第三話 「Причина(原因)」

「абитуриент,

(....абитуриент 


 アヴィトゥレイアント....)」


"カタタタタタ....."


「Цвефов сам русский


 человек, Есть ли


 такая возможность?

(ツベフォフ自体がロシアマン...


 その可能性もあるんじゃねえか....?)」


「если так это было бы


 довольно интересно,

(・・・もしそうだとすれば


 それはかなり、興味深いだろうな)」


「Магнит да

(...."磁石"か。)」


"カラン"


ザファーがパソコンを操作している横で、


その机の上に座りながらジュチが外から持ってきた


"石の欠片"


をN/Sの捜査員の一人である巨漢の大男、アントンが


自分の手から机の上にバラ撒く


「это не все,

(・・・・それだけじゃないわ)」


「・・・・」


携帯を手にしたレベデワが、


机に座っているアントンの様子を


覗う様に覗き見る


「мне почему-то внутри


 этого ЗАТО, противно

(・・・何故か、感じる


 このZATO内の....気持ちの悪い....)」


「Разве это не потому


 что это под землей?

(――――地下だからじゃねえのか)」


"カタ"


「обед,Эээ, башня

(....обед オビェット....


 あの、"塔"....)」


「Ты говоришь о парне


 которого ты видел


 повсюду когда


 пришел сюда?

(・・・ここに来る間に見てた


 そこら中に建ってたヤツの事か?)」


ザファーがキーボードを打っていた手を止めると、


アントンは手の中で石の欠片を転がしながら


気の無い表情をザファーに向ける


「яблоко,Пуля сгибается,


 Эквадор иквадул,


 Внутри ЗАТО, та же


 башня Австралия


 Острулия,

(....яблоко ヤーブラカ....


 弾が曲がる.... Эквадор 


 イクァドゥル....ZATOの中....


 同じ、塔....Австралия...


 オストールリィヤ....)」


「・・・・」


「Эм, башня, Та башня


 которую мы так часто


 видим в ЗАТО имеет к


 этому какое-то


 отношение?

(あの、塔....


 私達がこのZATO内で頻繁に目にしていた


 あの塔が何か関係してるって事?)」


「・・・・」


"カタッ"


「・・・・?」


「・・・・」


他に何か気になる事でもあるのか、


そのままパソコンの方に向き直ると


ザファーは無言でマウスを手に取る....


「・・・・」


「・・・・」


「・・・・」

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