1−7
山を超えた反対側の樹海の支配に向けて動き出した私たちはさっそく情報収集と蟻の増加と部隊編成、さらにスケルトンとゾンビたちの装備の充実、錬金術でのゴーレム制作と樹海で集めた遺体のカオススケルトンとカオスゾンビ化に努めた
そんなこんなをしていたらいきなり目の前にウィンドウが現れた
“累積取得経験値・取得スキル数・スキルツリー強化数・最大魔力量・魂への理解度の規定値突破を確認 進化しますか?”
……えっ⁉︎
進化の条件達成今なの?しかも魂への理解度って何⁉︎怖っ
『ミール〜;;いきなり進化しますかって出てきたんだけど進化ってこんなにいきなりくるの?』
『主、今進化といいましたか?』
『う、うん、さっき作業してたらいきなり“進化しますか”って』
『それは創造と原初の神の使徒神の1人進化と繁栄の神からもたらされる神託であり誰もが受けることができる祝福である進化を行うかの確認です。了承すると何に進化できるのかが神から提示されるのでそこから選ぶと進化できます』
『それじゃー皆呼んでから進化してみますか』
『メルト様、進化おめでとうございます』
『フォスったらまだ進化はしてないよ』
『はっはっは、そりゃそうか確かにまだちっさい火の玉のままだもんな』 スカッスカッ
『アンバー様興奮されているのは分かりますが主の体を透過しながら叩くのはおやめください』
『せっかくのめでたいことなんだしミネルスもアンバーを責めないのっ!
それにしてもミネルスは仕事はできるけど少し硬すぎるのがたまに傷だね』
『はっ!以後気をつけます』
『そういうところだよ
みんなに集まってもらったのは私が進化できるようになったからせっかくだし1人で進化するよりみんなといる時に進化することにしたんだ♪』
“進化しますか”
『“進化します”』
“ファントム50 死者の魂がこの世に留まり怨念を溜め込んだ中級霊”
“ナイトメア65 他者の魂と精神を操り悪夢を見せ魂を奪う中級霊”
“エレメント65 魔力と属性に同調することで高度に魔術を扱う中級霊”
進化にも経験値いるのね。キャラメイクの時に経験値を払って強くなるのがこの世界の大前提って言っていたし仕方ない。それに見た感じファントムが順当な進化先でナイトメアが精神魔術や死霊魔術に特化した進化先でエレメントが各属性魔術や多分錬金術に特化した進化先だろうか?
なら考える必要はない私は、
“エレメントになる”
錬金術と魔術を極めこの大陸にのさばる愚者の末裔を抹殺するからね
進化すると決めた瞬間“進化を開始します”というウィンドウが出るやいなや体から光が溢れ視界を覆った
『改めましてメルト様進化おめでとうございます』
『うん、ありがとう』
『おっ!かなり大きくなってカラフルになったじゃねえか』
え⁉︎色ついてんの!魔力察知を最終強化して解放した魔力感知スキルを使って新しい体を隅々まで確認するとアンバーが言ったとおり炎の大きさが大きくなり高さが30センチほど中心の玉が10センチぐらいに成長していたのと炎の先が覚えている属性魔術と同じ色にゆらめいていた
それからみんなで宴会というかどんちゃん騒ぎでお祝いしてくれた
次の日新しいステータスを確認すると、種族特性は中位霊体、魔力同調、属性同調で、効果は
中位霊体 浮遊・飛行・物理干渉無効・物質透過
魔力同調 魔力消費減少(中)・魔術威力減少(中)・魔力回復速度上昇(中)・周辺魔力吸収
属性同調 属性魔力変換・属性魔術合成・属性魔術威力上昇
霊体の強化版特性が中位霊体で飛行速度がかなり上がった、魔力同調は魔力親和の強化と周辺魔力吸収という周りの生物の数によって回復する魔力は変わるけど、巣の中だと今までよりも数倍早く魔力を回復できてるようになった
属性同調は純魔力を属性魔力にできて属性魔力は属性ごとのダメージを与えられ魔術じゃないから魔術威力減少に関係なくダメージを与えられ、属性魔術合成は同時発動した別属性の魔術を混ぜて1つの魔術にでき、下位魔術同士でも混ぜれば中位魔術以上の威力に上がった
ついでに残っていた属性魔術の雷と毒を取って闇と毒で解放された呪魔術も中位まで強化し、雷と毒、呪の魔晶石を作りフォスとアンバーたちリビング組の強化を行なった
