気の良い同僚

だっちゃん

気の良い同僚



 東京・丸の内。

 近代的なガラス張りのビル群の一角に、タイル張り旧耐震のビルが建て替えもされずに鎮座している。都市開発で遠からず取り壊される予定のこのビルには多数の企業が入居している。

 あたかもそこで働いているかのような顔で正面玄関から入り、どこのメーカーとも判らないやたらと遅い古びたエレベータに乗り込み12階へ行く。到着するまでに、同乗者は全員途中の階で降りてしまう。12階へと到着しドアが開くと、薄暗く電灯さえついていない不気味な廊下が広がっている。折り畳み式のテーブルやチェアが放置されておりどうやら資材置き場となっている様子の廊下を進むと一番奥に金属製の扉があり、何故か、いつも鍵が掛かっていない。

 鉄扉を抜けると東京の空を一望できる屋上空間となっていて、視線を遮るものは何もない。快晴なら一面真っ青で気分は悪くない。普段私たちの視界はビル群に覆われていて、空なんて意識して暮らしいないんだということを思い知らされる。

 そこには丁寧に手入れをされた朱色の鳥居と祠が備えられている。その祠の隣に無造作に置いてあるコンクリートブロックが、「私たち」が日々昼飯を食べる特等席だった。

 都会のカフェや雑踏で精神的に孤独になることは難しくないけれど、物理的に一人になることのできる場所はそう多くない。ましてやこんな広い空間であれば猶更。

 ドラッグストアのビニール袋からカロリーメイトを取り出し半分に割って口に放り込む。味なんて飽きてしまっているけれど、多少腹に入れられれば何だって構わない。ガソリンだと割り切って食事をすることに、もはや非人間的だとかいう感慨を抱くこともない。慣れてしまった。

 カロリーメイトがボロボロと零れ落ち、風に流されどこかへ消えていった。

 あのクズはこれからもっと細かく粉砕され、粒子のように細かくなるのだろう。そうして一体どこへ行ってしまうのだろうか。風に流され海に着き、何処か私の知らない国に運ばれて行くのだろうか。或いはその辺の下水で粘着性の澱に捕まり二度とこの世に浮かび上がってくることもないのだろうか。

 同期の睦夫

 いずれにしても私も今すぐ砂のように崩れ落ち、春風に舞ってどこかへ消えたいと思った。流されるまま、行きつくまま、と考えたところで、ああ、わざわざ風になんて流されなくたって、行くところに行くしかないんだと思い至る。

 ひたすら女にアプローチし愛されないままに愛されず、投資や事業で損するままに損をして、殺して欲しいと頼む親友を跳ね除けることもしなかった。

 仕事も別に好き好んでしているわけではない。たまたま見つけた求人に応募し、内定を出した会社に入った。ただ仕事の為、生きる為、生きる意味もわからないままに、そんなことはさておいてただただ身体を有象無象の求めるままに動かしその日その日を凌いでいる、ただそれだけだ。そんな私と風に舞う塵芥の一体何が違うだろう。最初から私の意志なんてありはしなかった。あったように勘違いしていただけだ。

 イヤホンから何万回も聴いた曲が流れていた。

「お、いたな。」

 誰か私に話しかける者があり、振り向くと職場の同期・M男が立っていた。

「ほら何ため息ついてるんだよ。」

 といって缶コーヒーを手渡すのを私は素直に受け取った。

「おお、気が利きますねぇ。」

「最近元気なさそうにしてるから、たまには一緒にお昼食べたいと思ってたんだよ。でもだっちゃん、昼休み始まる前に出てっちゃうし。」

「しかも昼休み終わっても30分は帰って来ないというな?」

「皆にバレてるから。いい加減にしないと何が起こっても知らないよ。」

「心配ばかりかけてすみませんねぇ。ガハハ」

 いやいや、とM男がかぶりを振り、私の隣に座って弁当を食べ始めた。M男のお嫁さんの作ったお弁当だ。共働きのお嫁さんも忙しいはずだけど、結構凝ったものを作ってくれるものなのだなと思う。それがたまらなく羨ましい。それを口にすると、

「実は交互に作り合ってるんだ、ケンカした日は手紙とか入れて謝るんだよ。生活の工夫ってやつ。」

 と恥ずかしそうに笑った。交互に作るのだって大変なことだろう、愛情のない相手には到底できることではない。

 それから私たちは「世界の株価」を見ながら適当に世間話をした。先物ばかりトレードしていた私と異なりM男のポートフォリオは大体インデックスだ。昨今のコロナ禍による乱高下でも十分な含み益を確保しており、破産してしまった私とは正に明暗が分かれている。

