第39話 戦闘クエスト②
私はクエストを次々とクリアしてメカワ街まで辿り着いた。
メカワ街は建物は崩壊し、あちこちから火と煙が立ち昇り、無惨な状態だった。
街には丸い討伐クエストマークがあり、全部で3つ。最後の討伐クエストマークは街の中央にある。
「中央に討伐クエストがあるってことは、もうこの街終わってない?」
私は討伐クエストマークを選択し、開始をタップ。
画面は壊れた街並みを縦一直線に割る道が続く戦闘画面に変わる。
いつも通り、私はrapid fire×2、パワーを選び、トラップを
トラップ後は人数を増やし、武器を手に入れ、ゾンビを蹴散らす。
(なんか……飽きてきた)
討伐クエストをクリアして、次の討伐クエストも攻略していく。
◯
「さて、とうとう最後の討伐クエストだ。さすがにボスが出てくるよね。気合い入れていかないと!」
私は最後の討伐クエストを選択。
戦闘画面は最後の討伐クエストだからか崩れ落ちた街並みもきちんと描かれ、BGMもおどろおどろしい感じになっている。
「いきなり+25と−8のパネルか。うーん? 多くなってもトラップで削られそうだけど多いにこしたことはないから+だね」
私は+25を銃で攻撃して数を増やす。そして+32でパネルにぶつかり。人数を33に増やす。
すると今度もまた人数を増やすパネルだった。
「おいおい+47と×4か。めっちゃ増えるんじゃない?」
案の定、×4のパネルを選ぶと人数は132になった。
大所帯だ。
そしてゾンビが現れるのだが、
「うわっ! 向こうも群れだ!」
今まで後半になるとゾンビも群れで襲ってくるが、前半で来るのは珍しい。
ゾンビの群れを倒していくが、さすがに数が多く、接近されてしまい、兵士の数を減らされた。
なんとか群れを倒して私は前へと進む。
そして補給かのようにパネルが現れた。
パネルにぶつかりまた兵士の数を増やす。
その後、マシンガンを載せた台と火炎放射器を載せた台が現れた。
先程接近までされたので私は火炎放射器を選んだ。
これで強化だと期待していたら──。
「ええ!? 端だけ? えっ? なんで?」
なんということか。火炎放射器を持つのは左右の端にいる兵士のみだった。
ゾンビもこちらに向かってはくるがほとんどが中央に向かってであった。
そのため、せっかく手に入れた火炎放射器が全然活躍しない。
「おいおいまた数のパネルじゃん」
またしても数を増やすパネルが現れ、兵士が増える。そして、とうとう横一杯に増えて道路の端から端までが兵士だらけに。
「これ避けれなくね?」
すると私の疑問を解決するようにあるものが前方から現れた。
「嘘ー! これはやめてよー!」
数を減らすトラップが現れたのだが、今回のは道の中央に大きな円型の回転ノコギリ。
「これ無理じゃん」
数が多いため
私の味方達は回転ノコギリにより半分以上が切り刻まれて消失。
「うっそー!」
その後、critical 50%とrapid fire×2のパネルが現れた。
「この数で連射を上げてもな。火炎放射器の威力を上げるかな」
私はcritical 50%を選択。
そして道を進んでいくと広場に到着した。
すると今までにない警告音が鳴り響く。
「え? 何? びっくり!」
BGMが変わり、画面中央にボス到来の文字が現れる。
ボスは皮膚を無くした筋肉剥き出しの大型のゾンビで広場へのしのし歩いて登場する。手には棍棒を持っている。
「これがボスか」
白い円と指の絵が画面に現れる。指は円をなぞる。
「何? この円は?」
まるで円のように指を動かせということだろうか。
そして白い円と指の絵が消えて、スタートの文字が現れ、ボス戦が始まった。
とにかく私は円の動きをする。すると兵士が広場の外周に沿って動いた。
「ああ! そういうことね」
外周に沿って動いてボスの攻撃を避けるということか。
私はボスの攻撃を避けつつ、銃と火炎放射器で攻撃。
「よしよし、このままいける」
だが、ボスも棍棒を振り回して、こちらの数を減らしていく。火炎放射器を持った2人のうちの1人がやられた。
「のわー! やばい! やばい! 躱せ!」
外周を回って、ボスの背中に回り込む。
「燃やせ! 燃やせ!」
火炎放射器を持った兵士を大事に。他の兵士はダメージを受けようが気にするな。
「頼む! あと少し!」
ボスもHPがレッドゾーンに突入すると大暴れし始める。
少しずつ棍棒で兵士達が潰され、とうとう火炎放射器を持った兵士1人となる。
「回れ! 回れ!」
何度もボスの背後を回って、火炎放射器で攻撃する。
「燃えろー!」
そしてボスのHPがゼロになり、私はなんとかボスを倒した。
「やったーーー!」
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