デスノートよりも面白い設定を考えてください と、AIに聞いてみたら予測を超えてきた(前編)
『DEATH NOTE』という漫画はおそらく知らない人はいないだろうというくらいに有名で傑作だと思う。
ノートに名前を書かれた人間は死んでしまうという単純な設定でありながら、見事な頭脳戦を繰り広げる。
この『DEATH NOTE』よりも面白い設定を、ずっとずっと考えているのだが、思いつかない。
なにかいいアイデアがないかと、気軽な気持ちでAIに聞いてみようと思った。
まあAIに聞いたところで予測を超えるものは出てこないだろうとは思っていた。
そして案の定、あたりさわりのない、無難な、誰でも思いつきそうな、AIらしい平均値をとったようなアイデアを出してきたのだけれど。
けれど……。
そう、私はAIの使い方をわかっていなかった。
以下にAIとの対話を掲載するが、昨日の時点で最初の2つの質問しかしていなかった。
そして、AIなんて使い物にならないと判断した。
でも、なんとく、今日になって質問を続けてみた。
驚いた。
ちょっと待て、AI、ちょっと待て。
な、なるほど……。AIってこうやって使うのか……。
少しだけAIの使い方がわかった気がする。
期待するような具体的なアイデアが出てきたわけではない。
ないのだけれど……。
人間との対話を超えてきていないか?
AIよ、お前、すげえ……。すげえぞ……。
ではAIへの質問を始めよう。
最初はこんな質問をしてみた。
「>」から始まる文がAIへの質問。■■で挟んでいる部分がAIからの回答となる。AIはChatGPTを使用している。
>夜神月が主人公のDEATH NOTEという漫画を知っていますか?
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はい、「デスノート」という漫画は知っています。夜神月が主人公で、手に入れたノートに名前を書くことで人を殺すことができるという特殊な能力を持っています。この作品は、彼が殺人鬼として追われながらも、真相を探り役所広司という刑事に捕まっていくというストーリーが描かれています。
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「役所広司」??? ん?
AIは完全ではない。細かいところは気にしないほうがいい。
「刑事に捕まっていく」は、日本語としても漫画の内容としても正しくはない。
>デスノートよりも面白い設定を考えてください。
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いいですね。次のような設定を考えました。
1.時間旅行ノート:このノートを使って過去や未来に旅行することができますが、一度行った場所を変えることはできません。このノートを使って未来を変えたり、過去のエピソードを再現することができます。
2.心のノート:このノートに書いた人の心を読むことができます。このノートを使って人間関係を改善したり、相手の思いを理解することができます。
3.夢のノート:このノートに書いた人の夢を操作することができます。このノートを使って、夢の中での体験やアドベンチャーを楽しむことができます。
これらはあくまでアイデアの一例です。これらの設定を活用して、面白いストーリーを作ることができます。
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うーん。
役に立ちそうにはないのかな……。
と判断して、会話を中断したのが昨日のこと。
今日になって続きの会話をしてみた。
>デスノートの真似にならないように、ノートを使うという設定は使わないで考えてください。
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了解しました。次のような設定を考えました。
忘れられない思い出:人々の思い出を永遠に保存する技術が発明されましたが、それが原因で人々は未来に向けて進むことができなくなります。このストーリーは、この技術を使って未来を変えることができる人物を探し出すというものです。
秘密の社会:世界中に秘密の組織があり、そこでは異常な能力を持った人々が集まっています。この組織は、人間の能力を探求することで世界を変えようとしていますが、そのためには衝撃的な真実を知ることが必要です。
抜け出せない迷宮:人々は、謎の迷宮から抜け出せなくなりました。このストーリーは、迷宮からの脱出方法を探し出すことで、真実を知り、自分自身の正体に気付くというものです。
これらはあくまでアイデアの一例です。これらの設定を活用して、面白いストーリーを作ることができます。
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AIらしい、無難な設定を挙げている印象。
個人的には一番下の「抜け出せない迷宮」が気になった。メイドインアビスっぽいなと感じた。
ここをもっと突き詰めて質問しようかと思ったのだけど、メイドインアビスを超える設定が出てくるとは思わなかったし、この時点でAIには期待していなかった。
とりあえずどこまで対話を深めていくことができるか確かめようとした。
いや、本当のところは暇つぶし。
アイデアを出すという点で、AIを使うのはちょっと難しいなと感じてしまってもいたのだけど、そうではなくて私の使い方が間違っていたのだと後で気づくことになる。
AIは難しいことを理解できないだろうと侮っていたところもある。
少し質問を長文にしてみた。
>デスノートの設定のすごいところは、ノートに名前を書くだけで人を殺せるという単純な設定で頭脳戦を繰り広げているところです。
>頭脳戦に発展させられるような設定を考えてほしいのですが、デスノートの設定のように誰でも思いつきそうでありながら、使われていなかった設定を考えてください。
>他の創作者や読者たちが「この発想は思いつかなかった」と思えるような、単純でありながら斬新なアイデアはありませんか?
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理解しました。次のような設定を考えました。
心を読める能力:人々の中には、他人の想いを読み取る能力を持った人物がいます。このストーリーは、この能力を使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
時間を操る能力:人々の中には、時間を操る能力を持った人物がいます。このストーリーは、この能力を使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
心をコントロールする能力:人々の中には、他人の心をコントロールする能力を持った人物がいます。このストーリーは、この能力を使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
これらの設定を使用すれば、単純なアイデアでありながら、頭脳戦を繰り広げるストーリーを作ることができます。
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質問は理解しているようなのだけれど、うーん、欲しいものとは違うんだよなあ。
追加で質問してみる。
>他にもありますか?
