第3話 若い肉体

 しかし、正直に言うと内心は穏やかでない日が続いていた。

 その後、トモミがその歳になり、法的に罰せられなくなったとしても、今までの未成年に対する破廉恥な行為をしてきたその罪は消えることないだろう。

 だが、それは今も続いている、それに自分に責任があることには間違いない。


 そして私は道義的な責任と、不倫という重い十字架を背負わなければならない。

 何しろトモミは、娘と同じ年齢であり私とは二十歳ほどの年の差がある。

 今の私は、この若鮎のように溌剌はつらつとしたフレッシュなトモミの白い肉体が無くては耐えられない。


 私が彼女を抱き、語らうことが、私の生き甲斐である。

 私がこうしていまだに精力が旺盛なのは、あの若いトモミの肉体を抱き、彼女の身体の中に私のエキスを注入する……はっきりと言えば、セックスが出来るからだ。


 裸の17歳を抱きしめ、あらゆるセックスでトモミの身体を楽しむことが出来る。

 あのあどけない顔をした可愛いトモミは、私と二人だけの時には娼婦のようであり、いつでも私だけに、はち切れそうな若い身体を惜しみもなく開く少女なのだ。


 そのせいか、私はめっきりと妻とのセックスの回数が少なくなった。

 それは勿論、トモミとの情交を重ねている結果だが、妻にそれを悟らせない為に、

義理でセックスをしているようなものだ。


 その時には私から求めるのでなく、彼女の誘いに応じたときだけだ。

 トモミと交わったその日に、求められたときは私は疲れたと言い先に寝てしまう。


 それから、妻は私を誘うことが少なくなってきた。

 トモミとの逢瀬の為に体力を温存するのには、良い口実が出来たと思っている。


 妻と、トモミと比べたら、二人はまるで違う。

 妻は豊満な身体をしており、おそらく他の男でも十分に魅力に感じるだろう。

 服の上からでも、大きな乳房が揺れるし、中年にしては腹が出ていない。


 その彼女は少し前から、始めたファッションの関係で店舗を借り、そこで自分の仕事を始めた。今はようやく仕事が軌道に乗り、順調のようだ。

 彼女なりに、それに生き甲斐を感じているのだろう。


 故に私と妻とは、それぞれにあまり干渉することなく、私とトモミとの関係を維持することが出来ていると思っている。


 私は仕事の関係で忙しく、家族が顔を合わせるのは最近は朝くらいしかない。

 それが唯一の我が家のコミュニケーションと言っても良い。

 今のところ私のトモミとの不倫を除けば、穏やかな生活だと言える。


 始めトモミは、オナニーくらいしか知らない普通の少女だった。

 しかし、今では様々なテクニックを私に教え込まれている。

 それは、熟女のように、娼婦のように私の望むとおりに股を開き、身体を濡らす。


 トモミ自身も、これまでの私との、身も心もとろけそうな熱い関係で、性の喜びと快感を身体全体で感じていて、私の誘いに応じ、すぐ私に抱かれたがる。


 私が果てても、彼女は新婚の花嫁のように私を欲しがるのだ。

 私は、沢山の体位を彼女の肉体で試し、それを堪能している。



 私は今、食事の後の熱いコーヒーをすすりながら、トモミとの数々の熱い情事を思い出していた。


 それは先週末のラブホテルでのことだった。トモミは学校から家に帰って着替え、

私との約束の時間に、待ち合わせの場所で待っていた。

 私達はいつも人があまりいない場所を選んでいた。

 その場所は安全の為に、二つ先の違った駅にしてある。


 お互いに携帯電話で連絡し合っているが、勿論、彼女の携帯での登録名はトモミではない。


 もし、家族に覗かれても良いような名前にしてあり、メールも、必要なときに、二人だけが分かる安全な言葉でやり取りはしているが、今のところ問題は起きていない。


 しかし、私の携帯電話が鳴ったとき、それがトモミの声の場合や、メールの場合には、私の胸はいつも高鳴るのだ。一度だけ、仕事中に電話が掛かってきたことがある。さすがに私は慌てた。周りに取りつくろって慌てて廊下に出て電話に出た。滅多に無いことなので、トモミになにかあったのかと心配だった。


 私は小さい声で「どうしたトモミ? なにかあったのか?」と聞いた。


「うふふ、特にないの、ただ声が聞きたかったからなの……」

「それなら良いけれど、驚かさないでおくれ、仕事中だし」

「あっ……ごめんなさい!」


 少しいつもと違う緊張した私の声に驚いたのか、トモミは涙声になっていた。その涙声を聞いた私はドキドキとしていた。


「いや、良いんだよ、ゴメン……トモミを泣かすつもりじゃ無いんだ、じゃあその代わりに今度合うときに何かプレゼントするよ」

「えっ、ほんとう? トモミ嬉しいな!」


 さっき涙声を出していたとは思えないほど、トモミの声は弾けていた。

 そんなトモミを近いうちに抱けると思うと私の股間のものは熱くなっていた。


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