第4話酒を覚える

これは、大学に入学してからだ。

19歳はまだ、ビールのほんとの美味しさ、タバコの旨味を理解していない。

取り敢えず、量をたくさん飲む事に限る。ずいぶん鍛えられた。ピッチャーで青リンゴサワーを3杯飲まされた。

一気飲みで。

今なら、あんな甘い青リンゴサワーなんて飲めない。

安居酒屋で、ワイワイ飲んだ後は、先輩のアパートで大五郎である。

そんな、経験をされた40代の方はいないだろうか?

まっずい、焼酎なんだよな。下町のナポレオンも飲めない。

1年で大学を中退した後は、アルバイト仲間と居酒屋で飲んだ。

だが、まだ、ビールを旨いとは思わなかった。

ビールが旨く感じられる様になったのは、25歳を過ぎた頃。

タバコが旨いと感じたのは28歳の頃。


それまでは、修行だ。

リバースしてまた、飲むのが良い。

僕は何度も何度もリバースして、肝臓を鍛えてきたが、今は脂肪肝。

たまに、居酒屋で大学生グループと遭遇する時がある。

自宅は大学生街なのでしょうがないのだが、まず、うるさい。

オッサンぽい顔のヤツは飲み方がオッサン。

将来性がある。

僕は先日ある光景を目にした。

落武者の様なハゲ方をしている、同類項がビールを飲みながら、焼き鳥をムシャムシャ食べていた。

かっこよかった。

居酒屋慣れしていない、若者よ!たまには、1人で店に入り、オッサンの飲み方を観察したまえ。きっと、あなたは良い大人になるだろう。

僕の19歳時の酒との格闘の記録である。

(お酒は20歳で飲みましょう)

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