第38話 戦闘クエスト①
街の開発とクエストをやって、1時間ほど経った頃、物語が動き始めた。
別の街から避難して来た人達が現れたのだ。
その人達がいた街はメカワ街という名で、三日前にゾンビの群れから襲撃を受けて大変なのだという。
それで主人公は救援のためメカワ街へと向かうのであった。
画面が街全体から、街と平野と山、川のマップに変わった。
目的の街は川を挟んで向こうに側にあり、その街までの道のりには丸い点がある。
チュートリアルが始まり、マチルダが説明を始める。
『リーダー! 大変です! 早く救援に向かわなければ! メカワ街は川の向こうです。でもその前に道中の討伐クエストをクリアしないといけません』
「クエスト? 間に合わなくなっちゃうよ?」
『まずは近くの討伐クエストを選択してください!』
主人公の街からすぐ近くに光った丸い点があった。
タップすると討伐クエスト開始の枠が生まれる。
『リーダー、討伐クエスト開始をタップして始めてください』
「了解でーす」
私は言われた通り、討伐クエスト開始の枠をタップする。
画面が変わり、戦闘画面になる。
縦一直線の道。
その道を主人公が進んでいく。
「あ! この画面! 広告動画のやつだ。やっとここまできた……ん!? なんかおかしくない?」
キャラデザインが違う。等身は同じだけど、こっちは細い。
「ダサくね?」
疑問に思っているうちに戦闘がスタートした。
「あれ? HPバーがある」
主人公にも敵にも頭上にHPバーがある。広告動画ではなかったはず。
「うへっ、弾小さ!」
こちらの攻撃は小さい銃弾。広告動画だともう少し弾は大きかったはず。
銃弾はゾンビに当たるが効果は薄い。3発当てるとゾンビは消滅。
主人公はそのまま道を進み、ゾンビが前方から現れては撃ち倒していく。
そしてやっとパネルが登場した。
「パネル登場だ! ……あれ? 英語?」
critical 50%、attack50%と書かれた2枚パネルが現れる。
広告動画では「+」か「−」だったはず。
「ええとattackかな?」
attackを選ぶと弾が大きくなり、ゾンビも2発で倒せるようになった。
そして次のパネルが現れる。
「guard50%とrapid fire×2。どういう意味。日本語書いてよ!」
私はrapid fire×2を選んだ。意味は分からないけど×2ということは人数が増えるのかなと考えたからだ。
「あれ? 変わってない? ……あっ!? 弾が2つになってる!」
つまりrapid fireは連射という意味か。
連射になったため楽々と進めて行く。
そしてやっと+と−のパネルが現れた。
「動画のやつだ。これは+に当てて数を増やすんだよね」
私は+を攻撃して数を増やす。そして+12となったパネルにキャラを当てる。
キャラの数が12人増え、計13人となった。
「よーし。どんどん倒していくぞ」
進んで行くと今度は武器を載せた台が2つ現れた。
台に700と書かれたマシンガンと350と書かれたバズーカ。
「これはバズーカでしょ。もともと今が連射だし。バズーカ選ぶと連射……いや連発になるのかな?」
私はバズーカの台を攻撃して数字を減らしていく……が、数字に異変が現れた。
0になった瞬間、数字700になったのだ。
「は? なんで? 数字が上がってんの? 意味不明! うわっ、無理じゃん」
結局、私は迫り来る台を避けて、武器は得られなかった。
「クソッ。仕方ない。今のままで進んでいかなきゃあ」
そして私はゾンビを倒して、2度目の+と−のパネルに遭遇。
+のパネルを攻撃してどんどん数を増やす。
その数はなんと50!
パネルにぶつかり数が一気に増える。
トータル60以上かな。
横10人の6列。
弾の数も雨の如く。
ゾンビがたくさん出現するけど、弾丸の雨には勝てないようで私はどんどん前へと進んでいく。
そして道の終わりに辿り着いた。
軽快なBGMと共に討伐クエストクリアという文字が現れる。
「あれ? 終わり?」
リザルト画面で報酬として労力ポイントとアイテムが表示される。
それから画面はマップに戻り、マチルダからアナウンスが再びなされる。
『おめでとうございます。討伐クエストクリアです。さすがリーダー! これからも頑張ってください。さあ、次の討伐クエストを選択してください』
「つまり目的のメカワ街までの討伐クエストをクリアしていかないと駄目ってことね」
私は次の討伐クエストを選択。
先程と同じ縦一直線の道が続く戦闘画面になり、討伐クエストが始まる。
「え? 一人? また一人からスタート?」
縦一直線の道を進むのは主人公一人。
先程の60人ほどの兵士達は消えたようだ。
今度は−の代わりにbigのパネルが+と一緒に現れた。
「え? big? 何それ?」
とりあえず私は無難に+23を選び、パネルにぶつかる。
数が24人になる。
ゾンビを蹴散らしつつ進めると道の左半分にノコギリが現れた。
「武器?」
兵士がノコギリにぶつかると数が減った。
「うわっ、やっば!」
24人いた兵士が半分減り、12人になった。
「あー、なるほどね。だからbigがあったんだ。数は増えないけど強くなるということか」
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