殲機駆動ドライヴ・ドラグニア（第一期完結済み・・現在第二期執筆中）

第陸話(陸と書いて6と読む)《第1地区予選開幕＆第一回戦第壱ブロック》

「ついに・・・・始まりましたね。」

「えぇ。いっつも私たちのことボッコボコにしてる奴らと当たることを祈るわ・・・何せこっちには・・・フフフ・・・」

「えっと・・・なんで俺もいるんすか？ガル師匠？」

「ん？アクスには・・・機甲兵器ではなく支援機の操縦を頼むと言ってなかったか？」

「・・・すんません聞いてませんでした・・・」

「それじゃあもう一度説明してやろう！後でな！」

「うっす！」

「まぁまぁ・・・今年のワイらにはヴァリアルはんがいるんやからな。」

「だからと言って油断してはダメですけどね？」

「そうそう。」

「クロノはんにロゼはんまで・・・まぁそうやけど・・・」

「とにかく俺はできることをやるだけです。」

「任せたぜ？ヴァリアル。」

「はぁ・・・まぁいい。こっちこそだ。頼むぞアクス。」

「「ふっ。」」（ガッシ）

「仲良いですね〜お二人とも〜」

「そんなん幼馴染ですから／なんで」

「おぉ。息ぴったりですね。お似合いですねお二方。」

『さて！皆さんお待ちかね！毎年恒例！機甲兵器による模擬戦大会！その第一回戦の組み合わせを発表します！さぁ・・・・どうなる！？・・・・おおっと！毎度毎度フルボッコにされているバーティング校と毎度毎度フルボッコにする側のレスティス校だぁ！・・・！？今入ってきた新情報！なんとバーティング校には紅の狙撃手の御子息がいるらしい！これはどうなるかわからなくなったぞぉ！？』

「はぁ！？マジで言ってんのかよ！？」

「ちっ・・・隠し球にする予定が・・・」

「まぁまぁ。情報が出たところでこっちが今までフルボッコにされてたのには変わりないんです。相手は多分戦略は変えてこないでしょう。」

「うん。ヴァリアルくんの言う通り。こっちも予定通りにやるだけ。」

「クロノ・・・そうね。そうよね！うん！やるわよ！バーティング機甲部！」

『おーっ！』

『さぁ選手の皆さん！戦場に来てください！』

『・・・行くか。・・・俺の愛機の公の場での初登場だ・・・』

『おいおい。俺の《ファング》のことも忘れんなよ？ヴァリアル？』

『すまんな。』

《みんな所定の位置についた？もうすぐ始まるよ！》

『ヴァリアル機準備okです』

『俺もOKっす！クロノせんぱい！』

『ガル機いつでもいいぞ！ガッハッハ！』

『アリシア機・・・大丈夫です。』

『アスタ機こっちもいつでもええで〜！』

《ッ！みんな！始まった！》

『さて・・・』バシュッ

『・・・なんだ！？どっから銃撃食らった！？』

『わかりません！！グァァァ！！』

『クッソタレ！何がどうなってやがる！？』

『・・・案外楽だな。』バシュッ

《ヴァリアルくん！そろそろ移動して！敵の狙撃手もそろそろ気づくと思うから！アクスくんは陽動に行って！》

『了解。』

『うっす！行くぜェェェ！ヒャッハァァァァ！』

《・・・ヴァリアルくん。いいの？せっかくのフルヴァレルカノン使わなくて？》

『今回は温存って言ったはずですよ？』

《あはは。そうだったね。》

『それに敵側は・・・』

『なんなんだよ！去年と全然違ぇじゃねぇか！誰だよ！同じ作戦でいいだろって言ったやつ！』

『あんたでしょ！？アタシ、言ったよね！？紅の狙撃手の息子がいるんだったら作戦変えたほうがいいって！』

『ウルセェ！黙ってろ！へっぽこオペレーター！』

『多分仲間割れしてる頃でしょうし。そしてその隙に・・・』

『ガッハッハ！仲間割れとはな！ヌゥン！』グシャァ！

『なんやなんや・・・ワイらの前で仲間割れかいな？舐めくさっとんなぁ・・・』ズバッ

『・・・ふぅ・・・全弾ヒットっと・・・』ズダだダダダ！

『先輩たちが一気に潰しにかかってるでしょうし。』

《アハハ・・・うん。その通りだね。》

『試合終了〜！まさかまさかのバーティング校！いつもはフルボッコにされているレスティス校を逆にフルボッコにして速攻で勝負をつけたぁ！バーティング校！2回戦進出決定ぇ！』

ーーーその頃の相手校ーーー

「クソがぁぁぁぁぁぁ！負けちまっただろうが！？あぁっ！？テメェら何やってんだよ！俺の指示無視しやがってよぉ！？」

「・・・・あんたの指示なんてもう誰も聞かないわよ。」

「あぁん！？んだと！このクソアマ！」

「・・・自分のミス棚に上げといて何言ってんのよ！」

「そっすよ！部長！」

「テメェら・・・・誰に歯向かってんだ・・・？いいぜ？そっちがその気なら・・・テメェらの親に言ってやんよ・・・この俺様に歯向かったってなぁ！？ヒャハハハハ！」

「ッ！？・・・あんたってどうしようもないクズね・・・」

「あぁん！？んだと！？」

「・・・クズ。」

「はぁ？」

「クズだって言ってんのよ！アンタみたいな奴が機甲兵器に乗ってんじゃないわよ！機甲兵器は人の命を守るために使うものであって人に権威を振るうもんじゃないの！」

「うるせぇぞ！女が調子乗ったこと言いやがると痛い目見んぞ！」

「キャッ！」

「・・・」

（ガシッ！）

「何しやがr・・・」

「チームメイト・・・それも女性に暴力か・・・」

「テメェは・・・クッソ離しやがれ！」

「離すわけないだろう・・・？はぁ・・・できればこう言ったことは使いたくないんだが・・・まぁいい。（プルル）あ・・・おじさん？うん。そう。ごめんね？んじゃよろしく。」

「誰に電話してやがる・・・！ってか離せ！」

「《お前の親の上司》って言ったらわかるか？ベンダレー＝D＝クィザム？」

「っ！クソがぁぁぁぁぁぁ！」

「・・・失礼した。・・・流石に女性に手を挙げるとは思いもしなかったのでな・・・」

「い・・・いえ・・・」

「では。」

「なんでアタシたちのこと・・・助けてくれたのさ？」

「・・・自分が言っていたことを振り返ってみるといい。そこに答えはある。では失礼する。」

・・・次回第二回戦(の予定)