリン《両者片手剣で戦う剣士ですね。木々キリンは左手に持った小盾を用いたカウンター主体の戦い方のようです》

ミレル《アンサー逆手に持ったり左手に持ったり不思議》

カリン《剣術の派生スキルに逆手というスキルがあるのとあとは単純にアンサー選手がとても器用なのでしょうね》


 アンサーくん護衛の時も身軽にぴょんぴょん飛びながらゴブリン切ってたからね

 でもそんなアンサーくんの四方八方からの攻撃をほとんどパリィしている木々キリン、、、噛みそうだから呼び方キリンでいいや、キリンも武術素人ってわけじゃなさそうだね


ピル《おーっと木々キリン選手が仕掛けた》

カリン《目の前にアンサー選手が来たタイミングでのシールドタックル、上手いですね》

ミレル《でもアンサーも地面転がって距離とった》

カリン《第一試合からかなり白熱した試合ですね》

ピル《見ててわからなくなってきた》

カリン《アンサー選手が速度のバフスキルを使ったようですね。きぎゅ、木々キリンはパリィが間に合わなくなってきたぞ‼︎》

ピル&ミレル《《噛んだ》》


 木々キリンのHPが少しづつ削れてきましたね。ただアンサーくんもなかなか攻めてに欠けているように見えますね

 おっアンサーくん今まで使わなかった2本目の剣を取り出したぞ


カリン《これは二刀流スキル‼︎》

ミレル《かっこいい》

カリン《確かにかっこいいですが二刀流スキルは剣術スキルより威力の補正が小さい分、連続で攻撃を当てると威力が上がっていくという少しクセのあるスキルです》


 へー、アンバーちゃんも持ってたけどそんなスキルなんだ


 ピル《決着‼︎勝者アンサー選手》


 そのまま無事にアンサーくんがキリンのHPを削り切って勝った


 第二試合は接近を許した魔術使いのプレイヤーが負けて戦斧を持ったゴツいドワーフのプレイヤーが勝った

 第三試合は棍棒を持った鬼人のプレイヤーがエルフの弓使いの頭を叩き切って買った

 そのごも順調に試合が進んでいったけど基本的に魔術専門のプレイヤーは2、3人しか勝てていない


「さてと、フォスとの約束を守りながら戦いますか、怒られたら怖いし」


ピル《第二十一試合マギア選手vs動く点P選手》


動く点P、面積、うっ…頭が


「俺の動きを止められるかな、そこの…女性であってます?」

「…Kill you」

「わぁ」


こいつ私の地雷を…そんなに私女に見えない!この絶壁がいけないのか無いと女じゃないのか!


ピル《え〜っとなぜかマギア選手がブチギレていますが第二十一試合開始です》

ミレル《マギアその気持ちよくわかる。隣で揺れてる水風船私ももぎ取りたい》

カリン《この話題は俺には触れられません》


火魔術“火槍ファイヤーランス

水魔術“水槍アクアランス

風魔術“風槍フィンドランス

地魔術“土槍ランドランス



カリン《詠唱省略で地水火風の連続攻撃‼︎》

ミレル《びっくり》


ッチ避けられた


火魔術“ヴォルケーノ”


カリン《中級火魔術“ヴォルケーノ”高温の青い炎を放つ魔術ですね》


水魔術“アルビオネ”


カリン《中級水魔術“アルビオネ”蛇の様に蛇行した激流を放つ魔術です》


風魔術“ダウンバースト”


カリン《!中級風魔術“ダウンバースト”地面に向かってとてつもない風が吹く行動阻害用の魔術‼︎》


地魔術“フォールト”


カリン《え〜っとこれは私も知らない、見る限り中級地魔術で地面に亀裂を作りそこに相手を落とす魔術だと思う、多分》


抹殺完了


ピル《………》

ミレル《ピル、勝敗ついた》

ピル《ッハ!しょ、勝者マギア選手》


—————————————————————————————————————————


 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。

 作者のH2ゾンビと申します。

 遅くなってしまいすみません。今回はメルトちゃん1人でのはつ戦闘回になります

 いや〜動く点Pは自業自得です。個人的に点Pには嫌な思い出しかないのでやられ役になってもらいました

 それでは2−4 本戦第二、三回戦でまたお会いしましょう

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