第1章 ゲーム世界に爆誕

1−1

《誰も見たことがない幻妖な世界ファンタジーを生きる君だけの物語ストーリー新作ワールドシミレーションVRMMO“ world of myths”》


 こんな広告を目にしたのはVRを使って家でなんでもできるようになった社会で久しぶりに電車で出かけた時だったはず。私はその広告に描かれていた景色と世界観に魅了されオープンβに申し込んでみたが見事に落選しβテスト参加者が楽しそうに報告している掲示板を見つめる時を過ごした


 あれから約1年、ついに、ついに正式リリース日が発表され、私は今まで貯めていた貯金のほとんどを使い最新型のカプセル式VRマシンとVRゲーム用PC、最新ルータを買っていた。幸い私はよく言えば高収入の自営業、悪く言えばフリーターであったため長期の仕事を入れなければ十分時間は確保できた


 そんなこんなで時間はすぎ正式リリース3日前になった今日、キャラメイクが解禁される。ここまであまりにも長かった、βテストの落選で病みかけ当選者へ呪いをかけそうにもなった(丑の刻参りのやり方が分からなかった)それも全ては明々後日には報われる。さぁキャラメイクのためにダイブしよう!



「ぅん、、、おっ無事ログインできたのかな?」

「はい、無事ログインは成功しております」


 いつの間にか立っていた空間には1人の目を閉じた女性が立っていた。


「えーーっと君がキャラメイクのサポートAIでいいのかな?」

「そのとうりです。私のことはレーナとお呼びください。短い間ですがよろしくお願いします」


 サポートAIさん改めレーナさんはそう言って綺麗なお辞儀で挨拶した。


「こちらこそよろしくね、レーナさん」

「それでは、さっそくキャラメイクのやり方について説明します。まず大前提としてこの世界は経験値を払いスキルを取得、強化していくことで強くなっていきます。そこで全てのプレイヤー、いえ世界準拠で言えば来訪者には創造主より一律100の経験値が最初にこの空間で配られます。そこから経験値を払って初期設定してもらいます」

「それは髪色と瞳の色の変化にも必要なの?」

「いえそのような細かいものには必要ありません。キャラメイクで経験値が必要になるのは種族の選択、スキルの獲得、特性の追加などに使います。またデメリットの特性を追加することで経験値が還元されます」


 なるほど最初に配られる100ポイントとデメリット特性でもらえる経験値を使って自分のキャラクターを作るのか


「説明は以上です質問はいつでも受け付けています。それではキャラメイクを始めましょう。頭の中で“メニュー”と唱えてください」


“メニュー”

 すると目の前に半透明のパネルとそこに映る最低限の衣服を着た現実の自分だった。

 え〜っとまず種族は徒人5、天使50、エルフ20、ドワーフ20、ハーフリング20、獣人15、魔人10、鬼人20、悪魔50、吸血鬼30、ゴブリン5、スケルトン5、スライム5、魔獣10、魔物10、、、多い15種類もある。後ろの数字は必要ポイントかな


 次は特性、美人20、健康体20、知恵者20、天性の肉体50、天才50、幸運50これがメリットの特性か、強面こわもて−20、病弱−20、阿呆あほう−20、アルビノ−30、弱視−30、寂聴−30、開始位置完全ランダム−40この6つがデメリットの特性か


「レーナさん種族や特性の詳細ってどうやったら見れますか?」

「気になる項目を長押ししていただければ簡単な説明が見れます」

「それとステータスってどこで見れるんですか?」

「このゲームでは生命力ヒットポイント魔力マジックポイント以外の数値はマスクデータとなっています」


 うげっステータスわからないのか。似たようなゲームは何作かはやってきたし大丈夫か

 最後の欄は獲得できるスキルか、えーっと何々基本武術系スキルが10ポイント、基本魔術スキルが10ポイント、基本生産技能が10ポイント、身体系が5ポイント、魔力系が5ポイント、最後にそのた便利系が5〜20ポイントそしてスキルはツリー制でここに書かれているスキルはツリーの最初の基礎スキルと呼ばれるものらしい


「とりあえず、スキルは後回しにしてまず種族と特性そして容姿を決めようかな」


 種族はこの魔物っていうの気になるし確か長押しだよね

“魔物 どの神にも付かない世界の敵であり世界で唯一の完全中立者である 魔物の中からランダムで一種選ばれる種族によって特性も属性も違う 例ゴブリン、スケルトン、スライム”


 お・も・し・ろ・い!これにしよう絶対これにしよう

 さて特性は美人は女として取っておきたいよね♪それと幸運、デメリット特性は髪色とか瞳の色決めんのめんどくさいからアルビノと経験値が欲しいから弱視それと面白そうだし開始位置完全ランダムにしよう

 これで残りは120ポイントなぜか最初より多いけど気にしな〜い気にしな〜い♪


「そういえばこの経験値ってこの場で使いなければいけないの?」

「いいえ、余った経験値はゲーム開始時所持したままになります」

「それじゃぁキャラメイクはここまで残りは始まってから決めるよ」

「了解しました。では最後にお名前をお教えください」

「私の名前は“メルト”で」



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 初めましての方は初めまして、前から読んでくださっている方は続けて読んでくださりありがとうございます。作者のH2ゾンビと申します。

 最後まで貯めた主人公ちゃんのキャラクターネーム“メルト”ちゃんです♪

 これからメルトちゃんがどんなふうにめちゃくちゃなキャラになるのかとっても楽しみです(決めんのはお前だろというツッコミはヤボってもんです)

それと第一回イベントまでは駆け足で進んでいきますので違和感を感じることが多いかもしれませんが感じたら遠慮なくコメントで言ってくださると幸いです

 それでは1−2でまたお会いしましょう

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