#3『火の用心!!』
妖精たち:「ようこそ、私たちのご主人様」
私たちの前に現れた妖精は緑の髪の毛の子が私の頬に、赤い髪の子が燈火の頬にそれぞれキスをした。
すると私の周りに風が吹き、燈火の周りには炎が燃え出した。
燈火:「何これ?!火?...熱くない」
赤妖精:「その炎はトウカさまが敵意を感じたものしか燃やしません」
風香:「この風、私の思い通りに動くんだな」
緑妖精:「はい!その風はフウカさまの道を塞ぐものすべてを吹き飛ばします!」
妖精たちは私たちの周りに現れた炎と風の説明してくれた。
それを聴いて、私はある作戦を思いついた。
風香:「燈火!その炎を球にして放て!」
燈火:「え!?ど、どうすれば...?」
赤妖精:「トウカさま、手を前に突き出してみてください」
燈火:「え?...こ、こう?」
燈火は妖精に言われた通り、手を前に突き出した。
赤妖精:「トウカ様の手から火が放たれるイメージをしてください」
燈火:「う、うん!...!!」
赤妖精:「今です!!」
燈火:「うん!...ハアッ!!」
燈火が目を閉じて集中すると、突き出された燈火の手が赤く光った。
そして燈火が声を上げると、炎の球が放たれ、ゴブリンの一匹に命中して火柱を上げた。
ゴブリン「ギギャアァァァアア!!!!」
緑妖精:「フウカさま!今です!!」
風香:「わかってんよ!...ハアァァア!!!」
私はゴブリンが燃えてるのを確認して、風を炎に向かわせた。
すると、炎が渦巻く風と共に勢いをどんどんと上げ、ゴブリンたちを燃やしていった。
ん?何故私は最初から風を操れるか?それはね...私がヲタクだからだよ。
ゴブリンたちはさすがに分が悪いと思ったのか、逃げって行った。
燈火:「た、助かったの?」
風香:「うん、よく頑張ったね」
燈火:「ふうかぁぁ~~...グスッ」
風香:「よしよし...。で、君たちは一体?」
私は安心感で泣いて抱き着いてきた燈火の頭を撫でながら慰めつつ、妖精たちの方を見た。
赤妖精:「私たちはトウカさまとフウカさまに仕えるため」
緑妖精:「炎の女神様と風の女神さまから言われてきました!エアルと」
赤妖精:「サラと申します」
どうやら私たちには心強い味方が付いてるようだ。
ヲタクの私、非ヲタと共に異世界転移で建国物語。 アヤカ @nanaca123
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