第漆話(漆と書いて7と読む)《第二回戦》
「・・・アクス・・・お前なぁ・・・」
「ほんっとうにすまん!」
「ほら・・アクスさんもこう謝ってるわけですし・・・ね?」
「・・・ロゼさん・・・アクスのこと甘やかしたらどうなるか知らないから言えるんですよ・・・」
「まぁまぁ!いいじゃないか!腹減っていただけじゃないか!ガッハッハ!」
「ガル副部長まで・・・」
「まぁ・・・わいの分があればわいはいいけどな!」
「アスタさん・・・・でもね・・・俺のホットドックを一本ならまだしも3本食ったんですよ?わざわざ買い占めたのに。『痺れる辛さでピリッと美味い!ホットドック』を。完璧なセットにするために『レモン果汁丸搾り数量限定レモンティー』も買って・・・2回戦前に味わって食べる予定だったのに・・・」
「・・・ヴァリアルくん。ちょっと・・・」
「なんですか?クロノ先輩・・・・先。格納庫行ってます」ガッシリ
「逃がしませんわよヴァリアル様?言いましたよね?栄養バランスも考えてくださいと。そしてできてなければホットドックは一週間禁止と。」
「なんでここにいるんだ・・・?エミリア?」
「私がなぜここにいるのかは置いておいて・・・わかっていますわね?ホットドック禁止です。」
「それは・・・その・・・」
「・・・なぁ・・・クロノ?あの娘は誰なんだ?」
「ヴァリアルくんの婚約者。」
「・・・もう一度言ってくれへん?」
「ヴァリアルくんの婚約者。」
「(フラッ)そんな・・・」
「ロゼ!?」
「はぁ・・・弁当を5重箱に入れて持ってきて正解でしたわね。ヴァリアル様には重箱一つ分完食してもらいます。」
「エミリア・・・?流石にこの量は食えんz・・・・」
「問答無用です。」
「はい。」
部員たちの心境『尻に敷かれてる・・・あのヴァリアルが・・・』
実況『トーナメント・・・・まさかの番狂わせ!第一回戦を勝ち上がったのは!いつもフルボッコにされていたバーティング校でしたが他は特に番狂わせはなく進みましたねぇ!』
解説『そうですねぇ・・・う〜む。これは第一地区予選どうなるかわからなくなってきましたね。』
実況『だからこそ面白いんじゃないですか!』
解説『ですね。(うるさいな・・・・この人)』
実況『では・・・トーナメントに戻るとしましょう!では・・・一回戦!第一ブロック勝者校バーディング校と第二ブロック勝者校レオニクス校!準備してください!』
「・・・げふっ・・・ご馳走様でした・・・」
「はい。お粗末様でした。」
「行くわよ!次も勝つ!いいわね!バーディング校機甲部!」
『はい!(うっす!)(おう!)(しゃ〜!)』
※「はい」がヴァリアルとロゼとクロノ。「うっす」がアクス。「おう!」がガル。「しゃ〜!」がアスタ
一方その頃レオニクス校〜
「・・・行くぞ。獅子の名を冠する我が校において負けは許されん。必勝あるのみ。いざ!」
『出陣!』
〜めっちゃ気合いが入っていた。〜
試合場まで移動中
《ヴァリアルくん。レイジング=コードは使わないで。》
『なぜです?』
《第3回戦の終盤に使って。じゃないとファングとのコンバインシステムがどこまで通用するのかわからないから。》
『わかりました。・・・ちなみにレオニクス校の戦術の特徴って・・・』
《レオニクス校は遠距離型の機甲兵器が1機中距離が1。近距離が3っていうガッチガチの近距離で中央をぶち抜きにくる戦術だね。》
『なるほど・・・なら今回は俺近距離モードにしていいですか?最初からコンバインしときたいです。』
《・・・わかった。アクスく〜ん?今日は出番ないけど大丈夫?》
『うっす!俺の相棒なら勝てるってわかってるんで!最初っからコンバインしといて負けんなよ?』
『ふっ・・・誰に言っている?勝つさ。』
《じゃあファングから降りといて!》
『さぁ・・・俺のロマンと・・・技術の結晶・・・【ヴァレルガノン・コンバインシステム】起動!【コンバインシステム起動】・・・・【ファング・アーマーコンバイン待機状態】【コンバイン開始】【コンバイン完了】【システムオールグリーン・出力フルバースト】【ヴァレルガノン・フェンリルモード!】』
『コンバイン完了した?もうすぐよ!』
『ガッハッハ!さて!遠距離の腕はわかっているが近距離となるとわからんな!だが!俺たちが近距離で後輩に負けるわけにはいかんな!なぁ!アスタ!』
『そうやな!先輩として・・・レオニクス校の獅子王はんに一泡ふかせたろ!』
『・・・ヴァリアルさんには婚約者が・・・ブツブツ・・・でも諦めるわけにはいきません!(メラメラメラ)』
『さっきからロゼさんが燃えてるんだが・・・わかります?クロノ先輩?』
《アハハ・・・恋の焔かな?》
『?』
実況『スタートォォォ!』
『ヴァリアル機・・・・ヴァレルガノン・フェンリルモード・・・獲物を狩り尽くす!』
『ガル機!行くぞぉぉぉぉ!ガッハッハ!』
『アスタ機行くで〜!ぶった斬ったるわ!』
『ロゼ機・・・敵を撃ちます!』
『アリシア機・・・舞うわ!』
《・・・そんな呼び方あったっけ?》
『『『『『今考えた!』』』』』』
《あ・・・そう。》
〜レオニクス校
『行くぞ!』
『はっ!』
※戦闘描写は若干雑になります。
『ウオラァァァァァ!』
『ぐっ!こいつ・・・まるで狼!?』
『逃げんなぁぁぁ!』ガシュッ!
