第二期
第拾壱話《死別・・・そして》
「(助かったみたいだけど・・・結局だれが助けてくれたんだろうか?それと、どこかで聞いたことのあるような声でもなかった気がするけれど・・・気のせいで済ませていいものなのか?・・・というよりそもそも本当にあの男一人だけか?・・・いやまて。何かを忘れている・・・『お父さんが死んだ時所属不明の機甲兵器に襲われたの』『あの時襲ってきた機甲兵器は青黒く・・・何か禍々しさを感じたよ(父の友人)』・・・まさか・・・!いや・・・それなら・・・)フッ・・・まさか俺の親の仇が俺の命を救うとはな・・・笑い物だ。」
「ヴァリアルさん・・・私大丈夫なんでしょうか?」
「ロゼさん。奴らはロゼさんのことを攫おうとしてました。・・・なので」
「(スッ)ヴァリアル様。すでに向かい入れる準備はできております。」
「ギフェル・・・相変わらず仕事が早くて助かるよ。」
「・・・えっと・・・」
「ロゼさんには俺の家にきてもらいます。」
「え?・・・もう一度言ってくださいますか?」
「だから俺の家に・・・」
「いえ!その前です!俺の家に来る?・・・それってもしかしなくても・・・同棲ということに!?///」
「あ、はい。そういうことになりますかね。」
「うぅ・・・こんな重大な時に・・・?」
「何を勘違いしておられるかわかりかねますがヴァリアル様および我が家のセキュリティは本人や遺伝子レベルで細かい人物判定による登録している人でなければ突破できない1垓桁のセキュリティーブロックと紫外線と赤外線、サーモグラフィーを統合したレーザーカッター搭載監視カメラによる防犯セキュリティーがありますがそれでもご安心できませんか?」
「ギフェル・・・説明ありがとう。」
「あ!はい!それでしたら問題ありませんね!」
「では参りましょう。こちらへ・・・」
「は・・はい。よろしくお願いしますね!ヴァリアルさん!」
「えぇ。・・・後・・・クロノ先輩やアリシア部長、アクスには今ギフェルが言ったセキュリティーを搭載した新学生寮に入ってもらいますので。そこのところよろしくお願いします。」
「はい!」
〜クロノ視点〜 僕達は現在学園長室にいた。そこには僕達(ヴァリアルたち)以外にも様々な人達がいた。その中には・・・ヴァリアルくんの父の友人もといこの国の機甲兵器隊二番隊長もいた。
「さて君たちを呼んだ理由はわかっていると思うのだが一応聞いておくぞ?なぜ呼ばれたかわかっているな?特にクロノ!」
「はい。わかっています。本戦どうするのかというのと・・・ガルを殺したやつについてですよね。」
「うむ。その通り。奴らについて知っているのだろう?」
「はい・・・もちろんです。奴らは・・・僕のこの学園に転校してくる前に僕の元友人たちを殺した上にあの男は僕の姉の元婚約者でした。」
「ふむ・・・クロノの姉の元婚約者・・・ではなぜヴァリアルもこのことに関して知っていた?」
「それについては俺の口から言わせてください。学園長。」
「ふむ。では話してもらおうか。」
「えぇ。その前に・・・フェゲルおじさん。このこと話してもいいんだよな?」
「あぁ。いいとも。」
「ス〜・・・なんで俺もこのことを知っているかというと俺の婚約者のエミリアの家柄のこと知ってますか?学園長?」
「・・・いいや。知らない。」
「エミリアの家は機甲兵器隊のスポンサーであり、技術部の資金援助者なんです。それも相まって裏の人間たちからよく身を狙われていた。そしてクロノ先輩の姉とエミリアの兄が今は結婚していて俺の親戚に当たることになるんです。」
「なるほどのう・・・だからクロノのことについて知っていた・・・というわけか。」
「はい。」
「「「・・・・(私(俺)なんで呼ばれたんだろう・・・)」」」
「本戦だが・・・今回は棄権すべきだと儂は思っておる。だが・・・儂はこうも思った。優勝してガルに優勝を報告するのが一番なのではないかとものう。」
「そうですね。」
「まぁそうなりますよね〜」
「うむ。そして・・・あやつらがまた紛れていたら・・・?そう考えたのじゃ。それで・・・」
「俺たち機甲兵器隊の出番ということだ。」
「それでか。フェゲルおじさん仕事忙しいはずなのによくここにいるなって思ってたんだよ。」
「仕事は今もギッチギチの納期ギリギリだぞ?」
「やっぱりな。」
「さて話は以上だ!解散してくれて構わんよ!あと明日の開会式の時間は覚えておくように!遅刻しないようにの!さらばだ!諸君の健闘を祈る!!」
「「「「「了解!!!!」」」」」
「さて俺は・・・サb・・・」
「サボるなんて言わせませんよ・・・?せ・ん・ぱ・い?」
「あ、はいすみませんでした。」
こうして波乱万丈だった予選大会は終了した。
***
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(ズドン)
(ガシャン)
(バタン)
(ブォン)
(ピピッ)
(ピー)
(ウィーン)
「クッソ!なんなんだってんだよ!あの青黒い機甲兵器!俺様の楽しみ邪魔しやがって!おかげで連れ去りもできなかったじゃねぇか!」
「落ち着きなさいよ・・・そんなんじゃいつまで経ってもあいつらに絶望を叩きつけることなんかできるわけないでしょう?」
「うるっせいな!!お前だってムカついてんのは同じはずだろぉが!!!」
「はいはい落ち着いて〜♪」
「落ち着けるかボケェ!クソッタレがァッッッッッッ!ってかテメェも解説席でずっと見てたんだろ!?だったらテメェが連れ去れや!ボケ!」
「あら?それは無理なお願いというものじゃないかしら?あの子たち・・・強いわよ?」
「ハハッそうだぜ兄貴ィ!」
「黙らんかいワレコラァ!!!!」
「ひぃぃすまんかったから許しておくなさい☆ほらほら!兄貴に向いてそうなターゲットリストアップしといたからさぁ☆」
「そのウゼェ語尾に☆つけんのやめろや!」
ーーーそのリストの名前の中に・・・主人公の母親の名があったのはなぜなのだろうか?ーーーー
第二期開幕!
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