第捌話(捌と書いて8と読む)《第3回戦作戦会議》
「ついにここまできたわよ・・・!」
「・・今までは一回戦でボッコボコにされていたからな!ガッハッハ!」
「そうやな〜。んで・・・いつまでそうやってるん?ヴァリアルはん?」
「・・・恥ずかしい・・・何故馬鹿みたいに攻めてしまったのだ・・・あんなの俺じゃない・・・(ブツブツ)」
「あ〜・・・またか。」
「アクスはん。ヴァリアルはんがなんでこうなったかわかるん?」
「ん〜まぁ。うっす。こいつ近距離・・・まぁ剣道だとか武術ってなるとテンションが爆上がりするんすよ。んでその後決まってこう縮こまっちまうすんよねぇ・・・」
「・・・ブツブツ・・・」
「んでこうなっちまったら・・・いつもだったらホットドックか汁なし坦々麺奢ってなんとか戻してるんすけど・・・」
「没収されてるし禁止されてるから出来ないと・・・」
「そう言うことっすクロノ先輩」
「・・・・ブツブツ・・・」
「あ〜もう!しゃらくせぇ!今まで試したことねぇけど・・・これ飲みやがれ!」
「んぐっ!?・・・・・・辛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うっし。戻った。」
「アクス・・・テメェ・・・俺に何飲ませやがった・・・・」
「いつもの坦々麺屋のおっちゃんにお願いして作ってもらったクリムゾンスープだけどそれが?」
「・・・道理で・・・辛さがスッと消えたはずだ・・・だがなぁ・・・・アクス・・・」
「テメェがブツブツこいてっからだろうが。」
「くっ・・・っていうか・・・アクス・・・味見したのか?」
「ん?してねぇけど?」
「してから飲ませやがれこの味覚音痴!」
「あんだと!?テメェの方が味覚音痴だろうが!激辛オタク!」
「「っ!!??」」ゴツンッ!
「あんたらねぇ・・・作戦会議できないでしょうが・・・!」
「「すんませんした。」」
「よし。」
「ガッハッハ!次の対戦校はまだ決まってないからな!じっくり考えるさ!クロノとロゼとアリシアがな!」
「そうそう。ワイらはただただ敵さんをぶっ倒せばそれでええんやから。」
実況『決まったぁぁ!バーティング校と対決するのはドランツァ校!』
「・・・ドランツァ校・・・クロノ先輩」
「うん。彼らは毎年この第3回戦までは必ず勝ち上がってきてる所。」
「ってことはめっちゃ強いってことすか?師匠?」
「ガッハッハ!アイツらは全距離対応機甲兵器を使えるパイロットが三人もいるからな!そりゃ強いさ!」
「ヤバいじゃないっすか!?」
「でもな?アクスはん。ドランツァ校にも弱点があるねん。」
「そりゃなんすか?アスタ先輩」
「それはな?一切女性パイロットに攻撃できへんことやねん。」
「は?そりゃマジっすか?」
「マジやで。その証拠に去年も女子ばっかの機甲部に惨敗しとるからな。」
「へー。そうなんですね。んじゃ余裕じゃないですか。だって女に攻撃できないんだったら俺らに勝てっこ無いじゃないっすか。」
「そう思うやんな?でもちゃうかもしらんで?」
「なんでそう思う?」
「いい質問だね。ヴァリアルくん。それはね。彼らは一度負けた相手には絶対に2度と負けないっていう謎の現象が必ず起きてるからさ」
「ちょ・・・クロノはんワイのセリフ取らんといてぇな。」
「ごめんね。アスタ」
「まぁええわ。ほんでな?ワイらもその作戦を利用してやろうと思うんやけどどう思う?アリシア部長にロゼはん」
「私は反対ね」
「私もです」
「なんでっすか!?相手は女性を攻撃できないんでしょ!?」
「アクス。お前は馬鹿か?もし相手が何かしらの自己暗示で女性でも攻撃できるようになってたらどうする。」
「・・・そう言うのもあり得るのか!」
「はぁ・・・・本当馬鹿だな」
「そこでなんだけど・・・【レイジング=コード】は5分経ったらヴァリアルくんには使ってほしい。」
「それはなぜ?」
「僕のカンっていうか嫌な予感がしてさ・・・もしかしたらっていうのもあるかもしれないから。」
「クロノ先輩・・・わかりました。それじゃ俺はその間に調整行ってきますね。」
「頼むよ。ヴァリアル君。それと・・・」
「わかってますよ。『あの件』ですよね?」
「話が早くて助かるよ。よろしく頼んだよ。ヴァリアルくん。」
「???」
「アクスにはカンケーねぇ話だから気にすんな。」
「??おう。」
「ガッハッハ!杞憂で済めばいい話なんだがな!」
「ほんまにな。でもまぁクロノはんのや〜な予感は当たるからなぁ・・・お〜怖い」
「そんな事言ってる場合ではないぞ!そろそろ始まるから準備だな!アスタ!」
「ほいな!」
「あんたたち・・・勝つわよ!」
「はい!(おう!)(うっす!)(しゃ〜!)」
次回こそは・・・第3回戦(の予定)
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