第六話 「расстройство(動転)」

「(麻衣....っ 麻衣...っ!)」


"ガタッ! ガタタッ!


「(な、なんっ――――


  ろ、ロシアマン――――??)」


"カチッ カチッ!"


「・・・・!」


古い石造りの遺跡の中で、隆和は


安定感を得るためなのか無意味に


ゴーグルのスイッチのON・OFFを繰り返す...


「(助けてくれ....っ 


  だ、誰でもいい....から...っ)」


"カチッ!


"カチチッ!"


「русский человек,


 Учитывая любопытство


 публики, это довольно


 интересное


 существование


 не так ли?

(―――ロシアマン...


 大衆の好奇心を考えれば


 中々、興味深い存在だろう・・・?)」


「(だ、誰と喋ってやがんだ....っ)」


「Хахаха, В этом


 полярном слое до


 такого не додумаются!

(ハハハッ.... この極層で


 彼らがそんな事を考える筈が無い....!)」


「(・・・・!)」


"カチッ!"


"カチッ!"


「麻衣....っ ま、麻衣...っ」


「?? Аймой? 


 Что случилось?

(....??


 エイモイ――――? どうしたんだ....?)」


「ッ!」


"しまった"


「Кажется он


 разговаривал сам с


 собой, Ты чем-то


 обеспокоен?

(ひとり言を言ってたようだが....


 何か悩んでいるのか?)」


「...! О верно! и в


 японской религии


 часто воспевают, что


 Назовите это


 названием Я пел слова


 которые придавали мне


 силы!

(....ッ!、 い、いえ、い、今のは...


 そ、そうっ! 


 ・・・に、日本の宗教でよく唱えられてる


 題目と言うか....っ 力が湧いてくる言葉を


 唱えてたんですわ....!)」


「・・・・」


かなり動揺した様子で絞り出した様な


声を上げている様子を見て


不審な印象を感じ取ったのか、


ツベフォフは側に立つと汚感を感じる様に


隆和を見下ろす―――――


「(麻衣...っ 麻衣....っ)」


「・・・・」

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