Story 7 クラスメイトの戦いぶり
私の戦闘が終わったあとはくじ引きにより、第2回戦 中鳥VS璃来
第3回戦 アイリスVS遊田
と続くことになった。
クラスメイト達が何かしらの方法でも戦いをしたことがあるのかは知らないが、恐らく大半は戦闘経験などないだろう。
そんな中でどのように立ち回るのかすごく気になるな。
「第2回戦 中鳥様VS璃来様!試合開始!」
中鳥のスキルはタングステンでできた壁を作り出す圧倒的タンカースキル。
璃来のスキルはあらゆる次元で見た事のある動物に返信することが出来る、支援型にも攻撃型にも防御型にもなれるなかなかに厄介なスキルだ。
「俺を守れ!鎢の巨壁!」
ゴゴゴゴゴ キュイーン
中鳥がスキルを唱えると下から中鳥を包み込むように堅牢な壁が現れ、同時に空から先端が尖った大きな円柱が璃来めがけ落ちてきた。
「強大な力を俺にもたらせ!GORILLA!」
Guoooooo!
ドガン!
璃来がゴリラに変身し、咆哮と共に空に手をかざした瞬間その手を中鳥の円柱が貫き、周囲爆風と振動で満たされた。
GYAOOOOOOOO!!!
しかし円柱は確かに手を貫いたが、璃来はその手を自ら切り落とし再生した。
中鳥は一瞬動揺したが更に
「鎢の巨壁!攻撃の型!」
すると中鳥の周囲から細長いタングステンの針が生まれ、璃来の全身を貫いた。
しかし璃来もただやられる訳にはいかないのか全力で暴れだした。
「変身!LION!」
GURUUUUU!!!!
またしても璃来が唱えるとライオンに変身し、空中で横に回転し針を全て抜いた。
直後璃来は中鳥に向かって走り出し、爪を突き立てたかに見えたが、刹那中鳥の目の前に鎢の巨壁が現れ、璃来の腹を半ばまで裂いた所で試合は終わった。
「試合終了!回復を急げ!」
璃来は即座に回復を施されたが相当体力を使ったのかそのまま寝てしまった。
次は第3回戦、遊田VSアイリスだ
「試合開始!」
先行はやはり遊田、スキル神速でアイリスの懐へと飛び込んだ。
しかしアイリスはスキル
拷問の女神を使用し
「スキル発動!鞭!」
と、全長が限りなく長い鞭を取り出した。
シュン!
残像を残し音すらも置き去りにしたその一撃は遊田の左の脇腹に入り、訓練場の端まで吹き飛んだ。
しかしその痛みも置き去りにするほどのスピードで遊田は再度懐へ潜り今度はナイフでアキレス腱を切り裂き試合は終わった。
「し、試合終了!回復を!」
その時間、なんと1秒にも満たぬ程であり、私でなきゃ見逃してしまうレベルの戦いであった。
そしてくじ引きでの勝ち抜き戦闘訓練は続き数時間後に終わりへと差し掛かった。
ふぅ、終わりか。みんな個性的な戦い方をするんだな…私ももっと頑張らなきゃ行けないよね!
と、「訓練も終わりに差し掛かったことです。最後に楓華様のお力を完全に測るため楓華様VS皆様の戦いを行います。皆さん、リングへお上がりください。」
は?何言ってんのそれいじめでは?
…はぁ。まあいいよまだ試してない魔法があるから。
「クソ、てめぇら全員でかかってこい!」
そして戦いが幕を開けた。
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