『クッ!一旦・・・下がって立て直すぞ!』
『ガッハッハ!逃げ道はないぞ!ガッハッハ!』
『ワイらが塞い取るからからやけどな!』
『クッ!すみません部長!まんまと・・・』
『いや・・・其方のミスではない。我々が驕り侮った結果ということだ。』
『・・・敵の対象ながら天晴れじゃねぇか・・・』
『ふっ・・・狼を模した機甲兵器を操るものよ。其方の名を聞こう』
『「ヴァリアル=G=アグニア」そういう貴公の名は?』
『「ラインハルト=F=バーニス」・・・そうか其方が紅の狙撃手の息子か』
『ふっ・・・そんなんどうだっていいだろ?』
『確かにな・・・バーディング校のオペレーター!並びに部長よ!提案がある!』
『何かしら?』
『我とヴァリアル公の一騎打ちでこの試合決着としないか!』
『・・・クロノ。どうする?』
《僕としては賛成はしないかな。でも反対じゃない。》
『そう・・・なら・・・その一騎打ち受けようじゃない。』
『感謝する!』
実況『おおっと!?何やらレオニクス校の大将であるラインハルト選手とヴァリアル選手が一騎打ちにより決着となったぁぁ!』
解説『これは見ものですね。』
『勝ちなさいよ?ヴァリアル。』
『まかせな。部長。俺は負ける気がしねぇ。』
『(性格変わってない?まぁいいわ)任せたわよ』
『ラインハルト様・・・不甲斐ないです・・・』
『ふっ・・・我とてこの決闘には心が湧き上がっている。負ける気がしないのだ。』
『(あのラインハルト様が・・・燃えていられる!)』
『待たせたなぁ・・・ラインハルト公。』
『そちらこそだ。ヴァリアル公』
『いざ・・・・』
『尋常に・・・・』
『『勝負!』』グワッ!
『フッ!』
『なんの!』
『ウラァ!』
『効かぬわ!ヌゥン!』
『クッ!フハハハ!楽しいなぁ!ラインハルト公!』
『そうだな!ヴァリアル公!』
『『だが・・・勝つのは・・・俺(我)だ!』』
『うおォォォラァァァ!』
『ぬゥゥゥゥオォォォォォ!』
クロスカウンター!
『ふっ・・・俺の勝ちだ。ラインハルト公』
『そのようだな・・・我の負けだヴァリアル公』ガッシャーン!
実況「決まったぁぁぁ!」
解説「クロスカウンターでの決着・・・男なら燃えないわけがないですね!」
『捕まれ。その足では立てんだろう?』
『そのようだな・・・』
『『いつかまた・・・!』』ガッシ!
『うォォォん!漢と漢の友情!泣かせるではないかぁぁ!』
『・・・案外近距離になったら性格変わるタイプかいな・・・んで性格変わったら熱血かいな・・・』
女子『『『(わけわかんない状態)』』』
実況「ということで!第二回戦!勝者は!バーディング校だぁぁぁ!今後どうなるのか!?第3回戦に期待が高まりますねぇ!」
解説「そうですね。(やっぱりうるさい・・・)」
次回・・・第3回戦(の予定)
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