一題閑話

岩幸

第1話 「仕事何やってんの?」

日本だけなのかは分からないが、人と人が出会うシチュエーションがあったとして、あいさつして会話していく上で、「仕事何やってんの?」って問いかけ多いよね?あれ何なん?

「ああ、この人はこういう仕事しているんだ。」と自分なりに解釈したその人の仕事内容を空想し、自分なりの評価基準のもとマウンティングを始める。はたまた、関係性を築く上でのきっかけとしての常套句として聞いている場合は、どんな仕事だろうが大した意味を持たない。仕事によってはほとんど興味を持たないケースさえある。

あるいは、同じ労働者としての共通点を見出し、環境や待遇についての不平不満を共有し、傷を舐め合う「烏合の衆」パターン。

いずれにしても、「仕事何やってんの?」から派生する会話に、答える側が得する場合はあまり無いと言えよう。

この言葉は平気で家族や身内の話にも侵入し、平気で蹂躙してくる。

「ねえねえ、お前の親仕事何やってんの?」という風に。

このような質問にはキラーワードがあって、

「小さいけど、会社経営してんだよね。」

って言えば大抵は黙るか、それ以上話は膨らまない。


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一題閑話 岩幸 @rody-kozo

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