お菓子は甘いもの?
夕日ゆうや
酸味お菓子
スッパスギールという酸味菓子がある。
俺はそれをひょいと食べてみると、酸っぱさで顔をしかめる。
「ん。このお菓子を食べたら甘かったよ?」
「え。こんなに酸っぱいのに……?」
「ふふ。秘密があるの。このミラクルフルーツを食べてから、食べてね」
「これで何が変わるんだか」
「舌の上で転がすようにして食べてね。あ、種は食べないでね」
「お、おう」
なかなかに注文の多い食べ物だ。
種を吐き出し、スッパスギールを食べようと手にする。
「二分待って」
「~~!」
なんだかお預けをくらった犬の気分だ。
「いいよ」
パクっとスッパスギールを口に含む。
「あれ。甘い! なんで!?」
「ふふふ。これがミラクルフルーツの効果よ。ミラクリンというタンパク質が舌にある味蕾に作用するんだって」
「へー」
でも酸っぱい味を楽しむためにスッパスギールを買ったんだけどね!
お菓子は甘いもの? 夕日ゆうや @PT03wing
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます