第玖話(玖と書いて9と読む)《第3回戦(という名のアスタ回)》

ドランツァ校では・・・

「お前たち。今年は毎年一回戦で負けているバーティング校が我が校の3回戦での相手だ。わかっているな?」

「はい!一度ならまだしも2度も負けません!」

「ん〜?あぁ俺ちゃんはどうだっていいんだけど〜?」

「グリィナ!どこに行く!」

「ん?決まってんじゃん。紅の狙撃手の息子だかなんだかしらねぇけどさぁ?俺ちゃんに任せとけって。あんたらじゃ女に攻撃できねぇから代わりに俺ちゃんが女どもを倒してやるからさ♪ニシシ♪あんたらはむさ苦しい男でも相手してな♪」

「待て!・・・はぁ」

「なんであんな奴を機甲部に向かい入れたのですか?部長」

「・・・アイツはあんな態度でも強いからさ・・・」

「・・・」


「ふんふんふふ〜ん♪・・・ニシシ・・・俺ちゃんのエスパリス(アシュラではないがサブアームが3本ついている剣士タイプの機甲兵器)で女どもの機甲兵器をぶった斬った後〜・・・後はどうしよっかなぁ〜♪ニシシ♪」


「おい!そこの貴様!」

「んあ?俺ちゃんのこと?」

「そうだ!ここは試合まで立ち入り禁止だ!即刻立ち去れ!」

「あ〜はいはいわかったわかった。俺ちゃんは退散しますよっと♪」


「ドランツァ校の選手だよな・・・?あんな選手がいて成り立っているのか?」


「わからないが・・・我々は我々の仕事をするだけだ。」


実況『さぁぁぁぁあ!お待たせしましたァァァ!第3回戦!バーティング校バァァァァサス!ドランツァ校の対決!もうじきスタァァトになりまぁぁす!観客の皆さぁぁぁん!?盛り上がって行きましょぉぉぉぉぉ!』


『・・・実況うるさいな・・・』

《アハハ・・・わからなくもないかな・・・》『ガッハッハ!俺は好きだぞ!こういう実況者!』

『俺もっす!師匠!』

『ガルにアクス?しっかり集中しなさいよ?』

『わかっている!(わかってるっす!)』

『・・・口上言った方がいいですかね?』

『任せまっせ?ワイは言いますけども!』

『なら言いましょうか。』


『ヴァリアル機・・・ヴァレルガノン=アサルトモード・・・獲物を撃ち抜く!』

『ガル機!敵機を全て粉砕してくれるわ!ガッハッハ!』

『アスタ機。ぶった斬ったるでぇ!』

『アクス機!縦横無尽に駆け回るっす!』

『ロゼ機。全弾命中頑張ります!』

『アリシア機。優雅に舞うわ!』

《クロノ。作戦は臨機応変に言っていくからみんながんばってね?》


ドランツァ校

『お〜・・・チェ・・・俺ちゃんのターゲット(女)2体しかいないじゃん。つまんねぇ〜の』


『グリィナ!作戦は守ってもらうからな!』


『俺ちゃんに指図しすんなっつーの。俺ちゃんは俺ちゃんでやるからさ。』


『グリィナ・・・・お前たち!勝つぞ!』

『はい!』


実況『それでは!スタァァァァァトォォォォォ!』


『・・・まず・・・あのエスパリスから仕留めにかかるか。』


《ッ!ガル!アスタ!作戦変更!まずはあのエスパリスから!》


『ん?応とも!任された!いくぞ!アスタ!』


『はいな!』


『ちっ・・・男はお呼びじゃねぇんだよ!俺ちゃんはさ!』


『ガッハッハ!残念だが!俺たちの相手をしてもらおうか!エスパリスのパイロットよ!』


『チィ!やってられっかこんなもん!』


『逃さんよ?ワイらからはそう簡単に逃がさんから。安心してぇなあんさん。』


『クソガぁぁ!』


『ワイはななんとな〜くわかるんや。あんさん・・・ウチの女性陣の心折るつもりやろ。』


『それはどうかねぇ〜?俺ちゃんの心が読めるっていいてぇの?』


『ん?読めへんで?でもな。ワイはな・・・あんさんみたいなやつがいっちゃん嫌いやねん・・・』


『それがどうしたってんよ?カンケーなくね?バッカじゃねぇの?ニシシ♪』


『(ぶちっ)ガル。ワイだけで充分や。他の援護行ってきい・・・』


《不味い・・・アスタがキレた・・・!》


『・・・クロノ先輩。アスタさんがキレるとどうなるんですか?』


《アスタがキレると・・・多分相手は精神が壊れる。》


『え?』


『さっきまでの威勢の良さが嘘みたいやんけ。』


『う、うるせェ!テメエなんか怖かないんだよ!こっちには人質がいるんだぜ!?俺ちゃんにはさ!?』


『それが?ワイにはそんなん通用せんで?・・・あんさんには・・・拷問フルコースしぃっ〜かり味合わせたるから・・・覚悟しとき?』


『ひっ!来るなぁぁぁぁぁ!!!!』


『さぁ〜始めようやないか♪楽しい楽しいショーの時間やで♪』


『・・・・クロノ先輩止めることって・・・』


《無理。ああなったアスタは彼の妹さんが声かけない限り治んないから。》


『・・・(エスパリスのパイロットに・・・合掌・・・・)』


『・・・アスタのやつブチギレたのね・・・』


『まぁでも、エスパリスのパイロットの自己責任ですし。』


『流石にアレはないと思うんすけど』


『いやまぁ確かにそうなんだが・・・』


『今思ったんやけどもしかしてあんさんギリィド=C=エルヴァードの弟はん?』


『!?なんで兄貴の名前を!?』


『ふ〜ん。ならこれ見とるさかいかな?・・・ワイの妹を植物状態寸前にしたあんさんのお兄は?』


『な!何を言っている!?俺ちゃんには関係ないだろ!?』


『ん?だからあんさんのお兄はな?ワイの大事な家族を傷つけたんや。そんでもって今ものうのうと暮らしとるかも知れんけどな?・・・あんさんは許せるかいな?自分の大切な人が傷つけられたら?許せんよな?ワイも一緒やねん。や〜とあんさんのお兄に同じ気持ち味合わせれるわ・・・まぁでも操縦できへん程度にしたるさかい。安心せえな。』


『ヒイッ!』


『さぁ〜てそんじゃあ始めるで?この世に生まれて来れへんだ方がよかった思うくらいの苦痛をプレゼントしたるわ♪』


『ぎぁぁぁぁぁ!!!』


『ふぅ〜とりあえずこれで終わりやなぁ〜♪』


(・・・アスタ(さん)をキレさせたらヤバい・・・)←観客含めアクスが思ったこと


『ぐっ!まだだ!俺ちゃんはまだ負けちゃいない!』


『はいはい。往生際が悪いで?もう勝負はついとんのにな?』


『あぁあぁぁぁぁ!!!』


『ほい。チェックメイト。』


『あがあぁ!』


『さぁ〜て次はどこにしよかなぁ〜』


《(今だ!)『お兄!もうやめてぇな!』》


『!はっ!ワイは何を・・・』


《落ち着いたかい?アスタ?》


『クロノはん・・・今のは・・・』


《録音だけど・・・君の妹さんのだよ》


『あぁ・・』((やっと終わったのか?))


『ま・ありがとな。・・・うわぁ・・・わいがやっときながら言うのもアレやけど・・・ザマァとしか言えへん・・・あ。気絶しよった。』


実況『え〜・・・・ちょっとグロテスクな場面がありましたが・・・バーティング校!第4回戦進出です!』

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