1-8
『ようこそ、死して蘇った精霊姫に蟲女王候補の兵、そして異界から来た来訪者よ。ここは
『ッつ⁉︎何故そのことをあなたが知っている』
フィスが声を荒げて空中に魔術陣を展開した
美女が言い放った一言は私たちが最大級の警戒をするにはあまりにも十分だった
『ふふふ、そう警戒なさらなくても大丈夫ですよ。そうですね、そこの首飾りの姫と同じような存在です』
『っ!そういうことですか、あなた巫女ですね?しかも原初の神に近い神の』
『はいそのとおり、私は繁栄と輪廻の神セフィロトの巫女、エンシェントシビルドライアドのスポロスという者であり、
『
『メルト様それは私が説明いたします。まず世界樹としてのセフィロトは先ほどメルト様が仰ったように世界で1体で1種の超越種ですが、その正体は創造と原初の神が自らの肉体から生み出した神である昇華と輪廻の神の権能をこの大地で扱うための写し身です。
それと神も超越種の一種ですよ』
『そうそのとおり、世界樹とは神そのもの星の生命力の廻りを保つための生きた歯車、星の核から産み出されし新たな大地に恵みを与える存在です』
『それであんたはオレたちに何を求めて待ち構えてたんだ?』
『それは私の使命を果たさせて欲しいのです。今にも命が燃え尽きそうになっている
何か仰々しい言い方だけど端的にいえば、世界樹は原初の神が体をちぎって作ったお手製の星のエネルギー循環装置で、無限龍の封印のために切り倒しちゃったからバックアップ用として植えられたのに時間が経ちすぎて魔物になっちゃったのがスポロスちゃん
元の使命のために私のアタノールとアルス・マグナを使ってギリギリ生きてる
「GAuuu」
スポロスちゃんと話しているうちにいつのまにか広間の外周に集まってい狼、兎に熊などの獣たちが私たちを眺めていた
「AwOooo!!」
最初にこちらに向かって威嚇してきた白黒の狼と隣にいるたった今遠吠えをした模様の色が逆の狼がスポロスちゃんを守るように間に入ってきた。ただ近くで見るとこの狼でかい現実にいるヒグマなんかより大きい
『納めなさい、その方達は敵じゃありません』
「Grrr…」
『この2人がすみません、紹介しますね。こちらの狼は
「「Bow」」
あれれ〜ここにきてから超越種の条件があやふやになってきたぞ〜?
『ちょうえつしゅにむすめ?????』
ほらフォスちゃんも混乱して幼児退行しかけてる
『神喰は原初の神が王の座を退いてからこの
『そもそも王の時点で種の進化は終わりなんでしょ?なら神と無限龍以外の最強種って結局何なの?』
『それは、王はどこまで強くなってもこの世界の法の中の存在であり、法の中では最強の存在です。逆に超越種は法から外れた存在、元々この世界の法とは違う法のもと生まれた存在、それか法を司る存在の3種類がいます。外れた存在は魔皇、
『そして超越種は独自の法を持っておりそれらを魔法と呼ばれています。王も法とまではいきませんが自分の領域内なら世界の法を歪めることができます』
ミネルスとフォスが説明してくれたが現実で言うと物理法則内最強が王で物理法則を越えると超越種ってことか
『あっそうだ言っておかなきゃいけなかった!
錬金術で生きたまま合成するとなると私の眷属にならなきゃできないから眷属になってもらっていい?』
『もちろん、我が悲願が叶うなら何なりと申してください』
『それじゃぁ“眷属化”』
跪いたスポロスに向かって眷属化を発動し眷属にするとスポロスの脇に控えていた2匹のエクリプスウルフもこちらに向かって伏せ一緒に眷属になった
『あれ?君たちも一緒にくるの? それじゃぁ名前は顔の上側が白いのが“スコル”、黒いのが“ハティ”』
「「UWau」」
元気いっぱいの挨拶でよろしい
『さてスポロスちゃんの方は、心の準備はできたかな』
『は、はひ、できております』
何この子かわいい。緊張したからなのか噛んでじゃった
『それじゃ、始めるよ』
お馴染みのアタノールを作り世界樹の根が入るように魔力を込め大きくしていく、そして根が吸い込まれてからスポロスからもらった世界樹の新芽、世界樹の種を入れてせっかくだし地下から出てきた大いなる木の琥珀っていう透き通った黄金の琥珀も加えて一番大事なスポロスちゃんに入ってもらうそしてネクロリバース
何故アンデットでも無いのにネクロリバースを使うのかって、それは前にそのまま錬金術を使ったスケルトンがゴーレムになってしまったことがあったでしょ?
だから魂が入ったまま錬金術を使ったらスポロスちゃんの自我が無くなっちゃうんじゃないのかなって思って一旦魂を抜かせてもらいました
最後にいつものように魔力を限界まで込めてからアルス・マグナを発動
“眷属 スポロスを
『経験値5000は重いけど、持ってけドロボー!“はい”』
“
“すでに既存陣営の支配下にあるためワールドアナウンスは流れません”
『うわっ‼︎めちゃくちゃ眩しいんだけど!』
霊体の体は光を感じないからこの光はとてつもないほどの量の魔力の筈だけど、とてつもないねこれが超越種ってことか
『‼︎ 星霊様より天啓が降りました。“この地の最南、繁栄をもたらす超越者大地に返り咲きたり”あぁよかった星霊様はこの世界からさられていなかったのですね』
星霊様ちゃんと生きてた?んだ、そしてアナウンスは無いのに天啓はちゃんと降りるのね。てっきりプレイヤーのアナウンスが聞こえるスキルだと今まで思ってた
そして何より、
『ありがとう、本当にありがとう。これでやっと使命を果たせた; ;
改めてありがとう、主様(^-^)』
あ、かわいい…(尊死
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初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。
作者のH2ゾンビと申します。
スポロスちゃんかわいいですね(ニチャァ
次回は新生スポロスちゃんとエクリプスウルフのスコルとハティの紹介と初イベントについてまで行ければいいなぁ
それでは1−9でまたお会いしましょう
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