バイトと???と???で送る夏休み編
第36話 んっ?
つい先日期末試験も終わり、明後日は終業式。今年2年の俺にとっては実質高校生活最後の夏が訪れようとしていた。
尚、教室では相変わらずボッチな模様なので
正直、花凛さんとは最近かなり距離は縮まったし友達と充分言えるレベルにはなったとは思うが……それ以外の友好関係は相変わらず進展はなく、学校では花凛さんとは話せないので詰み。
本当に先生に心配をかけさせるのは嫌なのでガチめにアルバイター募集。
……実際教室で募集したら花凛さんが天然発揮して手を上げそうなのでやらないけど。
まぁ、俺がなにを言いたいのかと言えばもう少しで夏休みだぜベイベってことである。……遊ぶ相手はほとんどいないけど実質最後だし少しくらい思い出は作れたらなと思う。
なーちゃん辺りとも久しぶりぶりにアソコに出向きたい所だ。また、花凛さんが妹をとられたとか言ってブーブー言いそうだが……それもまた可愛いのでいいだろう。
その様子をなーちゃんと共に眺めさせてもらうのもありだしな。
*
「明後日で1学期も終わって夏休みですか。なんか早いですね」
今日も今日とてバイトな俺と花凛さん(後輩バージョン)はバイトが始まるまでの10数分、今日は特にやることもないのでスタッフルームにて少し話していた。
「そうですね……俺としてはここ最近は特に早いように感じますよ」
「なんでですか?」
俺が口にしたことに対し花凛さんが尋ねてくるので思わず俺は考え込む。
最近、時間経つの早いなぁとは思ってたけどなんでかは考えたことなかったな。きっと沢山要因はあるんだろう。
時期的なものとか……でも、多分1番の要因を上げるなら——。
「花凛さんと出会ってからかなり楽しい日々が送れてるからだと思いますけど……」
やはり花凛さんの存在が大きいだろう。俺は本心のままにそう伝える。
「えっ!?」
「えっ?」
しかし花凛さんからは何故か驚きの声が上がり俺も思わず驚きの声を上げてしまう。もしかして、俺なにかマズイことでも言ったのか? 地雷踏んでしまったパターンなのか?
「そ、そうなんですね」
俺が色々なパターンを考え狼狽えていると花凛さんは、少し言葉を詰まらせながらそう返して来る。
まぁ、どこはかとなく嬉しそうだし地雷を踏んだようではなさそうで良かった。
「じゃ、じゃあそろそろバイトですし……」
「そ、そうでしたね。今日は確かバイト終わったら花凛さんの初のコーヒー入れ練習ですから、頑張りましょう」
俺と花凛さんは少しお互いにやや詰まりながらもそんな会話を交わし、バイトへと入るのだった。
*
「さっ、今日のバイトもお疲れ様さね」
「「お疲れ様でした」」
バイトも終わり今日は珍しく梅バァが素早く俺たちに声をかけて来た。まぁ、珍しいだけでないわけではないし今日は花凛さんの練習もあるしな……変ではない。
「アンタらそろそろ夏休みさね?」
「明後日からですね」
「2人とも中々にバイトを入れてたはずさね?」
「そう、ですね」
俺は梅バァの問いに答えつつも何故こんなことを聞かれているのか分からず困惑する。隣では花凛さんもやや不思議そうな顔をしていた。
「不思議そうな顔を浮かべているお2人さんには私から説明をしようかな?」
「……なんでことごとく私の出番を奪おうとするだい? アンタは」
「「本城さん!?」」
すると扉が開きいつぞやの東京のカフェ屋の店長である本城さんがそこにはいるのだった。
なんか、梅バァがため息をついて文句を言っているが今の俺はそれどころではない。
何故、本城さんがここにいるんだ?
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次回「誰か説明を大至急求む」
今日は投稿遅れてすいません。夕方までは誕生日だったので色々周って、夕方からはスプラの大会見てました。ガチの私情で申し訳ない。
良かったら星や応援お願いします。
では!
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