閑話1-1

《welcome to world of myths》


 このゲーム world of myths が始まってから1週間が経った俺は種族を徒人にして徒人の国の一つトロイアという国を開始地点に選び冒険者として活動していた


「アンサー今日は何の依頼受けるつもりだ?」

「おはよう、名無しの虎今日は平原の先の樹海の調査を受けるから樹海の入り口にある街まで移動しながらモンスター狩りの予定だ」

「相変わらず礼儀正しいなお前は、おっはーアンサー、点画、虎っち、今日はお昼までしかインできないからちょっと急ぎ気味でおなしゃす」

「はいはい、さすが社畜、休日も半日しか無いんかい」

「うっせぇ、点画お前も似たようなもんだろ」


 俺のパーティーは剣士の俺アンサー、タンクの猫獣人名無しの虎、狩人のエルフ社畜の鏡、魔術師エルフの点画、それと今日はいないがヒーラーの天使でパーティー有一の女性メリュめりの五人で活動している


「そういえば徒人族と魔人族の種族特性にある神様とエルフ、ドワーフなどの妖精系種族の種族特性にある神様が出揃ったらしいぞ」

「なになに、俺っち気になる教えて教えて虎っち」

「あぁ、まずは徒人族の神だが〇〇と威光の神っていうのがギリシャ神話のオリュンポス側の神で〇〇と善の神っていうのがヒンドゥー教とゾロアスター教の善神らしい」

「じゃぁアンサーの勇者と威光の神は何の神様なの?」

「それは確定じゃないがヘラクレスだと考察班は言っていたな」

「ヘラクレス…よっしゃあぁぁぁぁ俺大好きなんだヘラクレスの神話」

「そりゃよかったな、次に魔人族の神だと〇〇と権威の神っていうのがギリシャ神話で出てくる敵巨人達とか怪物達で〇〇と悪の神っていうのが光の神とは真逆のヒンドゥー教とゾロアスター教の悪神だとさ」

「ヘー」

「淡白だなぁせっかく解説しているのにその反応はなんだ社畜」

「だって俺らに関係ないんだもん」

「はぁもういい、最後に妖精系の種族は〇〇と廻りの神っていうんがエジプトとメソポタミア神話の神様で〇〇と神秘の神っていうのが北欧神話のアース神族らしい」

「それじゃぁ俺っちの疾風と神秘の神と点画の謎と廻りの神は何の神様なの?」

「社畜の神は候補が多くて絞れてないらしいが点画の神はメジェド様らしいぞ」

「メジェド様ってあのメジェド様?」

「ああ足だけ見えるあのメジェド様だ」


 そんなことを話しながら樹海に向かって進んでいく、街道の周りは全然モンスターが出ないからこうやって喋りながらでも移動できると言っても今日は距離が距離だけに全員走っている


「そういえば新しい剣術のツリーが発見されたらしいぞ」

「点画それって本当か教えてくれ!」

「相変わらずアンサーは戦闘バカだね、落ち着け教えてあげるって、今回発見されたのは“逆手”って言うツリーよ短剣術と剣術のスキル、それと短剣より長い剣を逆手に持って戦闘を十何回かやれば解放されるとよ。剣で受け止める系が使えなくなる代わりに受け流す系のスキルが覚えられるのと威力が低いけどクールタイムが短い単発スキルをいくつか覚えられるとよ」

「う〜〜ん、俺には向いてないな」

「だよな、お前は盾で受け止めて一撃入れる系の剣士だからな」


そんなことを駄弁りながらいつのまにか樹海の最寄りの街が見えてきた

 ————————————————————————————————————————


《welcome to world of myths》


 今日も今日とて洞窟で経験値集め楽しい楽しい経験値集め、終わりが見えない経験値集め


「おっす、ウラドちゃん今日もお疲れさん、性が出るねー」

「吸血鬼がこんな曲者だと思いませんでしたよトロルさん。デメリット特性を種族特性で持っているとは書いてあったけどそれが日中取得経験値減とか日中最大体力減とか日光に当たってると洒落にならないんですよね」

