第30話 駆け引き

 凪の式神に言霊が宿る。


 言霊は三つの人形(ヒトガタ)にうっすらと何かを乗り移らせた。人形へ憑依したその形は朧げで、薄いホログラムが見えたり見えなかったりしているような感じだ。

 その憑依した式神を見て、雄二は思った。一つは犬?一つは鳥?、もう一つは…何だろう?細すぎてよく分からない。


 よっし。みんな人形へきちんと乗れたみたいね。


 凪は、心の中で、みんないける?と聞く。それぞれの人形から心の言葉のような意志で勿論だと返ってきた。

 実は式神と言ってもいくつか種類がある。思業式神、擬人式神、悪行罰示神だ。凪の得意とする紙の人形を使った使役は擬人式神にあたる。そして、想具は思業式神で思念から創り上げる式神という扱いだ。雄二の想具は式神とも言えるが、九尾の狐の力により、体内の気を想い通りに使っている感じが強いので、凪的には式神とは少し違うと思っている。。


 今、凪が創り上げたこの人形(ヒトガタ)は、人形に悪行罰示神を宿らせたものだ。


 これこそ、他の陰陽師もほとんど使わない擬人式神と悪行罰示神のハイブリッドだ。悪行罰示神とは、陰陽師が調伏した怨霊や怪異を改心させて使役したものを言う。本来的には安倍晴明の十二天将ように一般の人には見えない式神を指すが、凪は自分の持つ悪行罰示神に違う能力を持たせる為、使って欲しい能力を認めた人形に憑依させているのだ。


「おおお。涼海さんこれすごいね」

「凪」

「凪、これすごいね」

「うふふ。そうでしょう?」


 そう言っている間に、両面宿儺は黒い気の力を身体の内部で回し、その気を拳に集中させると、光の柱を拳で殴って光の結界を破壊しにかかった。素手で光の柱を攻撃する度、拳が傷ついて大量の煙を吹き出している。相当に痛いのか、二つの頭から呻き声が聞こえる。

 生者に対する怒りが暴走し、この呪いにここまでの事をさせている。

 この両面宿儺と呼ばれる呪いは過去にどれほど酷い死に方をしたのだろうか?酷い騙され方をしたのかもしれないし、人間関係を滅茶苦茶にされたのかもしれないし、領民を皆殺しにされたのかもしれない。でなければ、ここまで自身の身体を傷つけて前進はしてこない。怨霊になるには理由があると源信さんは言っていた。

 両面宿儺に壮絶な過去があるからといって、僕たちだって死ぬ訳にはいかない。

 白い九尾の狐が復活すれば、こんな両面宿儺のような怨霊が大量生産されるのは目に見えている。自分だってその中に仲間入りしてしまうかもしれない。そうしない為には今、僕たちが頑張ってそれに備えなければならないのだ。


「ようっし!!お願い!!」


 凪が人形に指令をだすと、三体の人形が勢いよく両面宿儺へと飛んで行った。

 その動きを見た雄二は驚いた。先ほどの人形も意思を持っていたが、この人形は更にその上をいっていたからだ。

 両面宿儺の周りを旋回すると、両面宿儺の攻撃を受けない絶妙な距離で陣形を組んだ。この動きは訓練されたものだ。でなければ、ここまでの動きにならない。


 突然、鳥の式神が光った。その瞬間、雷が落ちる。

 

 雷は両面宿儺に直撃し、熱と電撃による裂傷を与えた。両面宿儺の全身から炎と煙が上がった。しかし、それでも両面宿儺は止まらない。呻き声を大きくして、光の柱を拳で殴り続けている。

 あまりに壮絶で、かなり引いてしまう光景だ。

 正直、この呪いはヤバイ。こんなのがリリィに飛びかかったらまずいと思い、安全策で机の上で神に祈るリリィを胸ポケットに入れた。リリィに睨まれたが、リリィはそれ以上の文句は言わず、神に祈りながら言霊を紡いでいる。


 凪は鳥の式神に、よくやったね!!と念を送った。式神は褒めてもらって喜んだ。


 凪は、あの暴れん坊がよくここまで懐いたと感慨深かった。このカミナリノトリは恐ろしい数の雷獣を食い荒らしたので、朝廷から送られた狩猟部隊に狩られたのだが、それを恨みに思って怪異と化し、白山の麓の集落へ雷を落としては損害を与え、信濃国に緊急怪異指定されてしまった一羽だ。それを、生前の凪が祓って式神としたのだ。調伏されたはずなのに言うことは聞かないし、式神として具現化しても敵でなく凪を嘴で突くようなやんちゃな鳥だったが、何百年といるうちに、こうして手伝ってくれる仲になったのだ。


