第拾伍話《本戦・第一ブロック第一回戦》

ーーー対戦校ではーーー

「いい?この試合負けちゃダメよ?」


『はい!』


「相手が幾ら今大会のダークホースで『紅の狙撃手』の息子がいたとしてもよ。」


『はい!』


「なんで負けたらダメかわかるでしょう?」


「はい。それは僕たちが『蒼炎の継承校』だからです!」


「わかってるならいいわ。・・・絶対に勝ちなさいね?勝ったら今夜は焼肉よ!」


『はい!』


ーーー「勝ったら焼肉」というフラグを立てていたーーーー


「・・・なぁアクス。」


「んだよ。」


「俺思ったんだが・・もしかしてお前の叔母さんってフラグ立てるの得意だったりするか?」


「ん?あぁ。よくゲームなんかをする時もそうだけど敗北フラグ結構立てるの得意だぜ?」


「・・・でその叔母さんが今回の対戦校の監督・・・」


「勝てるだろ。いっつも俺叔母さんに勝負で勝って小遣いもらってるし。」


「お前なぁ・・・お前もフラグ立ててんじゃねぇよ。これだからバカは・・・」


「俺はバカじゃねぇ!」


「ヴァリアルくん。アクスくん。そろそろ準備してくれるかな?」


「「了解。(っす)」」


実況『さぁぁぁぁて始まりました!第30回全地区機甲兵器対抗戦本戦!盛り上がってますかぁぁぁぁ!?』


観客『ウオォォォォォ!』


実況『盛り上がってますねぇ!では!早速・・・行っちゃいましょうか!本戦第一ブロック第一回戦!今回のダークホース!バーティング校バァァァァサス『蒼炎の継承校』アヴィルネール校!入場!』


『はぁ・・・実況やかましすぎだろ・・』


『まぁまぁ別にいいやないか。ワイは好きやで?こういう実況。』


『俺も好きっす!アスタ先輩!』


『私は少し苦手ですね。』


『気が合うわね。やっぱり男子・・・ヴァリアルは別として・・・ってこういうのが好きなのね。』


《僕のこと忘れてない?》


『クロノ先輩・・・大丈夫です。多分先輩も俺やロゼさんアリシアさんと同じですから。』


《って雑談はここまでにしよっか。対戦校、位置についたみたいだし。》


『みんな・・わかってるわね?油断も驕りも一切なし!本気の2歩手前を維持して戦い切る!戦術通りに!勝ってガルに優勝見せてやるわよ!』


『はい!(うっす!)(やったるで!)(うん!)』


実況『それではぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!試合・・・スタァァァァァァァトォォォォォォ!』


『アクスの言ってることが本当なら・・・いけるはず・・・』バシュッ


対戦校『この距離の狙撃!狙撃手の場所を確認しろ!今すぐだ!』


対戦校オペレーター《了解!》


『避けられた・・・?まぁいい。場所を変えます。行きますよ。ロゼさん。』


『あ・・はい!』


『ヒャッハーーーー!行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇぇ!』


『アクスはんテンション高いなぁ・・・っ!っと・・・なんや。あんさんわいの相手してくれんのか?』


『・・・』


『つれへんなぁ・・・まぁええわ。よろしゅう頼みまっせ!』


『っ!』


『はぁ・・・アスタもアクスも・・・やっぱり男子ってこうなのかしら?』


対戦校の女子『・・・アンタさっきから本気で戦ってないでしょ・・・!』


『そりゃそうでしょう?何でもかんでも全力でやってたら疲れるじゃない。全力の2歩手前で戦う。これが私たちの戦い方よ。』


対戦校の女子『・・・はぁ・・・焼肉行きたかった・・・』


『焼肉って・・・まぁいいわ。勝ちは譲れないの。じゃあね?』バシュっ!


ヴォルケナ「ななななな・・・なんで負けてるのよ!?まさか・・・!(対戦校の選手名簿を見る)・・・アクスのせいね・・・!?はぁ・・・また財布が軽くなるのね・・・」


実況『決着ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!今戦の勝者はバーティング校だァァァァ!』


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殲機駆動ドライヴ・ドラグニア(第一期完結済み・・現在第二期執筆中) Sorya《そーや》 @hiirokitunemiyabi

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