応援コメント

第58話 爆発の顛末」への応援コメント

  •  遺跡調査で土砂による事故――って、あるんですね。知りませんでした。アカデミックな学問も泥臭い調査から、ですね。
     今回も読みながらくすっと笑う場面が沢山。(夏波、それ草食じゃないから!)
     それにしても、ウィリアム・ブレイクって初めて知りました。自分でも「愛欲者の圏 フランチェスカ・ダ・リミニ」を探しましたが、よく見ると下に注釈が乗っていました。ありがとうございます。幻想的な絵画は好きなので良く見ていたつもりでしたが、ウィリアム・ブレイク知りませんでした。おどろおどろしい中に妙なリリカルさを感じます。
     この二人、この町をめぐる大いなる謀を語っているのに、イタリア料理にすぐ話題が切り替わる明るさがすっごく好きです。

    作者からの返信

    不二原光菓様
    いつも応援とコメントありがとうございます。
    本気で作品執筆のモチベーションの支えにさせていただいています。本当に感謝しています。

    ・遺跡調査と言っても土木現場なので、作業は細心の注意が払われて非常に稀ではありますが、落盤・崩落事故はあります。たしか最近も九州の現場で生き埋めになって亡くなられた方がいたとか。それは、狭い調査範囲の中で深い場所に遺構があった場合など、人手だけで4m、場合によっては10m以上の立坑を掘ることがあるからです。もちろん崩落防御材など設置しないでです。地下は酸欠状態で、夏は暑く、のしかかって来る土砂を心配しながらの作業になります。TVでよく観る、広い調査地で園芸用スコップを使い遺構を綺麗にしている姿とは別世界ですが。
     冬凪が経験して来たのはビルの解体後や建設前に業者さんが行う緊急発掘調査で、調査範囲が狭い現場が多かったので、土砂の怖さが身に染みていたのでしょう。
    ・私はウィリアム・ブレイクの挿絵のことは、『アルゴ』で地獄を調べていた時に知りました。それ以前はトマス・ハリスの『レッド・ドラゴン』に出て来る殺人鬼の背中のタトゥーがブレイクの「巨大な赤い龍と太陽を着た女」という挿絵を模していたので知っていたぐらいでしたが、ずっと気になっていて深堀りしたい詩人になっています。
    ・夏波と冬凪を気に入っていただきありがとうございます。これからもこの子たちが新しい辻沢を創っていく姿を見守っていただけると嬉しいです。

    編集済