 うふふ。何百年もの間、誰にも気づかれないから、この式神たちとよく戯れていたけど、それが役に立ったわね。


 雄二は知る由もないが、凪はこの式神たちと本当に遊んでいただけだったのだが、それが故に、式神たちは凪の考えを感じ取って、凪の意向を確実に実行に移してくれるようになった。そして、凪はこうも思う。この三体は、確実に上位クラスの強い式神で、この程度の呪いには負けないと。


 三体の式神は、両面宿儺の周りを旋回しながら、攻撃のチャンスを窺っている。


 攻撃は頼もしい三体の式神に任せ、凪は祓いの強化に移った。ここからは全員が生き残ることに集中しなければならない。リリィも自分もここで呪いに消される訳にはいかないのだ。

 思いの外式神の攻撃が効いたのか、両面宿儺は光の柱を叩くのを一旦やめ、自身の周りを飛ぶ式神を落としにかかった。攻撃の陣形を崩さない三体の式神を叩き落とそうと手を伸ばすが、式神たちはギリギリで届かない位置にいて、それを軽くひらりとかわした。

 呪いは、くおおおおぉと悔しそうに叫んだが、光の柱があって動きが鈍いままでは撃ち落とせそうもない。それでも油断してはいけない。この呪いは『犬』が送り込んできたものだからだ。

 雄二は、この式神たちの動きに合わせて自分の術式を展開することにした。式神と連携すれば技の威力も大きくなるし、リリィと涼海さんも攻撃に加われば、この強力な呪いも耐えきれなくなるのではと考えたのだ。両面宿儺が式神を落とすことに集中している間に、体内で練った気を術式に転化しやすいように掌へと集めた。


 ところがだ。突然、光の結界が消滅した。


 まずい!!と、僕は涼海さんを退けるようにして彼女の前に出た。何が起こったのか分からなかったが、呪いは先ほどまでの緩い動きが信じられないくらいの速い動きで僕に迫ってきた。

「くっ、もう一匹いたのか…」というヒメウツギの声を聞いたが、その一体は後回しだ。まずはこいつを何とかしなければならない。

 心の中で、降三世明王を思い浮かべ、「ニソンバ・バザラ・ウンハッタ」と真言を唱え、溜めた気を飛ばした。本来は何時間も護摩をして怨敵を調伏するのだが、尻尾の持つ力がそれを一瞬にしてくれる。

 密教の呪術と九尾の狐の力が融合した気の刃が呪いを貫いた。両面宿儺の胸の辺りに丸穴が空き、大量の煙を吐き出しながら両面宿儺は、背中から倒れた。

「雄二さま。下です!!」

 ヒメウツギに言われて慌てて下を見たが、何もいない。その時、リリィの声が聞こえた。

「ふん。姑息な」

 すると、リリィの祓いが床に展開された。

 キキッという鳴き声のようなものが聞こえると、小さなイタチのような動物が僕の足元に転がった。よくこんな怪異に気づけたものだと感心する。しかし、こいつのおかげで光の結界が破られた。やはり、『犬』の戦略は侮れない。

「なるほど。これは…管狐です。両面宿儺のの足にくっついて隠れていたのでしょう」

 管狐が目を回して倒れている隙に閉じ込めてしまおう。これは両面宿儺を閉じ込める前の練習みたいなものだ。僕は掌に収まってしまうほど小さな管狐を閉じ込める為の箱を想具で創った。何だか仏壇っぽい箱になったが、悪霊を閉じ込めるにはいいデザインかもしれない。

 管狐を手で掬い上げ、その想具の箱の中に入れた。

 すると、どこから出したのか、凪が魔に効きそうなお札を箱の扉に貼った。

「ふふっ。ペット捕獲!!」

 敵の放った管狐がペットになるとはとても思えないが、まあ、閉じ込められたので良しとしよう。


 キキッ


 先ほどと同じ鳴き声が聞こえた。

 全くもって予期しないことだらけだ。管狐も一匹ではなかったのだ。慌てて周りを見ると、部屋の四隅に管狐が待機していた。

 瞬間、四匹の管狐達は何かの術式を展開した。

 あろうことか、今度は僕らに結界が張られた。水の中にいるようで、自分の動きが緩慢になるのが分かる。両面宿儺はこんな状態で戦っていたのかと思っていると、その両面宿儺が立ち上がった。これはまずい。すっかり形勢逆転されてしまった。目の前で起きる現象だけを追うのではなく、もっと広い視野で戦わないといけなかったのだ。

