正座

「……二人共、ちょっと、そこに座れ」


「「ハイ……」」


瞳ちゃんと二人、並んで、リビングに正座させられる。


床はフローリングだから、足がしびれそうだ。


「何? 拓児、お前、隠し子居たの?」


「違う! 断じて、違う!」


「何で、僕には、かないんですか?」


「魔法使いDTは、黙ってろ。


 二次元の嫁さんに、産んで貰うのか?」


 「!!(涙目)


 い、いいんだ……僕には、●子ちゃんも、ル●ズたんも、アー●ャも居るし……。


 皆、皆、僕のお嫁さんなんだぁ……」


「おーい、瞳ちゃん、戻って来ーい」


ず、状況を説明しろ」


「実は、今朝……」


く斯く然々しかじか 丸々隈々くまぐま


「ふむ。 で、どうすんだよ?


 取り敢えず、警察、呼んどくか?」


「ち、ちょっと待ってくれ!」


「っつったって、何処の誰の子かも分かんねぇし、


 オレに、どうこう出来る問題じゃねーって」


ピッ、ピッ、ポッ


「せ、星夜!」


♪prrr……


ピッ


「あ、もしもし、ポリスメン?


 ウチで、捨て子拾ったんだけど、ぐ来てくれる?」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る