 同じ年に入社した私とM男は、会ったその日からよく気が合った。大学浪人し大学院まで進学した私と異なり、ストレートに旧帝国大学を卒業しずっと金融畑のM男は転職組だ。何歳か年上で物腰柔らかいM男の振る舞いは、気性の荒い私とはまるで凸と凹のようで心地よかった。職場の飲み会を忌避する私もM男のいる場には顔を出す。

 私たちはお互い家庭を持つことを望んでいた。私は学生時代に付き合った異性が何人かいたけれど、M男は0人、そして童貞だった。そのことを恥ずかしそうに打ち明けてきたので、合コンや街コンに誘って何度か一緒に参加した。

 そして数年前、mixiの絵本朗読サークルで知り合った優しいお嫁さんとM男は結婚した。職場には生涯独身の濡れ落ち葉のような陰険な男性が沢山いるから、気の良いM男が結婚することができきっとこれからも穏やかで誠実な男であり続けるであろうことを心の底から祝福した。

 職場でのM男は、入社から数年までは私とライバル同士だなんて言われていたけれど、今は一番の出世頭と言われている優秀な男だ。他方、私の陰惨たる来歴について改めては語るまい。心許すM男にはその全てを打ち明けていた。

「一体どこでこんな差がついたんだろうな~。」

「どこでっていうか、だっちゃんの身の持ち崩し方が異常なんだよ。」

「そういう星の下に生まれてきたんだと思っておれはもう諦めてるよ。」

 M男は笑った。

「まあでもM男は良い奴だからさ。こうやって心配してくれるような奴だから、幸せな結末になるのは当然だって感じはあるよ。」

 私が笑って言うと、

「それはだっちゃんもだろ。」

 と言って真剣な顔をするのだった。

「俺はだっちゃんが今こんな風になっちゃったこと、結構怒ってるからな。」

 そんなことを言われて私は、「そうか。」と返すしかなかった。

「それでいいならそれでいいけど、何十年も先の未来が俺は怖いんだよ。」

 昼休みの5分前には着席する主義だからなどと言ってM男は去り、屋上の鉄扉がバタンと閉まった。閉まった後で「ありがとな。」と声を掛けたけれど、当然私の声が届くはずもない。

 M男の言うように、M男も私もどうも他人を切り捨てる酷薄さを持てないというか、甘さを捨てられないようなところがある。そういう意味では私たちはどちらも優しくて良い奴なのかもしれない。

 だけど私は、親友が究極の堕落を望めば不本意だろうが手を貸す悪魔のような人間だ。M男は自分の中に確立した倫理を超えたりすることはない。誰かが思いつくような"有り得るけど受け入れ難い選択肢"について、思い描いたり理解は示しても行動に現すような一線を超えることは絶対に無い。その一線が途方もなく深い海溝のように私たちの間には横たわっていて、それを境に潮の流れが変わっている。

 M男がどんなに手を差し伸べても、私のことを救うことはできない。その一線を飛びこえない限りは。しかしどうか飛びこえてくれるな、と思う。

 私たちは同じ場所で同じ方角を向いてるようでいて、全然違う場所にいたんだ。

 10年以上前、東北のある町にM男は住んでいた。

 大学を卒業した時分は就職氷河期で、同級生たちが中々職にありつけずにいる中、地元出身で地元の一流高・大学を出たということも手伝ってか、とある有名銀行に内定を貰うことになる。

 そして営業部門に配属された。中小企業に資金需要のお伺いを立て、融資の稟議を通す仕事だ。

 当時世の中は不況で、既存の運転資金以上の規模拡大に向けて投資をしようとするような資金需要はほぼ皆無に近かった。しかし"良い時代"しか知らない上司にそのことをどう説明したところで理解をしてもらえるはずもない。

 しかしまた外交的とはいえないM男の営業成績は、その中でも最底辺を這っていた。

 銀行において、成績を上げられない営業が人間扱いされることはない。粘着質な上司に日々給料泥棒扱いされ、日常的に何時間も詰められるようになるのに時間はかからなかった。

 M男は確かに学力的には優秀だったけれど、それは他の同期も同じことだ。良いとこ無し、そして内気な性格が災いし、上司は自らの留飲を下げるため、特に何がなくともM男を詰った。

 他の職員はその有り様をみて、「ああはならないようにしよう。」と思った。また自らの優位な立場を対外的に示し矛先が自分に向うことがないよう、上司のM男を批難する口上に加担することさえあった。

 男性独身職員は寮制の銀行だったので、帰宅しても隣室には職場の先輩がいる。その息遣いにM男は心休まる暇がなかった。

 足を棒にして外回りをしても成績が上がらず、職場では誰にも求めらない。「辞めちまえ。」と罵られてものうのうと居座っていることに心が捩れ、いつか自分の頭はおかしくなってしまうんじゃないかと思った。しかし上司から「お前は頭がおかしいのか!」と怒鳴られているのに誰も味方をしてくれない現状に鑑みれば、実はとっくに自分は狂ってしまっていて、周りの人間が正常なのではないかという疑念を払拭することができなかった。



