第9話

「ぴっぴ!大変よ!!」とライム。

某サロンで美容鍼中のぴっぴであった。

「どしたの~~?大きな声出さないで~」

「あんたがたあくんと付き合ってるの文春に載ってるわよ!」

「まじ!?」

ライムに見せられたスマホの画面には

「王道ジャニーズのお相手はyoutuber!?深夜の焼き肉店で愛を深め合う二人」

という文字が。

「えー!」

「お客さま、施術中ですのであまり近づかないでください。」と注意されたライムはしぶしぶぴっぴから離れた。ライムはスマホを見ながら、「ツイッターも荒れてるわねえ」と呟いた。


帰りの車の中で、たあくんからラインが来ていることに気づいた。

「もしもし?」

「あ。俺だけど・・・こんなことになっちゃってごめん。ぴっぴに迷惑かけたくなかったんだけど。」

「たあくん、どうしよう」

「こっちもどうするか会議とかしてて・・・。でも別れるとかはないから!ぴっぴのことは俺が守る!安心してほしい。」

「わかった♡好き♡」

「俺も好き♡」

ぴっぴは電話を切った。

「キャー!たあくんかっこいい♡」

「もうー。何のろけてるのよ~」とライム。

スタバで買ったフラペチーノを飲みながらティックトックを見る。

コメント欄には「たあくんを返して!」「最近調子乗ってない?」などのコメントが。

「アンチうぜー。まあ、私にはたあくんがいるから良いんだけど♡」

「また煽るようなことしちゃだめよ?」

「はーい」

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