いい香りのある生活



 昔から、お香やアロマに目がない。


 先日、出先でアロマウォーマーなるものを衝動買いした。

 ぬるま湯に精油を垂らし、ろうそくに火をつけ、蒸発させながら香りを楽しむものである。


 私は小さいときから、お香やアロマ製品に目がなく、現在に至るまでのんびりと好きな香りを集めている。

 ただ、自宅の都合上、精油を垂らせる加湿器や、噴射式のアロマディフューザーを使いづらく、もっぱらお香を焚いて楽しんでいた。

 精油もたくさん欲しいが、まぁしょうがないか……と、思っていたところで、出会ったのがアロマウォーマー(購入品)である。


 お香のような残り香はないが、焚いている間は揺らめく炎が綺麗で、なおかつ香りも仄か。

 わたしはあまり強いアロマ香は苦手なので、ゆったり加減がちょうど良い。



 いい香りのある生活が好きだ。


 好き嫌いがあるので、人にどんどこ勧められる趣味ではない……かもしれない。

 それでも、集中したり、リラックスしたり、自分の気持ちを切り替える事ができる利点が、香りにはあると思う。


 例えば手元に、墨の香りがするお香があるのだが、これを焚くと集中でき、執筆作業の効率が上がる。

 寝る前にエキゾチックな香りを焚くと、ちょっとリッチな気分で眠れたりする。

 今回のアロマウォーマーや、美しい香炉、香立てなど、焚くときに使用する道具も、目の保養になる。

 前回のキーボードの時と似ているが、わたしは格好いい物が好きなのだ。


 火の始末や置き場所など、気をつける必要はあるが、今後も香りのある生活を楽しんで生きていきたい。


 まぁ、優雅な生活の為には、金を稼がねばならない現実があるのだが……。



 ひとまずは現実逃避で、ゆれる炎と優しい香りに癒やされながら、週末を終えることとしよう。


 

 

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