story 27 訓練

王国ダンジョンにて攻略が進められる一方、楓華達も同様に訓練をして来る戦いへの準備をしていた。


時は5日ほど前に戻る


楓華は、Wood Islandに襲来した古龍を倒して服を失い、1つは戦利品として1本。もう一つは下級天使というペット付属で1本槍を手に入れ戦闘スタイルを考案しながら日々素振りや研究をして過ごしていた。

時には暇つぶしにアタッカーの仁と模擬戦をした事もあるし、ふらっとこちらの世界に現れた誤とも何戦か交えて訓練をしていた。


そんなある日、楓華が島の中でも一際高い崖の上で寝ていると、ペットである下級天使「アンジェラ」が目の前に現れた


「楓華様!私です!お久しぶりです!」

「何?眩しい…」

「もしかしてもうお忘れになられましたか?私ですよ!先日楓華様のペットになりました、下級天使のアンジェラです!」

「あぁ、アンジェラか。どったの?」

「いえ、少々時間を持て余しているように見えたので面白いものをお見せしようかと思いまして!」

「ん?なんか暇つぶしになるものなの?」

「もちろんでございます!」

「ふーん…で、面白くなかったらどう責任取るの?」

「もちろんこの身を好きにしていただいて構いません!」

「何でもするの?」

「何でもします!」

「あっ、ふーん(察し)ま、いいや見せてよそれ」

「ええ!只今!เหจวเขขจาลมชา่จบอเจ」

アンジェラがそう唱えると、突如天空から光が刺し、崖の先に純白に光を放つ扉が現れた。


「おぉ!…これが面白いもの?」

「いえ、本題はこれからです。」

「なるほど、その前に3人を呼んできてもらえる?」

「わかりました、呼んで参ります」

「うん、お願いね。あ、ちょっと待ってアンジェラ」

「どうなさいましたか?」

「あのねアンジェラ、3人が一緒にいる間は二足歩行しててもらえる?」

「わかりました///」


そう、すっかり定着していたので気づかなかったが、楓華に隷属の首輪をつけられて以来アンジェラは全裸で四足歩行をして過ごしていたのだ。

2人に見せたら、それに同級生の誤もいることだし少し気まずいのだ。、、、まああの、私も全裸なんだけどね?へへへ

何はともあれそういうことだ。


と、話を戻そうか。

アンジェラが面白いものとして見せてきたのはまずこの巨大な扉。

私が縦に重なって8人、それを横倒しにしても少し余裕があるようなサイズである。

しかしこの扉、足場がないから入れないではないかな。

もう少し近くに設置することはできなかったのかな?

それとも(「じゃじゃーん、空中に浮く足場デースすごいでしょ!ご主人様ご褒美くださいにゃ!」)とかでも言うつもりなのだろうか?関係なく私は後でご褒美をあげるつもりだが。

そんな面白くないテンプレを出してきたらちょっとボコろ。


楓華が考えをめぐらせ、あれやこれやとムフフな結末か物騒な結末に行きそうになっていると、先程3人を呼びに行ったアンジェラから声をかけられた。


「楓華様!只今御三方をお連れしました!」

「やっほー楓華さん」

「お、何してるの?楓華ちゃん、面白そうだね」

「何してんの?楓華。」

「みんなやっほー、なんかね、久しぶりに会ったなと思ったらアンジェラが面白いもの見せるって言ってすんごい扉出したから呼んだの。期待させといて面白くなかったなんてことないだろうから(圧)楽しもね」

「おぉ!面白そうだね!」


「それでは行きましょうか!*ஜ۩۞۩ஜ*」


そういうと、目の前の純白の神聖な光を強く放った荘厳な扉が開き、並列して花の香りを漂わせながら白い足場が現れた。


(ん、ここまで予想通りだが?)


