第4話 密かなる楽しみ

 その日、トモミは普段掛けない色眼鏡を掛け、帽子を被っていて、大人びた服を着ていた、これでは誰が見ても高校生とは見えない。


 カモフラージュなのだろうか、それが妙に大人びていて私を興奮させる。


 彼女が気を利かせて、私との釣り合いを考えてくれていると思うと嬉しかった。

そんな私はトモミを見るといつもドキドキする。

 若いのに、トモミはそんなところまで気を遣う優しい少女なのだ。それは私の為だけでなく、「パパと、あたしと二人の為なの」……というトモミがいじらしい。


 私はそんな若いトモミを見つめていた。

「ねえ、パパ……」

「なにかな?」

「そんなに見て、トモミ恥ずかしいよ」

「だってさ、なんかいつもと違うみたいで、興奮しちゃうな、パパは」

「うふふ、そうだと思った。そう思って、今日は頑張ったの」

「なるほどな、さすがに私の可愛子ちゃんだね」

「うふふ、後で可愛いがってね」

「もちろんさ」


 そんな会話をしながら、後でこの美少女を抱けると思うと、私は思わず股間が熱くなり、ペニスが固くなっていた。


 駅前のタクシーを拾い、私達はいつものラブホテルへ向かっていた。

 もう、何回この門を潜ったことか。

 その回数だけ、トモミと愛し合ったことになる。


 受付で鍵を受け取り、エレベーターに乗ると私はトモミの手を握る。

 トモミの手は柔らかく暖かい。


 その階で降りるとき、私と同じような紳士が、トモミと同じくらいの少女と一緒に部屋から出て、私たちの前に歩いてきた。


 その少女は、どことなく娘のアヤカと似ていて、ドキリとした。思わず私はその少女を見つめたが、違うのでほっとした。

 少女は私に見つめられ、思わず下を向いた。その仕草がなぜか、今までこの紳士に抱かれていたとは思えないほど可愛かった。


 私とその紳士と目が合うと、二人は自然に会釈をした。

 私は心の中で(お疲れ様)と言ったが、私は彼の微笑みに(頑張ってください)と言われたようで、どこか元気が出てきた。


 部屋に入ると立ったまま、二人はせわしく抱き合った。

 そして、私はさっき思ったことをトモミに言った。


「さっき、合ったカップルで女の子は若かったね、私とトモミみたいだった」

「あら、そうなの? でもねトモミね……」

「うん、なにかな?」


 私よりも一回り小さいトモミの顔を見ながら私が言うと……。

「あたしよりも他の女の子を見ちゃダメ!」

「ええ? どうして?」

「さっきの子、可愛かったし、そういうのってトモミイヤなの!」


 なぜか、トモミの美しい瞳には涙が溢れていた。

「そんなつもりじゃないよ、ごめん! 気になったから見ただけさ」

「なら、許してあげる」


 そう言うと、涙を流しながら、トモミは私に強く抱きついてきた。コリコリとした柔らかい乳房を私は感じながら抱きしめていた。

 

「トモミは元気だった?」

「うん、なんとかね、パパは?」

「私は仕事が忙しいけれど、トモミに逢えると思うとね」


 そう言いながら私はトモミの手を握り、私の股間に押しつけた。

「あん、凄い……パパ」

「うふふ、今夜もパパはトモミを可愛がってあげるからね」

「はぁぁ……トモミ嬉しいっ!」


 若いトモミは私に強くしがみついた、私もそれに応える。


「あん、パパ……苦しい」

「うふふ、今夜は責めるからね、トモミの身体ががおかしくなるほど」

「わー、凄いパパやる気ね」


 そんな他愛のない話をしながら、トモミは私の手で脱がされていく。

 今日は薄手の可愛い下着だった。


 あまり派手な下着だと、彼女の母親に怪しまれるからで、ほどほどの下着を選んだのは、彼女なりに考えたチョイスなのだろう。

 それも次第に私に脱がされて、裸にされるトモミなのだが。


 全裸になったトモミに私は言う。

「私を今度はトモミが脱がせてごらん」

「うん」


 私のシャツ、ズボン、下着はトモミの手で脱がされ、ホテルの床に落ちる。

 そして、ブリーフが下げられたとき、私のペニスは勃起していた。


「あん、凄い……パパのオチンチン」

「うふふ、後でこれがトモミのあそこに入るんだよ」

「いやん、パパ……エッチね」

「さあ、いつものように、しゃがんでパパのをしゃぶってごらん」

「はい……」


 膝を曲げ、床に中腰になったトモミは私の股間の前で私を見上げる。


「凄い、パパのオチンチン、こんなに太い」

 私の眼の下で美少女のトモミは、妖しい顔になっていた。

 駅で逢ったときの、少し恥じらいだ少女の顔から、徐々に変化している。


 私の反り返ったペニスの横に、少女のトモミの顔が並んでいる。

 何とも不思議でエロスな光景だ。

 本当はトモミには私の太いペニスでなく、甘いキャンデーが似合うかも知れない。


「しゃぶるね」

「うん、気持ちよくさせてごらん」


 トモミは左手で立っている私の太股に手を掛け、右手にペニスを持ち、ゆっくりと亀頭の先を舐めるように彼女の口に入れた。

 彼女の口の中は暖かい、舌の暖かさに痺れるようだ。


 これも私が、トモミに教え込んだのだ。

 17歳のどん欲で好奇心のある少女に、私は全てを教え込んでいる。

 この行為は罪だと言うことは十分に承知している。

 してはいけない行為とは理解している。


 しかし、この罪を私はこれからも引きずっていくことになるだろう。

 これからも……ずっと、と私は願い、そう思っていた。


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