 そんな日々を送っていたある日、外回りをしていると突如として営業車のハンドルをとられM男は急ブレーキを踏み込んだ。幸い事故にはならなかった。

 車は止まったはずなのに、頭がグルグル回転し世界が反転した。「ああ、遂に自分はおかしくなったんだ。」と確信し、一体どこまで自分は堕ちていくんだだろうなどと思ったりしていたが、そのとき日本は本当に激震に包まれていた。

 3月11日金曜14時、東日本大震災の渦中にM男はいた。

 揺れが収まり、M男は気を取り直して営業車を走らせた。何か大変なことが起こっていると思った。しかし銀行から支給された携帯は不通となっていた。

 暫く車を転がしていると、高台に人が集まっていた。事情を訊こうと思い路肩に営業車を停めた。けれど何が起こっているのかまともに把握している者はいなかったし、携帯は相変わらずどこにも繋がらなかった。とにかく大きな地震が起こり、彼らは指示に従って避難してきたのだということだけは判った。

 町のどこからかけたたましくサイレンが鳴り続けている。外回り先に行くべきか支店に帰るべきか迷った末、M男は決断できなかった。そして決断しなかったことが功を奏した。

 暫くして、避難した人たちから悲鳴が上がり、彼はそこでこの世の終わりを見た。 

 自分の暮らしていた町が黒い水に飲み込まれていく。人びとはただただ呆然とするしかなかった。耳鳴りがした。

 そこからのことを、M男はあまりよく覚えていない。体育館のようなところに人びとと共に避難し一夜を明かした。ふらつく足で営業車に戻り、そのまま支店ではなく自分の実家に向かった。幸いなことに実家は無事で、家族も全員帰宅していた。M男はそのまま土日を実家の布団に丸まって過ごした。

 週明けの月曜となり、職場から何の音沙汰もなかった。M男は出社するかどうか悩んだ末に、営業車を持って来たままだということを思い出して頭を抱えた。

 営業車に乗り職場の支店へ向かうと、M男の職場は完全に水没していたらしく何もかも無事ではなかった。

 朝礼があり、ひとまず通常業務は一旦止め、復旧作業に従事するよう上司から命令があった。同僚の何名かは行方不明となっていた。スーツ姿のまま軍手とマスクを着け支店を掃除し、泥の中から現金をかき集めた。

 結局、支店で逸失した現金は300万円程度だった。支店が水没するという事態になり300万円の逸失で済んだとみるべきか、普段1円の誤りさえ許されない銀行員が300万円も失ったことを遺憾だと思うべきかM男には判断しかねるのだった。

 ひと段落し、全職員に新しい業務分担の振り分けがあった。全て手書きだった。

 M男に与えられた仕事は、「水没した稟議書を天日干しすること。」だった。また、土日は地域の復旧作業に従事するよう厳命があった。無論、全てボランティアである。

 M男は来る日も来る日もべちょべちょした、あるいはカピカピになった稟議書を、洗濯ばさみに挟んで天日干しして、再度まとめ直すようなことをしていた。ある日の通勤中、瓦礫の山の中で、漁師がアジを干物にする為のネットが張った木箱を見付け、支店に持って行ったことで効率的に天日干しできるようになった。

 晴れの日はまだ良い。問題は雨の日だった。津波に沈んだ稟議書は、乾かすと死体の臭いがした。

 雨の日はどうしても室内で干さざるを得ない。すると室内に何とも言えない磯と腐った臭いが充満し、上司から「M男お前その臭いの何とかならんのか。」と詰られた。

 日々紙を干し続け指の皮がひび割れ、傷口から泥水に繁殖した菌が侵入したのか頻繁に膿み、風邪を引いた。

 土日、地域の復旧作業に従事すると、瓦礫の下からドザエモンを発見することも度々あった。M男は死体を触れなかった。自治体の人に報告すると、およそ警察でも救急でもない服装をした数人の中年男性がやってきて、遺体をどこかへ片付けて行った。

 営業をしなくてよくなったことにM男が内心少しホッとしていたことは否めない。けれど給与も7割に削減され、今後の見通しもつかない。当然のことながら、震災前よりずっと心を消耗していた。もう限界だと思った。

 徐々に銀行業務が再開しているのに、M男だけは延々相変わらず稟議書の天日干しをしていることに、「ああ、こんな見返したりしないようなゴミの整理をさせるくらいしか自分にはやることがないんだな。」と確信し、M男は銀行を辞めた。