そして扉が開ききると同時に爽やかな風と共にコスモスの白い花びらが舞い流れてきた。


そこには天使達が膝を着き、こちらをその中へと招いている。


そしてその先には2人のキューピッドがラッパを斜め上に構え、一番奥には大天使がこちらを見て手を振っている。


「うわぉ、想像を越えた。ん、てか待ってよアンジェラ、これ中入っても成仏しないよね?」

「あはは、そんな御冗談を、もちろんそんなことございませんよ」


「わあぉ、こりゃすごいや…」

「すごいねぇこれ。どうなってんの?さっき扉の後ろには何も無かったような?」

「面白い…これは、空間魔法?」


「そうで御座います、誤様」

「お、その声は…誰?」

「私は大天使サタシャーリア。この空間を治める者です。質問はございませんか?」


「なるほどね」

「先生、質問です!」

「?先生…、私ですか?楓華様、どうぞ」

「ここはどういう空間なんですか?」

「コホン、ここはあらゆる天使が集う場所、天界です。

皆様は空間魔法を通してここにこられましたね?ここにはたくさんの施設があります。

まずここ、大講堂。

ここでは集会を開いたり、お客様を一番にお招きします。

次に特別大食堂。

ここは名前の通り食事をすることが可能な場所でして、各テーブルに仕込まれている特殊な属性を持つ魔力によってあらゆる食事を生み出すことが出来ます。

次に訓練所。

ここには特に力を入れていて、仮想空間にて下級の魔物から伝説級、神話級、幻想級と、最上位の魔物と戦うことが出来る闘技場や、痛みは感じるものの実際は一切怪我をおわないで戦うことが出来る闘技場、何度死んでも生き返ることが出来る闘技場、そしてあらゆる天候の中的と戦うことが出来る闘技場があります。

他にも下級、中級、上級、超級、特級と5つに別れた居住区や、神秘的な景色を見れたり、あらゆるタイプの風呂が並んでいたり、エッチなことが出来る風呂がある大浴場、ソファに見えるトイレや座面が低すぎるトイレ、小さすぎたり大きすぎたり、仕切りが低すぎたり、兎に角Hなトイレが沢山ある一般トイレ等、沢山の施設が集まっています。最後にひとつ覚えていただきたいのですが、ここで過ごす時間は、現実では0.0000000000000000000000001秒と、ほとんど時間が停止しているにも近い時間を過ごすことになっている為、ここに長くいすぎて現実滅んでた、なんてことにはなりません。なので、定期的にここに来ては修行をして己を磨き、強くなるということが出来ます」


「そりゃすごい。んだけどひとつ聞いていい?」


「はいどうぞ」


「…なんでそんなにちょくちょくピンクな所があるの?」


「…私たち天使族はエッチなものが多く、その強さは人間の一般男性の451倍、810倍とも言われています。そして年中発情しているので沢山発散できる場所を作っておかないとすぐ乱れた花園が生まれてしまうのです。特にそこの仁様、お気をつけください。あなたほどのイケメンともなると…その、襲いたくなるので。」


「え、俺?…?!視線すご!」

「仁兄ちゃんは僕のもの!ダメよ!」


すかさずにゃいの一言。


すると視線は散り、再び天使たちは跪いた。


「あぁ、なるほどね私もしょっちゅうムラムラしてるのは天使族の血が流れてるからなのか。」


そうで御座いますか。なるほど、闘技場とか食堂とかなかったらただの風俗じゃん。暴れるか。


「なるほどね、大本命は訓練所か。

みんな、準備はいい?ちょっくら訓練所で鍛えていこうよ!楽しうじゃない?」


「いいね!」

「僕も賛成!」

「私も、この力をいろいろ試したい」


「では、訓練所に行きましょうか、」


こうして楓華達は天界へと来て早速訓練を始めるのだった。



しかしこの時、ナレーターは気づいていなかった。楓華たちが来たのは天界である。

どういう意味か?簡単である。この物語を書き綴り、見守りながらナレーターをしている彼女がいるのも天界。


気づいた時には遅かった。


ガチャリ


「ん?何?どなた?」

「あ、いた。」

「へ、楓華?」

「こんにちは、ナレーターさん。」

「ふぇぇぇ?え、どうしてここが?って、あ!あんた!サターシャリア!あんたがバラしたのね?」

「ふふっ」

「うわーんもぉ、人に見せられる部屋じゃないのに!」

「お、あれ電マ?あっちには拘束具…そんでナレーターさん天使なのか。」

「そうよ、見ないで!」

「ふーん」

スッ…楓華はどこからともなく〈エンジェルスピア〉を取り出した


「は、それは!待ってそれはd、いやぁぁぁぁぁあん///!」


この後めちゃくちゃセックスした。


こうして楓華は初めてをナレーターとするという前代未聞を成し遂げ、訓練所へと向かうのであった。


あ、初めまして、私代理のナレーターのアンです。

よろしくね








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