1-4
『ねぇねぇ、女王アリさん聞こえる?』
『⁉︎』
念話を使って女王アリさんに話しかけてみたらとっても驚かれた。蟻の驚愕する顔なんて初めてみたけど思ったより反応が可愛い
『私の名前はメルト、種族はウィスプで今の君の主人ってことになるよ よろしくね♪』
『
『名前がないの?なら“ミール”ってどう?』
『ミールとは私の名でございますか主よ⁉︎その名ありがたく頂戴いたします』
『そんな硬く喋らなくていいよ。それじゃぁミールちゃん君のスキルと子供達のスキルいじってもいい?』
『その様なこと主の好きなようにしてくださって構いません』
それじゃぁさっそく、ミールの種族特性は女王蟻、針、翅、変体で、持ってるスキルは指揮、卵産み、毒、蟻酸、採掘
種族特性の詳細は、女王蟻が子孫従順と経験値徴収、針と翅は効果なしでそれを用いるスキルの取得可能化だった。子孫従順は卵産みで産んだ子供は自動的に自分の配下になる効果で経験値徴収は眷属から経験値を集める効果だった。最後に変体は体の部位をしまえる効果で翅や針をしまう所を見せてもらったが綺麗に無くなっていた…不思議〜
スキルの方は指揮は配下や眷属が集団行動をとるときに全体に支持を出せる念話のようなスキルで卵産みは自分の体力を削って子供を生み出すスキルで今は騎士蜂蟻と工兵蟻と歩兵蟻を産めて、毒と蟻酸は体内で生成できるようにする、採掘は地面や岩石を掘りやすくするらしい
新しくミールに卵を今より産めるように体力回復速度上昇と、調教、召喚、幻術、精神魔術を取得させて眷属化を取って、強化魔術と付与魔術も取って眷属強化をとった。しかもミールの眷属強化と私の眷属強化は重複したので経験値大盤振る舞いでミールに身体強化系のパッシブスキルを取ってアリさんたちを超強化しておいた
元からあるスキルは指揮と強化魔術で全体強化が使えるようになって、卵産みは翅があって飛ぶのが早い
毒は精神系の強い毒が蟻酸はそこら辺の岩の壁を難なく溶かせるぐらいには強化しておいた
採掘は強化しなくていいとミールは言っていたが変わりに工兵蟻の採掘を全体的にあげて、何匹かに鍛治や裁縫、調薬、木工、建築、彫金、錬金術、農耕を取ってアリたちが取ってきた鉱石や樹木と薬草、毒草を加工、生産する部屋を女王部屋の近くに作った
それと女王部屋の横に卵、幼虫、蛹に分けた保育部屋を新設した
魔術兵は火、水、風、土、闇、光、氷、樹、無の9種類の魔術を確認できてついでに私も取っていなかったのを全部取ってボール系、アロー系、スピア系、フォール系、エリア系を覚えるまで5段階強化しておいた
そんなこんなで6日間も蟻の強化とアリの巣の増設と部屋の新設をしていたら3日目に地下深くにかなりの大きさの鉱脈と水脈が見つかった
それとアリの巣の外にも出てみたけど巣の入り口は山の麓にあった山は見た感じ死火山ぽいけど、噴火の後が見てとれたから元はかなりの頻度で噴火していたのだろう。後高さが雲より高さがあって登る気になれなかった
山の麓にある樹海はオークの木が生い茂っていて、農耕を覚えたアリちゃんのおかげで木漏れ日が全然届いていなくても発光草のおかげで薄明るく夜でもアリたちが行動できるようになっていた
さて3日かかった巣周辺の整備も終わったし錬金術をやってみよう
〜〜♪(某3分調理番組のbgm)楽しい楽しい3分錬金術
まず発光草を100本用意しますそしたら根と花だけ残しそこから発光液を抽出し10本分を合成して濃縮液を10個で上位錬成
魔光結晶 魔力を光魔力に変換し光ることができる結晶
これは錬金術を持った工兵アリがたまたま見つけたレシピでとっても重宝している
今では洞窟の光源は全てこの魔光結晶に変わっている
お次は薬草から成分を抽出して水に溶かして作った下級ポーションを10個で上位錬成して中級ポーションを大量に作った。大体中級ポーションで指揮官と近衛騎士以外なら瀕死でも回復できる
『ミール、そういえば
『全ての生物は今まで得た経験値の量や一定以上の強さそして何かしら種の限界を超えるなどの条件を達成した時、進化すると聞いています』
『ヘー、、、そういえばミールってかなり博識だけど誰から教わったの?』
『
『あれ?亡くなっちゃったの?』
『はい、いくら強くとも寿命には抗えず最後に
『大陸で一番強くても寿命には抗えないんだね〜。女王候補の末っ子ってことは他にもミールみたいにどこかに巣を作っているの?』
『全てが巣を作っているかはわかりませんが皆自分の縄張りは持っていると思いますよ。ですが、この大陸には私以外の蟲女王候補も他の王もいません』
うん?今知らない単語が聞こえてきたぞ
『王?』
『アラクネー様のように種の祖や種の終着点、進化の果てに到達した1匹のことです。アラクネー様が知っていたのは聖王、獣王、精霊王、不死王、七天使、七悪魔、斉天大聖、真祖、海王、竜王の10体でそのうち不死王、七天使、七悪魔、斉天大聖、真祖、竜王が今も生きているはずです』
ただ1番強いとか群れのトップだから王という訳じゃないらしい、しかも1匹だけなのに七天使と七悪魔なんだ…まぁそういうものとして考えておこう
『他の獣王や精霊王とかはどうしたの?アラクネーみたいに寿命?』
『アラクネー様も精霊王以外は詳細には知らないようですが獣王は斉天大聖との縄張り争いによって死亡、精霊王は今私たちがいる大陸を支配していましたが貴族の謀反により死亡、聖王は精霊王を殺した後で玉座を奪ったが精霊王の呪いによって自殺し、海王は楽園亀を支配しようとして返り討ちにあい死亡したと聞いています』
今度はいきなりレイドボスみたいなものの名前が聞こえてきた
『楽園亀って王以外にも強い存在がいるの?』
『楽園亀とは王とは別にいる超越種の一体でこの世の法とは違う独自の法を持つ者それらはどの種にも属さないたった1匹の種のことで、無限龍、
ちょっと大ボスらしき存在多すぎやしませんか?話を聞く限り超越種>王>その他みたいな順番で強いのかな?
それにしても海王ってかなりのアホだったのかなぁ話を聞く限り無限龍っていうのがめちゃくちゃ強くてその次ぐらいに強い楽園亀に喧嘩売ったんだ
『竜王と無限龍は同じ竜なのに違う種ってことでいいの?』
『はい、竜王は元からこの世界に居た
隕石と一緒にやってきた宇宙人とかそんなものかな〜?
『最後に種としての王とは違いますがこの大陸では徒人や獣人、エルフやドワーフたち妖精、魔人には私たちとは違い縄張りごとに王がいるようですね。私たちのように種としての多様性が無いのでしょうか?』
王に最強種に国などなど思ったよりこの世界のパワーバランスは複雑で壊しやすいかもしれないなぁ(*^-^)
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初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。
作者のH2ゾンビと申します。
アリの巣改造計画とこのゲームの大ボスたちの紹介でした
そんな大ボスの子供を一体手下にしてしまったメルトちゃんこの後どうしよう
まぁなるようになりますかぁ(現実逃避)
次は他のプレイヤー視点のお話です
それでは閑話1-1でまたお会いしましょう
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