 M男は暫く実家で引きこもっていたものの、このままではまずいと思い、公務員になることにした。とにかく東北の、その町を去りたかった。

 公務員試験の勉強を始め、半官半民のような組織を含め日本全国の自治体を受けた。

 M男はやはり学力的には優秀だったので、ペーパー試験においては常に満点近いスコアを出していたという。しかしM男は絶望的に人見知りで、アガリ症だった。また新卒優先の中、転職組には相応のスキルが求められることが多い。M男には銀行員検定くらいしか書くべきものが無かった。世間はまだ不景気で、公務員の倍率は相応に高かった。だから内定が一向に出なかったのである。全く関係の無いことではあるが、M男は在日朝鮮人の三世でその名前は18歳の時分に改名した通称だった。そのことについて心の奥底に拭いきれない罪悪感のようなものがあった。履歴書からそんなことが露見するはずはないけれど、相手は自治体だけに実は受験者の身元調査をされたりなんかしていて、自分が受からないのはそのせいなのではないかと邪推もした。

 いくつもの自治体を受け捲っているのに、別にえり好みなんてしていないのにただの一つも受からない事実に辟易し、民間企業を受けたこともあった。けれど結局内定の出ない事実に変わらなかった。

 そんな中、とある政府系の金融機関が職員を募集しているという情報をネットで見つけダメもとで応募した。震災から2年近い月日が経っていた。

 数年前、大学院を中退し就職することにした私は、東京のある政府系金融機関の職員採用試験に応募書類を送った。

 すぐ書類審査合格の返事が来て筆記試験・一次二次面接にも合格し、指定された期日に最終面接会場の待合室に行くと、狭い部屋に10名ほどの男性が押し込められていた。ここまでで倍率は数百倍だったという。しかしこの中から、内定を貰えるのは精々2人、多くて3人程度なのだ。

 全員にタイムテーブルが手渡され、この時刻までに待合室に戻って来て下さいね、それまでは外出たりして休んでいていいですよ、ということを告げられた。タイムテーブル上の私の順番は最後だった。自分の番が回って来るのに、2時間以上空いていた。

 どうやって時間を潰そうかと思っていると、緊張で唇を真っ青にして手をぶるぶると震わせている男がいた。

 この人落ちたな等と思っていたけれど、迷った末に声をかけた。

「大丈夫ですか?体調、悪いんですか?」

「だ、大丈夫です。き、緊張してて、」

 男は震えた声のまま応えた。

「そうですか。面接の順番、何番目ですか?」

「最後から二番目です。」

 彼もまた、順番が回ってくるのに2時間以上あった。

「そうなんですね。そっか、じゃあちょっと地下の食堂に探検に行きませんか?」

 と誘うと、

「あ、どうしようかな。あ、はい。」

 と言って付いてきた。地下の食堂の自販機コーナーで、私は缶コーヒーを買って手渡した。

「おごりです、一緒に頑張りましょう!」

 と言うと、男はやっとホッとしたように笑うのだった。そして私たちは、食堂で自己紹介をし合った。

「だっちゃんって呼んで下さい。」

「M男って言います、よろしく」

 それから私たちは面接の模擬練習をしあった。そして私は大学院を中退したことと、すぐ内定を貰った旅行会社の研修がとんでもないブラックだったことを話し、M男は銀行の営業がきつかったことや、中々自治体の内定が出なくて緊張していたことを話してくれた。

 暫くすると私たちは打ち解けていて、時間が来たM男を面接に送り出し、その後私も面接を受けた。

 その政府系金融機関から内定を受け内定式に向かうと、M男がいた。思わず「あ!」と声をあげると、M男も「おお!」と声をあげ、私たちは固く握手を交わした。

 それから二人で飲みにでかけ、M男は震災のことやら色々なことを話してくれた。ただとにかく私たちは彼女が欲しいということで一致していることが判り、後日一緒に銀座で開催されていた街コンに参加した。街コンの結果は、連絡先一つ聞けない散々なものだった。

 残念会ついでに二人で酒を飲み、銭湯に行った。二人で湯船に浸かっていると、M男が

「ああ、何か、街コンすごいきつかった~」

 と独り言ちた。私も

「いや、おれも辛いから!非モテ辛いよ~!」

 と叫び、二人で笑い合った。

「だっちゃんは気楽っぽくていいなぁ。俺、彼女どうやって作れば良いのか全然わかんないもん。」

「大丈夫ですよ。ずーっと内定出なかったのに、内定出たじゃないですか。世間体的に悪くない職場だと思うし、きっと女の子にもモテるはず!とおれは思いますけどね。」

「いやマジで本当にやばかったかも。面接だっちゃんに声かけて貰わなかったら死んでた、絶対。」

「多分おれも。つまり運が向いてきてるってこと。風は吹いてるぞ!ガハハ」

 深夜、人の少ない銭湯に私たちの笑い声が響いていた。私たちの目には、そのとき希望しか写っていなかったのに。



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気の良い同僚 だっちゃん @datchang

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