 最悪なことに、両面宿儺の胸の穴はもう塞がっていた。もう煙もどこからも出ていない。


「甘いよ。ここは私と雄二くんの愛の部屋よ」


 僕の後ろで凪がそう言うと、何が起こったのか、部屋の四隅にいた管狐が部屋の中心近くまで吹っ飛ばされた。それと同時に敵の結界が一気に解けた。すぐさま三体の式神が宙空から降りてくると、部屋の真ん中で気絶している四匹の管狐を回収して、効率よく隅っこへと運んでいった。何という便利な式神なのだろう。戦闘から場の環境作りまで自主判断で何でもやってくれるのだ。これが元怨霊だと言うのだから驚く。


 危なかった。これで両面宿儺との戦いに集中できる。


 僕は、手印を作るために両手を顎下くらい持ってくると、呼吸を整えながら掌へと尻尾の気を回す。結界から解放された両面宿儺も、こちらの様子を伺いながら仁王立ちしている。どうやら戦う気満々のようだ。

 リリィが「残るはあいつだけ。祓って呪詛返ししてやる」と低い声で言った。

「そうだね。全力であいつを叩こう」

 この目まぐるしい展開において分かった事は、呪いとの戦いは正攻法も交えつつ、相手の裏をかく術式・仕掛けを駆使し、尚且つ臨機応変に戦わなければならないという事だ。僕は経験がない分不利だが、そこは凪とリリィが埋めてくれるので助かる。

 もっとフィールドを広い視野で見なければ。

 僕は両面宿儺に集中しつつも、部屋全体に目を向けた。すると、部屋の四隅の柱が光っているのに気づいた。それぞの柱の上部には、凪が貼ったと思われるお札があった。なるほど。管狐たちはあれに吹っ飛ばされたのか。何があってもいいように凪が仕込んでいたのだろう。こういうのを先見の明と言うのか、転ばぬ先の杖と言うのかは分からないが、備えることの大事さは分かった。


 仁王立ちを崩さない両面宿儺の身体はどんどん大きくなって、もうほとんど僕と同じくらいになっている。真っ黒な身体は煙というよりは完全に個体だ。

 『犬』は、この部屋に呪いを具現化させたのだ。

 時間を稼いで僕たちの創った結界を潰し、実体を顕現させて最後に僕らを潰す。『犬』の戦略として、ここまでは予定通りなのかもしれない。しかし、そうはさせない。僕だってカエルやネズミの怪異と戦った時よりも尻尾の扱いが上達しているのだ。


 雄二は心の中で般若心経を唱えた。続いて「死霊を切りて放てよ梓弓、引き取り給え経の文字!!」と誦経する。

 刹那、祓を乗せた三本の気の矢を、両面宿儺へと飛ばした。


 すると、どこから出したのか、両面宿儺は真っ黒な剣を振り下ろして、僕の矢を切って落とした。続け様に剣を横一閃すると、僕に向かって黒い斬撃が飛んできた。慌てて気の盾でそれを弾いたが、威力は想定以上で、盾は真っ二つになる寸前まで切り裂かれてしまった。

 うわ!!危な!!さっきと全然力強さが違う!!

 両面宿儺は力強く剣を此方へ向けると、ものすごい大振りな横斬りを左右数回繰り返した。


 やっぱり迷わず斬撃を撃ち込んで来た!!


 僕は不動明王を思い浮かべて「臨兵闘者皆陳烈在前」と唱え、外縛印を結んだ。すると、僕の全身を覆う大きさの、先程の盾よりも硬い盾が現れた。今度は呪縛の祓いでコーティングしてあるので、呪いの攻撃にも耐えられるはずだ。


 瞬間、盾から驚異的な重さを感じた。盾に斬撃がヒットしたのだ。


 手が痺れるほど強烈な衝撃が何度も伝わってきたが、これに負けてはいけない。僕は斬撃に押し負けないよう盾をガッチリと持って踏ん張った。押し潰されそうな圧力で少しだけ後ろへ下げられたが、歯を食いしばって耐えると、やがてその圧力も無くなった。盾の強化が功を奏し、強烈な斬撃を全弾弾く事に成功した。祓いのおかげで盾が抉られるような事もなかった。

 攻撃を防げたのは、未だ使いこなせていない九尾の狐の力に人間の術式を融合したことで、呪力をブーストできたからだ。まあ、何とか真っ二つにならずに済んだ…というのが正直なところだが。

 すると後ろから「雄二くん、すごい!!修験のやり方だよそれ!!」という凪の興奮した声が聞こえた。

 凪には申し訳ないが、僕には今のが正式に修験のやり方なのかは分からない。何しろ源信さんに習った各宗派の秘術のやり方を、尻尾の力で色々と端折って簡易的にしてしまっているからだ。ただ、普通なら数時間かけてやらなければならない調伏の法の諸動作のほとんどを省略できるのは、戦闘においてはかなりのアドバンテージだと思う。