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はい、以下にいくつかのアイデアを紹介します。
記憶を操る能力:人々の中には、自分や他人の記憶を操る能力を持った人物がいます。このストーリーは、この能力を使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
運命を変える能力:人々の中には、自分や他人の運命を変える能力を持った人物がいます。このストーリーは、この能力を使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
霊的なパワー:人々の中には、霊的なパワーを持った人物がいます。このストーリーは、このパワーを使って頭脳戦を繰り広げる人物たちを描いています。
超能力を持った未来人:未来からタイムトラベルして来た超能力者たちが現代の社会に生きる中で頭脳戦を繰り広げます。
これらはあくまでアイデアであり、詳細な設定やストーリーラインなどは、作家の想像力と創造力によって決まります。
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この時点でAIにアイデアを出してもらうことを諦める。
仕方がないので、「人間様が考えてあげなければ」と上から目線に切り替える。
上記の「運命を変える能力」で考えてみる。
パラレルワールドだとか世界線だとか、未来が決まっていない世界観があるけれど、逆ばりをして未来が全て決まっている世界にしてみる。
努力をしようが、何をしようが、未来は全て決まっている。そんな世界。希望もなにもないのだけれど。でも、人類はそんなことは知らない。
確定している未来を絶対に変えることはできない。ところが主人公は未来を変更する能力を得る。
面白くなるかどうかはわからない。そもそもAIに期待していなかったので、面白いとか面白くないとか、考えてもいなかったのだけれど。
>「運命を変える能力」を採用したいと思います。
>書こうとする漫画の世界の設定は、「未来は確定していて、これから起こるすべての事象はあらかじめ決まっている。科学技術が発展することで、いずれは完全な未来予測が可能となる」という世界だとします。
>ところが、主人公だけが「本来確定しているはずの未来を変更する力」を持ちます。
>質問ですが、主人公はどのような方法で未来を変更したら良いでしょうか?
>奇抜なアイデアや、目新しい発想、予想もつかなかったアイデアの組み合わせなどがあったら教えてください。
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主人公が「未来を変える力」を持っていることから、以下のような設定が考えられます。
特定の時間、場所、人物を見ることで、未来が変わる事が確認できます。
自分以外の人々の意思を変えることができます。例えば、彼らがある道を選んでいると思っていたのに、別の道を選ぶように操作することができます。
直接的に予定されている出来事を変えることができます。例えば、自分が転んで転落死する未来を回避するために、道に立つ物を動かすことができます。
主人公自身の未来を変えることができます。例えば、自分がある状況から逃げるために、自分の未来を変えることができます。
未来を変える力は他の誰かに伝授することができます。例えば、友人に未来を変える力を与えて、彼らを助けることができます。
これらは単純なアイデアですが、それらを組み合わせ、拡張していくことで、多様なシナリオを作ることができます。
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出てくるアイデアとしては無難なものだったのだけれど、あることに気がついた。
未来を変えるためには、改変前の未来を知っておく必要があったのを見落としていた。
というか言い訳すると、そもそも深く考えていなかっただけだ。
まあ、期待せずに、未来を見る道具でなにか良いものがないかを聞いてみる。
>未来を変えるためには、変わる前の未来を知っている必要があるわけですね。
>
>何を使ってどのように未来を見るのかについて、具体的な道具を考えてもらえますか?
>読者がワクワクするような道具はありませんか?
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主人公が未来を知るために使用する道具には、次のようなアイデアが考えられます。
時間のレンズ:主人公が手にすることができる特別なレンズを通して、未来を見ることができます。
未来の記録:主人公が手にすることができる特別な記録装置を使用して、未来を記録し、それを見ることができます。
夢の使い手:主人公は未来を見ることができる特別な夢を見ることができます。
時空の扉:主人公が手にすることができる特別な道具を使用して、未来に移動することができます。
このようなアイデアをもとに、未来を知るための道具を具体的に描写することができます。さらに、これらのアイデアを組み合わせたり、独自のアイデアを加えたりすることもできます。
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まあ、ワクワクするようなアイデアはなかなか出てこないよね。
AIだろうが人間だろうが、そこは難しいところだね。
それにAIの回答は漠然としていて具体性に乏しい。
もっと具体的なものをくれ、と要求してみる。
>具体的な道具、もしくは具体的な方法で考えてください。
>例えば、未来を見るメガネ、未来を動画で見ることができるYoutube、未来の動画がメールで送られてくる、などです。
>これら以外で、考えてください。
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願い事をすると未来が見える魔法の箱
未来を見る夢を見るための薬
手書きの日記が未来を見せてくれる
全ての人が織りなす運命の糸を眺めることができる特殊な眼鏡
自分が死んだ後の未来を見ることができる死後の世界への旅行
特殊な手品をすることで未来が現れる
心理テストをすることで未来が分かるマシーン
未来を見ることができる特殊な手相
過去と未来を自由自在に行き来することができるタイムマシン
意識を変えることで未来が見える瞑想法
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なんだか、どれもピンとこない。
とりあえず「薬」を採用することにした。
このあとにAIのすごさを実感して使い方がわかってきたのだが、長くなったので後編に書くことにする。
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