それと強化魔術の逆で相手の身体能力を下げる呪魔術も取れて、錬金術に新しく属性錬金という物に属性魔力を込めて新しい物にする魔術を使えるようになった。これによって事前に属性魔力を物から抜き取って付与魔術で付与するという過程を簡略化できるようになった
後、新しく取得可能になったスキルである複合魔術という属性魔術合成で合成した魔術が新しいオリジナルの魔術として一々合成しなくても使えるようになった
次に魔術破壊というスキルは相手が扱う属性魔術の弱点に位置する属性魔術を覚えており強化段階と魔術系ステータスが上待っていれば相手の魔術の発動を阻止できるようで魔法兵蟻に手伝ってもらって検証したら詠唱が終わって魔力を消費する前までに発動できれば確実に発動を阻止できた
私の進化の件もひと段落し、2
ちなみにメンバーはフォスとフォスを装備したアンバー、さらにアンバーの鎧の中にいる私、ミネルスたちアンデット騎士団、蟻小隊が3つの径200体強の一個中隊で向かうことになった
蟻小隊は指揮官1、騎士が4、斥候が5、魔術兵が2、弓兵3、工兵5最後に歩兵が30で行動しており小隊1つでゴブリンの集落ぐらいは壊滅することができる
『我が主よここからがトレントどもの縄張りです。動かなければトレントは見分けられないためお気をつけください』
『ミネルスはオレと姉様が主に攻撃を許すと思ってるのか』
『もしもの話です。死んでも復活するとしても油断して倒されるよりはいいでしょう』
『そうですね、警戒して損はないでしょう。メルト様どうかなさいましたか?』
『うん、いや〜さっきから魔力感知にちょこちょこ反応があって今ミネルスの後ろに立ってる木ってトレントじゃない?魔力が他の木よりも格段に多いよ』
私がそう言った瞬間ミネルスの後ろの木が枝を振り下ろしてきた
『ふんっ』
ミネルスは振り下ろされた枝を振り向きざまに抜いた件で両断した
『各自森に向かって構えろどこからくるかわからないぞ‼︎』
アンバーがそう指示するうちにミネルスはトレントの幹を1刀のもとに切り捨てた
『おーいアンバーちゃん12時、3時半、5時から一体ずつ、8時から2体、11時から3体トレントが来てる』
『おいおい主よトレントの区別ができるんかい?』
『うん周りの木と魔力の量と色が全然違うからね』
『それは
『了解』
それからしばらくはトレントの襲撃を凌いでいると北西方向から数多く向かって来ると分かり北西方向に進軍することに決まった
ちなみに私も敵の感知以外にも風と氷、闇の魔術を使い遠くのトレントを狙撃していた。ちなみに炎と雷は山火事の危険があるため今回は使えない
っく!かっこいいから使いたかった
トレントの中には若木と成木、老木の3種類がいて若木は移動速度が高く、成木は硬く、老木はなんと樹魔術を放ってきた
樹魔術の弱点属性は炎と毒なので全ての樹魔術は発動前に魔術破壊で阻止した
しばらく樹海を北西に進んだ先も広間の中心に巨木とそれを凌ぐ高さの切り株が鎮座していた
『ようこそ、死して蘇った精霊姫に蟲女王候補の兵、そして異界から来た来訪者よ
ここは
ドライアド引いてはトレントはあなたたちをお待ちしておりました』
するといきなり巨木の根元に1人の美女が現れそう言い放った
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初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。
作者のH2ゾンビと申します。
今回はメルトちゃんの初進化回でした
ちなみにこの世界では進化はかなりの偉業でメルトちゃんの進化条件も他のゲームで例えるとレベル上限の状態で所持スキルのレベルが上限10で平均7.5以上、ほとんどのステータスポイントを魔力にステ振りして、魔力量と隠しステータスがスキルのバフ無しで規定値以上にするという条件です
そして最後に出てきた美女の正体は(すっとぼけ)、そしてメルトたちを待っていた理由とは
それでは1−8でまたお会いしましょう
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