変化

「あ、あれっ? 鍵が開いてる」


星夜が、赤ん坊に、ミルクを飲ませ終えた直後。


瞳が、パタパタと、急ぎ足で帰って来た。


「オイ、コラ、瞳!」


「せ、星夜さん! 帰ってたんですか」


「お前、赤ん坊放って、何処ほっつき歩いてんだ!」


「すっ、済みません! ほんの、10分程だったんで……」


「……ったく。 腹空かして、泣いてたぞ?」


「って、アレ?


 もしかして、星夜さんが、ミルク飲ませてくれたんですか?」


「……んだよ、悪ィか?」


「いいえ。 ……可愛いモンでしょ?」


「馬ぁー鹿! 乳臭ちちくせぇガキなんて、大っ嫌いだよ」


「ふふっ、はい、はい」

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