「その分取得できるスキルが今のところ最多でデメリット以外の種族特性と身体能力は優秀なんだからいいじゃない」

「取得可能スキル最多でも日中じゃあ経験値たまらない、優秀な特性の血液操作も最大体力を削って使うから日中は多用できないって言うんじゃあんまり意味ないじゃん」

「はっはっは、魔人はな種族特製の神の加護によって一つ縛りが入るんだよ」

「それだって使用魔術威力減とか盾装備禁止とか使わなければ影響ない系の縛りじゃん」

「まぁ魔術系のデメリットだと武術系のメリットがあったり特化するにはいいんだけどね」

「確か徒人と獣人、吸血鬼が器用貧乏系で、妖精系が生産と加護ごとの属性特化、魔人がデメリットの分ある程度自由な特化型、鬼人が物理特化、天使が防御特化、悪魔が攻撃特化、魔物と魔獣が不明だっけ?」

「そうそうその通り検証班が言うにはな、まぁ魔物と魔獣はランダム性が高すぎてコレとはいえないが正しいけどな」


 そうこのとおり徒人族と妖精系はある程度安定した成長ができるけど個人では弱く魔人と鬼人、吸血鬼、天使に悪魔は曲者だけどソロでも一応何とかなる


「この後はどこに行くんだ?」

「南にしばらく行った先に樹海に囲まれた大きい山があってその樹海が日光が地面まで届きづらいから吸血鬼の狩場だって聞いたから向かってみますよ。トロルさんも来ますか?」

「いや俺はいい」

「それじゃぁいつかまた会いましょう」


 ————————————————————————————————————————


《welcome to world of myths》


 突然ではあるが吾輩は猫獣人である。名前はセキロと言う

 元々は狼の獣人になるはずだったが何の獣人になるかランダムだったせいで猫獣人になってしまったのだ。

 何故今このような自己紹介をしているかと言うと


「かわいいね〜迷子かな〜親御さんはどこにいるかわかる?」


 そうキャラメイクのミスと元来の童顔それに加え猫獣人の特徴である細身の体と特性のアルビノのせいで筋肉が薄く、見た目が病弱美少年になってしまった。そのせいで今、現地民の女傭兵数人に捕まり逃げられない状況に追い詰められた


「いえ、私は来訪者なので一応成人しているので大丈夫です」

「え⁉︎成人済みなの!なら〜…(み…な傭へ…団に…そって…い?)」


 コソコソ話し始めたが所々聞こえて来るのを聞く限りいい予感がしない


「一緒に傭兵として生きていかない、来るでしょ、ねぇ、いいでしょ」

「え、えぇと…い「い?」いいです…。」


 そう私は負けてしまったあまりにも圧が強く屈してしまった

 ちなみに獣人は祖先がこの大陸に移り住んできた種族らしく他の種族みたいに神を信仰しておらず祖先の霊を信仰している都合上どの種族にもつかなく、種族特有の身体能力を使い傭兵家業で稼いできたらしい

 つまりそこら辺にいる子供でも今の私より強いのだ。そんな中本業の傭兵に逆らえる訳がなく私は気づいたら彼女ら猫獣人だけの傭兵団“宵猫傭兵団イブニングキャッツ”に所属することになってしまった

 

私の一匹狼ロールプレイの予定は何故こうなってしまったのだろう


「そういえば明日から南の樹海に行く商会の護衛依頼があるから正午に南門集合だからよろしくね〜」


……はぁ。 


————————————————————————————————————————


 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。作者のH2ゾンビと申します。

 初登場の主人公属性のアンサーくんと不運な努力家ウラドちゃん、苦労性のセキロきゅんです。この3人には閑話での主人公をしてもらいます

 神様が直接関与させるかどうかまだ決まっていませんが出して欲しい方はコメントください

 出すとしてもかなり先になると思います

 それでは掲示板1−1でまたお会いしましょう

 下↓の応援♡や⭐︎、レビューなどで応援してくださると励みになります

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る