 僕は心の中で不動明王に御礼を言った。祈った神への御礼は最低限の礼儀。これは源信さんの教えだ。


 僕は、更に不動明王に祈って印を作る。

 攻撃を防がれた両面宿儺も警戒してか、気を防御に回し始めた。危機に対してあまりに人間のような動きにこいつは本当に呪いのかと思う。もしかすると、呪いに最新鋭のAIを搭載しているのかもしれない。『犬』なら実際にやりそうな気がする。


 僕も負けじと呼吸を整えながら、両手を組み合わせて外縛印を作る。


 心の中に何か大きな力を感じた。これが恐らく不動明王の加護なのだろう。九字の不動明王に相当する『字』と『印』の組み合わせは幾つか説があり、『者』の内獅子印や『皆』の外縛印など複数あるが、源信さんは右指を上にして五指を組む方法が、祈りにも力が入りやすいとして『皆』の外縛印を勧めてくれた。

「臨兵闘者皆陳烈在前」

 想具を創る感覚で、気に祓いを付帯した矢を創りあげる。さっきの矢は本数が少なすぎて斬られてしまったので、今回は多くの矢を創った。僕の上半身の周りに、気で作られた数十本の矢が浮かぶ。矢の矢尻は源信さんに習った鎧通しで、これ単体でも武器になる。上位の怪異を貫くための矢尻にはもってこいだ。そして、その矢尻の全てが両面宿儺へと向いた。

 それを防ごうと、両面宿儺の前に真っ黒な防御盾が展開された。

「うふふ。甘いよ!!今だ!!いけ!!」

 凪が真っ黒な盾を指差した瞬間、三体の式神がその盾へと飛んだ。カミナリノトリの式神が盾に爪を立てると、なんと、盾の表面が爪で抉られた。そこに、何万ボルトもありそうな電撃を流し込む。これには流石の両面宿儺も参ったようだ。盾を持ったまま、よろよろと一歩下がった。その隙をついて犬のような式神が両面宿儺の足に噛み付いた。

「陽百雷喜(ようもらき)!!牙之疾風(きばのはやて)!!いいよ!!」

 犬の式神の強烈な噛みつき攻撃に足を取られた両面宿儺はぐらついた。

 すると三体目の式神が両面宿儺へと飛んだ。何だかよく分からないやたら細いビジュアルの式神だが、あれは一体何なのだろう?

 謎の式神が盾に張り付くと、心なしか細い式神が大きくなったような気がした。いや、大きくなっている。

 式神が大きくなるにつれ、両面宿儺の盾が小さくなっていく。あれよあれよと言ううちに盾から両面宿儺の姿が見えるようになった。体を大きくするにつれ、ようやくこの式神が何であるのか分かった。あれは蛇の式神だったのだ。よく分からないが、両面宿儺の盾を食べて大きくなっているようだ。

「朝食抜いてお腹空かせておいた甲斐があったね。素腹倍美(すばらへみ)!!あんな盾もっと食べちゃって!!」

 凪に励まされて、蛇は食べる速度を早めた。両面宿儺も気で盾を生成しているようだが、蛇の食べるスピードの方が断然速い。もう両面宿儺の半身が見えるようになった。

 今ならいける。

 僕は矢を飛ばす準備に入った。狙うは両面宿儺の頭だ。あの両頭を抑えれば動きも悪くなるはずだ。

「よし!!あいつを囲め!!」

 両面宿儺の周りを僕の矢が囲んだ。この数十本の矢を盾無しで防ぐことは絶対にできない。

「陽百雷喜、素腹倍美!!そこを離れて!!」

 二体の式神が、凪の命令を受けてサッと両面宿儺から離れた。犬の式神だけは両面宿儺の動きを封じるため足をかみ続けている。何と統制の取れた式神達だろうかと思う。


 雄二は自分の周りに待機する大量の矢を、両面宿儺の周りへと移動させた。両面宿儺は小さくなった盾を投げ捨てて剣を構えた。僕は容赦無く矢を両面宿儺に放った。


 気の矢の雨が降り注いだ瞬間、犬の式神が飛ぶようにこちらに向かって逃げてきた。これであの式神に矢が当たることはない。

 数十本に及ぶ矢が一斉に両面宿儺に降り注ぐ。両面宿儺は黒い剣の斬撃で三分の一ほどの矢を叩き切ったが、残りの矢は、無防備な両面宿儺の身体に突き刺さった。


 両面宿儺の頭と身体から、あの煙が大量に吹き出した。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る