第五話 「два сумасшедших(狂った二人)」

「ハァッ、ハァッ....ハァッ...!」


「ア、アタタケェー....ッ」


"ビュォォオオオオオオオオ―――――


雪が吹きすさぶ中


「ダ、ダメダァ...コリャァアー...」


「あ、諦めたか....っ」


"ドサッ!


スサケフスキは、上半身裸の状態で


吹雪が吹き荒れる雪の上に大の字で倒れ込む


「・・・・」


「・・・・」


"ビュォォオオオオオオオ―――――"


「がっ....!」


寒さ、そして飢えた状態で気が触れたのか


何故か上半身裸で外へと飛び出した河野は


吹き付ける吹雪にうめき声の様な声を上げる


「ゴ、ゴワフ...ッ 


 ブリンブリン....ッ!」


「....ぉぉおおォォオオオオっ」


"ガンッ! ガンッ!!


「・・・・!」


"ザシャッ ザシャッ!!"


成す術も無いのか、河野は強烈な前蹴りを


バイクに浴びせ、スサケフスキは


地面の雪を手ですくいひたすらそれを


口へと運ぶ....!


「オッ! ォッ」


"ガンッ ガンッ!!"


「ガルボイ.... ガルボイッ...」


"ザシャッ! ザシャシャッ!!"


「オッ! オッ!


 ォッ! ォッ! ォッ! ォッ、!」


"ガンッ! ガンッ! ガンッ ガンッ!


「オ、オムェー....ッ!」


"ザシャッ ザシャッ ザシャッ!


「ォッ ォッ!?


 ――――ォッ、ォッ、ォッ、ォッ!?」


"ガンッ ガンッ ガンッ


「ブリーン、ブリンブリン...ッ」


"ドサッ!"


「・・・・!」


「ア、アブラオ....!」


「・・・・!」


"ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!"


「・・・・」


体力が尽きたのか、スサケフスキが


頭を雪の中に埋(うず)めるが


「ォッ ォッ、ォッ、ォッ、ォッ!」


"ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ!


"ビュォォォオオオオオオオオ―――――


「....ムルグォ....ッ」


「ォッ ォッ! 


 ――――ォッ ォッ ォッ ォッ」


ただひたすら、一心腐乱に河野は


目の前のバイクに向かって蹴りを打ち込む!


「―――ォッ ォッ、ォッ ォッ ォッ ォッ!」


"ガンッ ガンッ ガンッ ガンッ!!"


「・・・キョハァッ...」


「オッ オッ


 オッ オッ オッ オッ オッ オッ」


「ブリーン ブリーン 


 ガルボイ...ガルボイッ.....!」


「オッ オッ オッ オッ――――


「マ、アグラァ....


ドサッ!

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